2011年6月7日火曜日

派手ならば地味に変えよう信長像!

 これは、本日(6月7日)付けの産経新聞に掲載された記事のタイトルです。京都・大徳寺所蔵の肖像画「織田信長像」(16世紀)が完成当初の絵から描き直されていたことが、京都国立博物館の調査でわかった、と記事は書いています。
 もとの絵は衣装などが華やか(派手)であり、同博物館は信長の没後、権力を手にした豊臣秀吉が(地味に?)描き直しを命じた可能性があるとみています。
 時の権力者が自分たちに都合の良いように 歴史の書き換えをすることはよく知られていますが、今回の公表事例の場合は、果たしてどうなのでしょうか?
 織田信長の像は数多く残されていますが、ほとんどが信長の死後につくられています。面長で細身の身体、切れ長の目と広い額、端正な顔立ちのものが多く、宣教師のルイス・フロイスがいうところの「善き理性と明晰な判断力」の持ち主という評価は納得ができます。
 当館の第二常設展示室では、多くの信長像をご覧いただくことができます。また、「信長研究室」も設けていますので、信長や城郭の歴史の研究にご利用ください。

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