2011年8月26日金曜日

秋季特別展「武将が縋った神仏たち」の見所①

 安土城考古博物館の秋季特別展「武将が縋った神仏たち」は、見所が一杯です。
「パワー溢れる軍神たちに囲まれる初の体験」について、その見所を担当学芸員の話として順次紹介していきます。

【異形異相の神仏たち】
軍神は、武将たちが戦勝祈願をするに相応しい姿をしていなければなりません。お地蔵さんなのに、法衣の中に鎧を着用し、時に白馬に跨る勝軍地蔵。不動明王に似た姿ながら、口がくちばしとなり、白狐に乗る飯縄権現。髪をうしろに長く垂らし、刀印を結んで亀蛇(玄武)を伴う妙見菩薩。八本の手に八振の刀を持ち、獅子に騎乗する刀八毘沙門天。いのししの上に坐す三面六臂の摩利支天など、異形異相の姿をあらわしているのが軍神なのです。
今回の展示では、通常の仏菩薩とは異なるその独特の造形に注目してみて下さい。

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