2011年9月3日土曜日

秋季特別展「武将が縋った神仏たち」の見所③

   武将ゆかりの作品もみどころの一つです。武田信玄の武運長久を祈念して奉納された山梨・大井俣窪八幡神社木造狛犬(室町、県指定)、羽柴秀吉の息災を願って奉懸された滋賀・舎那院銅造阿弥陀如来像懸仏(桃山)、足利尊氏の地蔵信仰を示す尊氏自筆の栃木県立博物館地蔵菩薩像(室町)、千葉・東庄町公民館像や同・妙光寺像(ともに木造・県指定)をはじめとする、千葉氏ゆかりの妙見菩薩の諸像など、いずれも歴史資料としても興味深い作品です。
   また、京都・西方寺の豊臣秀吉坐像の博物館初公開が実現します。昨年の解体修理の際、墨書銘により七条仏師康住らにより慶長年間に造立されたことが判明した貴重な作品で、秀吉の木像では唯一となる桃山時代の在銘彫刻です。

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