2011年9月30日金曜日

旅行エージェント等へのプレゼン!

   去る26日(月)午後、琵琶湖グランドホテルにおいて、県内の観光関係者(ホテル・旅館・観光施設・観光協会等)が主要な旅行エージェント等に売り込む機会があり、安土城考古博物館も参加してきました。
   日本旅行、JTB、トップツアー、近畿ツーリストなど、約60人の旅行エージェント等を前に、大沼副館長からプレゼンを行った後、私も加わって商談会で個別に売り込みをしました。
   当館の知名度の低さを改めて認識することとなりましたが、ビジネスチャンスのヒントが得られ、人的ネットワークの「きっかけ」ができたことは大きな収穫でした。

葛蛇玉(かつ じゃぎょく)のこと!

   去る26日(月)午後9時から放送されたNKH・BSプレミアム「極上 美の饗宴」において、曹源寺さんから当館が寄託を受けている葛蛇玉筆の「鯉魚図(3幅)」が紹介されました。
   葛蛇玉は、江戸時代の絵師で、鯉をよく描いたことから「鯉翁」とも呼ばれており、また現存する作品が少なく(5つ)、「謎の絵師」の一人でもあります。
   「鯉魚図」が曹源寺さんに伝わった経緯は定かではありませんが、世界に5つしかない作品の一つが安土城考古博物館にある(寄託されている)ことは、誠に誇らしいことです。
   3幅はいずれも絹本著色。寸法は縦99.6㎝、横33.2㎝です。NHKの取材の時に私も現物を見ましたが、非常に迫力のある画で、その美しさに心奪われました。
   各幅とも糊離れやシミなどの損傷がありますので、大事に保管した上で、公開の可能性を探ってみたいと思います。

2011年9月25日日曜日

車による来館者の分析!

   今年の8月から、駐車場に止めてある車のナンバーを午後3時現在で定点調査していますが、今日までの16回の中間集計をしてみました。
   結果は、県内ナンバーが44%で、県外ナンバーが56%でした。県外ナンバーの内訳は、比率の高い順に、関西(23.2%)→東海(18.9%)→関東(6.8%)→北陸(3.7%)→中国(1.9%)→四国(0.6%)・九州(0.6%)→北海道(0.2%)・東北(0.2%)となっています。
   やはり、「信長」「お城」つながりもあってか、東海地方からの来館者が結構多いですね。それから、関東地方からのお客様もかなりあり、地理的に近い北陸地方の約2倍になっています。
   今後の誘客活動の参考にしたいと思います。

滋賀ロケーションオフィスの活躍

   本日の新聞各紙に、来年のNHK大河ドラマ「平清盛」の県内における撮影風景が紹介されています。県内での大河ドラマ撮影は、放送中の「江~姫たちの戦国~」に続き2年連続で、今年2月からの滋賀ロケーションオフィスの精力的な誘致活動が実を結んだようです。
   安土城考古博物館も、ロケーションオフィスには日頃から大変お世話になっています。当館としても、「大河ドラマの撮影現場」という滋賀への関心の高まりをうまくとらえて、滋賀を訪れてくれる人々を増やす努力を積み重ねていきたいと思います。
   その取り組みの一つとして、来年1月から、特別企画「清盛の時代と近江」をテーマに、源氏・平氏が活躍した時代の近江に残る文化財を紹介するとともに、当館学芸員等による連続博物館講座を開催します。どうぞ、ご期待ください。

西の湖ヨシ灯り展

    24日・25日の両日、「西の湖ヨシ灯り展」が開催されています。私も昨夜、鑑賞してきましたが、会場一帯に温かな光が広がり、心癒される気持ちになりました。
    会場では、訪れた人々が写真撮影などをしながら、幻想的な光を楽しんでいました。


   昨日は、明かりを使ったイベントで地域おこしをしている団体が集まる「第5回全国あかりサミット」も大津市で開かれていましたが、灯り(明かり)のイベントを通じて、人々が明るくなり、人と人との絆が深まることを願いました。

2011年9月24日土曜日

野外?!コンサート

   昨日(23日)は、初の試みとして「野外?!コンサート」を開催しました。出演者は、琴の演奏グループ「Maple」とRockバンド「Water Garden」の皆さんです。


   「Maple」は3人が、ロビーを会場に、「“いま”を奏でる~鎮魂、そして再生へ」というテーマで、「いつも何度でも」「蕾」「春よ来い」「ふるさと」など全8曲を演奏してくれました。
   「Water Garden」は5人が、中庭を会場に、「Stardust&Dreams」「風のアルバム」「蝋の翼」など、オリジナルの全5曲(組曲1曲を含む)を熱く熱く演奏してくれました。
   安土城考古博物館への関心を深めていただくための一つの手法として、博物館の特徴と関連づけた形で、こうした機会をつくっていくことも一つのチャレンジではないかと思います。

つぶやいて100回!

   今年の5月22日から始めた館長ブログも、今回で100回目になります。数日間中断したりしたことはありますが、毎月25回程度、コンスタントにつぶやくことができました。
   内容的には、話題があちこち飛んだり、感想にとどまったり、時には新聞記事や資料提供を引用したりとか、まだまだ十分なものとは言えませんが、「継続は力なり」といったところでお許し願いたいと思います。
   これからも、安土城考古博物館の公式ホームページでは紹介しにくい話題や私のプライベート情報などをつぶやいていきますので、たまにのぞいていただければ幸いです。

2011年9月22日木曜日

安土城跡から安土城考古博物館への道案内!

   安土城跡から安土城考古博物館や文芸の郷に行く道がわかりづらいという声を従来からたくさん伺っていました。
   そこで、このたび、こんなポスターを作成し、明日(9/23)から安土城ガイダンスに設置することとしました。


   これで、かなりわかりやすくなったのではないでしょうか。
   明日からの3連休で、その効果を検証してみたいと思います。

「近江水の宝マップ」刊行

   滋賀県は、琵琶湖と共に長い歴史を歩んできましたが、そうした「水と琵琶湖」に関わる歴史遺産を次世代に引き継ぎ、その価値と魅力を全国に発信していくため、このたび、滋賀県教育委員会から「近江水の宝マップ(64選)」が刊行されました。
   マップでは、それぞれの「宝」を写真などで紹介し、解説文にはアクセス方法なども盛り込んでいます。


   県民はもとより、県外の人々にも滋賀の水の魅力を知ってほしいとして、県内外の観光施設などに配布しています。数に限りはありますが、安土城考古博物館にもマップを配置していますので、ご利用ください。

「ゆるキャラ名付け親」が注目を浴びる!

   シルバーウィーク独自企画の「ゆるキャラ名付け親」については、多くのマスコミで取り上げていただきました。WEB上でも、「全国ご当地キャラニュース」で取り上げていただいた結果、多くの人々の注目を浴びているようです。「ややマンガチックでかわいい」とか「クオリティは高い」など、嬉しいコメントをいただいています。(一部に、ご批判もありますが・・・)
   来場者限定の応募方式については、賛否両論を予想していましたが、その中に、「博物館に行ったこともない人から応募してもらっても、あまり愛着がわかないと思いますので、ありかもしれませんね」というコメントもいただきました。
   応募期限は9月25日(日)までです。ご来館の上、ご応募をお待ちしています!

2011年9月19日月曜日

車の撮影スポット!

   最近、安土城考古博物館に愛車の撮影に来るグループが増えています。今日も、4台の車がやってきて、若者たちが2時間近く撮影していきました。
   彼ら・彼女らに声をかけてみると、当館の建物をバックに撮影して、専門雑誌に投稿するとのことでした。どうやら、愛車の撮影スポットとして、当館はかなり有名になっているようです。インターネットで検索してみると、そうした写真がたくさんWEB上に掲載されていました。
   来館者の安全確保の観点から、土日や祝日は避けていただき、休館日や平日に撮影していただくことを是非お願いしたいと思いますが、意外なところで当館が注目されていることを知った一日でした。

2011年9月17日土曜日

カブっちゃいました!

   『カブっちゃおう!!~冑(かぶと)を被(カブ)って記念撮影~』に、家族連れのお客様(お父様)が挑戦してくださいました。
   想像以上に重かったようで、少しお疲れのご様子でした。


   明日は「家族ふれあいサンデー」で、たくさんのお客さんの入館が見込まれます。是非、体験してみてください!

博物館・美術館が連携することの意義

   昨日、滋賀県立近代美術館の「祈りの国、近江の仏像」展の内覧会に出席してきました。これは、同館とMIHO MUSEUM 、大津市歴史博物館の3館連携特別展「神仏います近江」の一環として開催されたものです。
   これだけ多くの貴重な近江の仏像を一堂に会した展覧会は初めてであり、本当に素晴らしい内容となっています。展覧会のご成功をお祈りしつつ、同じく「祈り」をテーマの一つとした当館の秋季特別展「武将が縋った神仏たち」を魅力的な展覧会に仕上げていきたいと思います。
   さて、多くの博物館・美術館で展覧会の予算規模が抑えられるようになってきた今日、生き残り戦略、より効果的な事業展開の一つとして、複数の館がさまざまな形(方法)で連携する取り組みが増えつつあります。
   安土城考古博物館でも、今年度から、文化庁の助成制度を活用した琵琶湖博物館との連携や、城郭博物館連携としての長浜城歴史博物館および彦根城博物館との連携に乗り出しました。初年度の今年度は、「連携講座」を中心にスタートさせることとしましたが、次年度以降は連携企画展の開催や広報連携(ツールの共同制作等)などについても検討していきたいと考えています。

知っていただくということ!

   どんなに楽しくて魅力的な催しを企画し実施しても、利用者の皆さんに知っていただけないことには、あまり意味がないといっても過言ではないでしょう。このことを認識しながらも、近年、多くの文化施設では、財政状況の悪化等を受けて広報予算を削減せざるを得ない状況となっています。
   そこで、マスコミへの働きかけを通じたパブリシティがますます重要になってくるわけですが、幸いこれまでのところ、安土城考古博物館の催しが新聞紙面や報道ニュース等で取り上げられる機会が多くなっています。
   先日発表した「シルバーウィーク2011の独自企画」についても、読売新聞・京都新聞・滋賀報知新聞で大きく取り上げていただきました(事前告知)。本当にありがたいことです。
(※ 中日新聞には、17日に取材していただき、18日の朝刊で取り上げていただきました。)
   本日(17日)、その初日を迎えましたが、台風の影響で心配していた天気も先ほどから晴れに変わり、来館者も増えつつあります。
   シルバーウィーク(17-25)は、安土城考古博物館でゆっくりお楽しみください!

2011年9月15日木曜日

ゆるキャラの名付け親になりませんか?

   シルバーウィーク期間中(9/17-25)に、安土城考古博物館のオリジナルキャラクター(下の写真)の愛称を募集します。キャラクターは既にホームページ上やミュージアムグッズ等で使っていますが、今まで何故か名前がつけられていませんでした。
   応募の方法等は、当館ホームページ(トップ)でご確認いただきたいと思いますが、採用された方(1名)には豪華賞品を用意していますので、ご来館の上、奮ってご応募ください。

個性的な学芸員!

   安土城考古博物館のことを熟知した専門家集団として、6人の学芸員がいます。
  下の写真は、皆さんに語り、皆さんとお供する学芸員のラインナップです。


   言うまでもなく、組織を構成するものは「人」であり、その「人」があっての組織となります。館長である私としては、人(=「職員」)が生き生きと働き、活躍できるように舵取りしていくことを大切にしていきたいと思います。

震災半年 文化財保護の今

   これは、9月14付けの読売新聞のある記事のタイトルです。福島県の南相馬市の状況を例にとり、文化財を守ることで地域社会の復興に結びつける動きを紹介しています。
   安土城考古博物館では、「相馬野馬追」の完全復活を応援する活動(メッセージと義援金募集)を続けていますが、同記事によると、南相馬市は、古い甲冑や古文書、祭りなどに関する民俗資料など、未指定の文化財を所有している人が少なくないとのことです。少なくとも人口の半分が市外に移った状況では、こうした文化財をどう保護していくか、全く展望がないとも書いています。
   市文化財課の堀課長補佐の「市民が誇りをもって住み続けるためには、祭りを含めた文化や歴史を守っていくことが大切」という言葉がとても重いだけに、現状とのギャップに心を痛めざるを得ません。

2011年9月14日水曜日

限定オリジナルグッズがもらえる!

   シルバーウィーク(9月17日~25日)特別企画をホームページ上に発表しました。その取り組みの一つとして、この期間にご来館いただいた方、先着50名様に毎日、特別仕様(デザイン)のオリジナルグッズをプレゼントします。
   何がもらえるか、どうぞお楽しみにしてください!

2011年9月10日土曜日

ヒストリカルツアーの提案!

   このたび、以前よりご要望の多かった「安土城考古博物館利用案内~ヒストリカルツアーの提案~」を作成しました。ここで言う「ヒストリカルツアー」とは、「歴史と文化を楽しむ旅」という意味の造語です。


   対象は、主として、旅行エージェントや旅館・ホテル関係者向けですが、もちろん、一般のご利用者の皆さんにとってもお役に立てる情報を、たくさんの写真とともに掲載しています。
   例えば、常設展示の概要や当館学芸員による展示解説(現地探訪)の豊富なメニュー、そして、学芸員のキャッチ&得意分野などを紹介しています。ちなみに、学芸課長のキャッチは「情念の世界を夢遊するヒストリカルマイスター」で、その他の学芸員もそれぞれがユニークなキャッチをつけています。
   まもなく、当館HP上にも掲載しますので、どうぞご活用ください。

おでかけ・イベント情報!

   安土城考古博物館では、いろいろなルート(ツール)を通じて当館の催し物情報を広報していますが、その1つに、県広報課からNHK大津放送局に提供される情報をもとに作成された「dNHK大津「おでかけ・イベント情報!」」があります。
   これは、地デジテレビのNHK大津を受信中にチャンネルの「dボタン」を押すと現れる画面の中に出てきます。このコーナーの中に、現時点(H23.9.10)で、安土城考古博物館関連として、第42回企画展「大国近江の壮麗な国府」をはじめ5つの情報が掲載されています。
   この他、新聞各紙でも、週末おでかけ情報といった形で、県内各施設の催し物情報等が詳しく掲載されていますので、皆さんがおでかけする際の参考にしてください。

文化で滋賀を元気に!

   湖国の文化や経済振興を目指す「文化経済フォーラム滋賀」では、文化活動を通じて地域に貢献した団体や個人を表彰する「文化で滋賀を元気に!賞」を創設しました。このフォーラムは、今年2月、県内の文化、経済、学術関係者らが設立し、県内外の226団体・個人が参加しており、私も個人として参加しています。
   この賞(大賞1件・その他5つの賞)のユニークなところは、芸術「作品」ではなく地域を明るくする「活動」を対象としていること、また、各賞の対象分野は規定せず、応募時に「企業文化賞」など活動に応じた名称を自ら申告してもらう点です。
   11月8日まで候補を募集しています。

2011年9月7日水曜日

秋季特別展「武将が縋った神仏たち」の見所④

【指定品の数々】
   本展では重要文化財9件、府県指定文化財8件にのぼる著名な作品もまじえて展示構成します。特に、Ⅰ部の「八幡大菩薩」のコーナーでは、日牟礼八幡宮、石清水八幡宮、仁和寺、法楽寺などの多彩な指定文化財が目白押しです。

   ◎木造男神坐像(平安)      滋賀・日牟礼八幡宮
   ◎木造童形神坐像(鎌倉)     京都・石清水八幡宮
   ◎絹本著色僧形八幡神影向図(鎌倉)  京都・仁和寺
   △木造僧形八幡神坐像(平安)  奈良・法楽寺
   (※ ◎は重要文化財、△は府県指定文化財をあらわします)

   武将たちが絶大な信頼を寄せた、パワー溢れる軍神たちが集結する初めての特別展覧会。この機会をお見逃しなきよう、秋の一日を安土城考古博物館でお楽しみください。

2011年9月4日日曜日

秋季特別展「武将が縋った神仏たち」の見所③-2

   秋季特別展「武将が縋った神仏たち」の展示資料の中で注目の1つである京都・西方寺所蔵『木造豊臣秀吉公坐像』は、昨年、同寺において特別公開されましたが、その時の毎日新聞の記事抜粋(2010.11.13付け)を、以下に紹介します。

   京都市左京区の西方寺に伝わる等身大の木造豊臣秀吉像の修理で、内部から作者の名前や制作年を明示した書き込みが見つかった。秀吉が亡くなった翌年の1599年に制作が始まったとみられ、秀吉の生前の面影をよく伝える作品とみられる。・・・・・
   頭部の内ぐりには秀吉を指す「豊國大明神」の文字と作者とみられる「七条大仏師康住」「子康厳」の文字があった。また、組んだ足の下辺りから「慶長四年六月廿八日」(慶長4年は1599年)の朱書きが現れ、内部がくりぬかれた頭部の内側からは「慶長八年六月中旬」の墨書が見つかった。制作の始期と完成時期を示したものとみられる。・・・・・
   制作年や作者、像の名前がセットで書き込まれた像は珍しいといい、楽浪文化財修理所の高橋利明所長は「40年以上このような仕事をしているが、ここまでそろって出てくるのは10年に1体あるかどうか。私のほうが興奮した」と話す。また「亡くなった直後の作品であることから、本人のお顔に似ているのでは」と推測する。

2011年9月3日土曜日

台風接近にもかかわらず!


   さすがに本日は、ほとんど来館者がないと思っていましたが、悪天候をおして、熱心なお客様が来ていただきました。本当にありがたいことです。感謝、感謝です。
   若い女性グループが、ショップコーナーで、当館のオリジナルグッズを興味深くご覧になり、数点お買い求めいただきました。大変勉強になります。
   明日も雨が残りそうですが、本日のご来館を延期されたお客様を含め、おもてなしの心でお迎えしたいと思います。
   今のところ、台風による建物等の被害はなく、ホッとしています。まだまだ気は抜けませんが・・・。

秋季特別展「武将が縋った神仏たち」の見所③

   武将ゆかりの作品もみどころの一つです。武田信玄の武運長久を祈念して奉納された山梨・大井俣窪八幡神社木造狛犬(室町、県指定)、羽柴秀吉の息災を願って奉懸された滋賀・舎那院銅造阿弥陀如来像懸仏(桃山)、足利尊氏の地蔵信仰を示す尊氏自筆の栃木県立博物館地蔵菩薩像(室町)、千葉・東庄町公民館像や同・妙光寺像(ともに木造・県指定)をはじめとする、千葉氏ゆかりの妙見菩薩の諸像など、いずれも歴史資料としても興味深い作品です。
   また、京都・西方寺の豊臣秀吉坐像の博物館初公開が実現します。昨年の解体修理の際、墨書銘により七条仏師康住らにより慶長年間に造立されたことが判明した貴重な作品で、秀吉の木像では唯一となる桃山時代の在銘彫刻です。

2011年9月2日金曜日

関西・考古学の日2011

   今年で4回目となる「関西・考古学の日」。10月15日(土)に記念行事として大阪歴史博物館でシンポジウムが開催されます。
   11月30日までの3か月間、各地で多彩な催しが行われますが、その一つがスタンプラリー(9/1~11/30)です。滋賀県からは、安土城考古博物館だけが参加します。


   スタンプ8個で応募でき、抽選で合計70名様に考古学関係のグッズ・書籍・冊子をプレゼントします。また、スタンプ3個たまったら、その場で「オリジナルスケッチブック」か「オリジナルクリアファイル」のどちらか1つをプレゼントします(お一人様につき1つまで)。

2011年9月1日木曜日

8月の入館者数は過去最高!

   安土城考古博物館の8月の入館者数(9,947人)は大台の1万人まであと一歩でしたが、過去最高となりました。これまでの最高が平成6年8月の9,444人でしたので、17年ぶりに約500人更新したことになります。
   その要因としては、大河ドラマ「お江」の効果や昨今の歴史ブームに加え、「節電クールライフキャンペーン(無料開放)」の効果もあったと言えるでしょう。さらに、当館独自の取り組みである「夕涼み博物館(13日~15日)」や、今年度からの新たな工夫も集客に一定の効果があったと分析しています。
   平成23年度の4月~8月までの入館者数は、35,000人を超えました。昨年度同期の入館者数が約27,000人ですので、約3割増となっています。
   ここ数年(H21を除いて)、夏休みの反動もあってか、9月の集客はかなり苦戦しています。そして、秋の観光シーズンである10月・11月には、再び来館者も回復する傾向にあります。
   当館の主要な展覧会である秋季特別展「武将が縋った神仏たち」の開幕(10月15日)が、いよいよ1か月半後に迫ってきました。魅力的な展覧会に仕上げ、たくさんのお客様に来ていただきたいと思います。

シルバーウィーク2011

   今年の9月は、一昨年の5連休とまではいきませんが、土曜日が休みの場合、3連休が2回あり(17日(土)~19日(祝)と23日(祝)~25日(日))、観光関係者は大きな期待を寄せています。
   この点は、安土城考古博物館でも同様であり、一昨年は安土城築城をテーマにした映画「火天の城」人気も手伝って、9月としては過去最高の11,762人もの来館者がありました。
   17日~25日の期間中、現時点で決まっている当館の催しとしては、

【展示】
○第42回企画展「大国近江の壮麗な国府」(9月25日(日)まで)
○第42回企画展関連テーマ展「近江国府をめぐる生産遺跡」(9月25日(日)まで)
○テーマ展示「『お江』をとりまく人びとPart.2」(10月2日(日)まで)
○ 近江の城を掘る「清水山城」(10月7日(金)まで)
○城郭写真パネル展「近江の名城」シリーズ
      本堂谷遺跡・日爪城(9月22日(木)まで)
      姉川合戦2(9月23日(祝)~10月22日(土)まで)
【講座等】
○9月17日(土)13:30~ 第42回企画展関連ギャラリートーク
○9月18日(日)13:30~ 体験博物館「忍者になってみよう」
○9月23日(祝)13:30~ 「野外コンサート」
○9月25日(日)13:30~ 「城郭入門電子紙芝居~姉川合戦の城郭~」

   多数の皆さんにご来館いただく絶好のチャンスですので、これ以外にもお楽しみいただける工夫をみんなで考えてみたいと思います。