2016年2月28日日曜日

あの遺跡は今!

 今日(2月28日)は、当博物館内の整理室で、「あの遺跡は今!Part22」が開催され、多くのお客様で賑わってています。
 このイベントは、『きて・みて・さわって考古学』というサブタイトルが示すとおり、県内の遺跡から発掘されたホンモノの出土品に、手で触れて、大きさを測ったり、拓本を取ったりの体験ができるのがウリです。午前中から、子ども連れのご家族や若いカップルなどがたくさん来ていただいています。
 右の写真は、出土した木製品が腐ったり、乾燥しすぎたりしないように処理をするプールの前で係員が説明しているところです。少し薬品の臭いがします。
 左の写真は、「真弧(まこ)」といって土器の寸法を測る道具を使って、計測する体験をしてもらっているところです。
 「真弧」には櫛の歯のような細い棒が付いていて、これが土器の形状に応じて上下することで、実際の複雑な形に合わせて正確に大きさを測ることが出来ます。
 このほか、土器の文様を写し取る拓本の体験や、出土品の写真撮影の説明もあります。
 日頃、ほとんど皆さんの目に触れる機会のない出土遺物の整理・調査作業ですので、是非この機会に体験してみては如何でしょうか?

 もちろん、第53回企画展「表現された神と仏」もお見逃し無く!

2016年2月27日土曜日

「表現された神と仏」展スタート!

いよいよ、本日から、第53回企画展「表現された神と仏」が始まります。
 琵琶湖博物館の宗教美術の精華を一堂のもとに展示し、日本独自の神仏習合思想を表わす神仏の姿をご堪能いただける内容となっています。
 当博物館が12日間のメンテナンス休館を経て、ピカピカの一年生のような気持ちで今日からお客様をお迎えする第一弾が、今回の企画展です。
 古くから人々の信仰を集め、衆生を救ってきた神と仏の像や絵姿に触れ、癒されてみませんか?

 また、あす(2月28日)には、滋賀県文化財保護協会が、最近の発掘調査の成果を発表する「あの遺跡は今!Part22」が当博物館内の整理室で開催されます。
 貴重な埋蔵文化財の調査、整理や復元などの作業工程を間近に見学できますし、ホンモノの土器に触って、その大きさを計測したり、拓本を取ったりする体験もできます。

 是非、ご家族お揃いでお出掛けください。

2016年2月24日水曜日

次の展覧会(表現された神と仏)

いま、当博物館は、メンテナンスのために休館させていただいていますが、これが明けると、2月27日(土)からいよいよ第53回企画展「表現された神と仏」が始まります。
当館のホームページでもご紹介していますが、現在休館中の琵琶湖文化館が収蔵する優れた宗教美術の中から、選りすぐりの優品をお借りして展示するものです。
なかでも、日本で独自に発展した神仏習合思想(本地垂迹説)に基づく仏教美術、神道美術が滋賀県で多く生み出され、残されてきたことから、県内の寺社に伝わる宗教美術の重厚なラインアップでもって習合文化の精華をご紹介することとしています。
展示品は、大津市・地主神社の重要文化財「男神坐像・女神坐像・僧形坐像」をはじめ、34件48点です。(詳しくは当館のホームページをご参照ください)
その中には、滋賀県の「マザーレイク応援基金」によって修復・再生された文化財も含まれています。この「マザーレイク応援基金」は、全国から滋賀県に寄付いただいたお金を積み立てて、滋賀の文化や環境を守る事業に役立てているものです。この基金で修復・再生した作品のうち、琵琶湖文化館所蔵の「仙人図」、「選択集十六章之図」を今回お披露目する予定にしています。
全国から寄せられた善意で蘇った文化財を是非ご覧ください。

いまの寒波が去れば、いよいよ本格的な春の到来が予想されています。
自然豊かな安土で萌えいずる春の息吹を感じながら、企画展「表現された神と仏」をご堪能ください。

2016年2月23日火曜日

きょうの博物館

本日、ボランティアガイド研修会が当館で開催されました。
安土や近江八幡で観光ボランティアガイドをやってみようという方の研修会で、当館の学芸員から「織田信長と安土」というテーマでご説明をしました。
あいにく、メンテナンス休館中のため、展示をご覧いただけなかったのが残念ですが、皆さん大変熱心に聴き入っておられ、鋭い質問もたくさん飛び出しました。
午後からは安土城跡の現地研修に向かわれました。
研修に参加された皆さんは、仕事をリタイアされたり、子育てが一段落して、比較的時間に余裕のある方が多いとのことでしたが、観光ボランティアという形で地域に貢献しようという前向きな気持ちに感心させられました。
一方、企画展示室内では、2月27日(土)に開幕する第53回企画展「表現された神と仏」のオープンに向けて、展示作業が急ピッチで進んでいます。
最近、県内では展示される機会が余りなかった琵琶湖文化館の収蔵品の中から、神仏習合思想を良く表わす仏教・神道美術の優れた作品を数多く揃えた展覧会になります。
どうぞ、ご期待ください。
また、常設展示室でも、展示品の入替えを進めています。
もう何度も当博物館を訪れていただいた方にも新たな発見と満足を感じていただくために、当館所蔵の文化財を順繰りに展示しているものです。
企画展、特別展をご覧いただく際には、常設展示室にも是非お運びいただきたいと思います。

春の息吹

 けさの芝生広場です。
 旧宮地家住宅(重要文化財)横の梅が、ほぼ満開に咲き誇っています。
 寒さも、あと少しだけの我慢、と言ったところでしょうか?
 隣の紅梅も満開近しといった風情です。
 ここでウグイスでも枝に止まっていれば、春爛漫というところですが、これは流石にまだでした。
 また、きょうは、芝生広場で桜の植樹をしました。
 滋賀県緑化推進会から頂いた桜の苗木10本を、当館の管理課長と業者の方が植えていただきました。
 ソメイヨシノの苗木ですが、これから10年、20年経って見事な枝振りに成長してくれている姿を想像して、嬉しくなりました。
 現在のメンテナンスが終わって、2月27日(土)からは第53回企画展「表現された神と仏」が始まります。
 皆様、是非ご来館いただいて、展示とともに桜の赤ちゃんも見てやってください。

2016年2月21日日曜日

信長協奏曲

きのう、映画館で「信長協奏曲(コンチェルト)」を観てきました。
以前放送されたTVドラマの終わったところから、映画の物語が始まっているので、TVの方を見ていない人には、ストーリーの展開にやや唐突感を覚えさせられるかも知れません。
安土城を築き、天下統一を目前にした信長(実は現代からタイムスリップした元・高校生)を中心に、明智光秀(実は、本当の信長)や秀吉など家臣たちが、ワイワイガヤガヤと「本能寺」に向かっていく、というお話しで、大枠では何とかかんとか史実を曲げないようにしているが、原作どおり、かなり「自由な」発想で物語が進んでいきます。
エンディングは、(もちろん)観てのお楽しみということで、ここには書きませんが、重厚な歴史ものが好きな方からは、「こんな場面があろうはずがない」、「史実をヒン曲げている」という批判や苦情が殺到しそうです。しかし、愛や平和、友情と信頼といったテーマが軽やかなタッチで描かれていて、「こういう映画もありかな」と思わせる作品ではありました。
また、この映画のロケが県内各地で行われていて、「あ、これは彦根城や」、「ここは○○だ」と指摘する楽しみもありますので、滋賀県にお住まいの方は、今からでも見に行ってこられると良いと思います。
そして、それが信長ブームの底上げにつながれば、安土城考古博物館も入館者が増えるかなあ、と”皮算用”をしている私です。

博物館お得情報!

 安土城考古博物館をご利用いただく際の「お得情報」をいくつかご紹介します。
 当博物館では、いろいろな割引制度や特典をご用意していますが、この4月から新たにスタートするのが、平和堂「HOPカード」による入館料割引です。
 約141万人の滋賀県民のうち、87万人が持っているというHOPカードですが、4がつから窓口でHOPカードをご提示いただくと、(個人でも)団体割引を適用して2割引で入館していただけるようになります。1人がHOPカードをお持ちなら、グループ5名様まで2割引となります。
 4月以降のお出かけに、是非ご活用ください。
 次に、これから気候が良くなると、JR安土駅から自転車で、博物館のほか安土エリアを回ってみようかと考える方も増えますが、そんな方に耳寄りな情報です。
 当博物館のホームページを開いて、「アクセスマップ」(トップページ左上のバナー)をクリック→「交通案内」の項にある「レンタサイクル割引券」をクリック→割引券をプリントアウト→この割引券を安土駅前のレンタサイクル店で示すと、料金を100円割引してもらえます。(3店ともOK)
 お安くなった自転車で、春の風を切って博物館や安土のまちを走り抜けてみませんか?

 このほかにも、各種会員カード(JAF,けいぶん、京阪カード、滋賀県人会など)や、「信長の館」との共通券による割引など、いろんな優待制度がありますので、ご活用ください。

2016年2月19日金曜日

春近し!

 きょうは、穏やかな天気に恵まれて、春がそこまで来ていると実感させられる陽気になりました。
 この陽気に誘われて、ワンちゃんもお出かけしたのでしょうね。
 ただ、見知らぬ相手にやや緊張気味?
 小さなお客様(?)も芝生広場でノンビリ。
 このあと、おかあさんやおばあちゃんと一緒に、元気に駆け回っていました。
 タンポポも、鉢植えの花も咲きました。
 ただ、桜の蕾はまだ固いまま。安土での開花は、4月上旬と予想されています。暖冬で、もう少し早まるのではないか、と期待しています。

展覧会の後始末

皆様からご好評を頂いて終幕しました「大湖北展」の展示品の撤収作業を行っています。
 所有者からお預かりした大事な宝物なので、細心の注意を払って梱包し、運び出します。
 梱包する前に、きちんと写真撮影を行って、展示作品の状態を確認します。
 展示作品は、当館学芸員の監督の下、美術品・文化財専門の業者の方に委託して梱包や運搬をしてもらいます。これから、展示品を所有者、収蔵館へお返しするわけですが、担当の学芸員が付き添って、安全・確実に返却し、御礼を申し上げるところまで責任を持って行います。
 こうして「大湖北展」の後始末が終わりますと、もう次の展覧会(第53回企画展「表現された神と仏」)に出品する文化財の集荷(持ち主からお借りして当館に運び入れること)と展示準備が始まります。
 学芸員の努力の結晶である「表現された神と仏」展は2月27日(土)に開幕します。
 是非、お立ち寄りください。

2016年2月17日水曜日

メンテナンス作業

 メンテナンス休館中の作業の様子をお知らせします。
 きょうは、展示室入口の倉庫の整理を行っています。
 これまでの展覧会の図録などを収めている倉庫の中を整理、清掃しています。
 きょうは、このほか、「大湖北展」の展示撤収作業も行います。ご好評をいただいた「大湖北展」は、延べ32日間の会期中に計4,125人の方にご覧いただきました。1日の最大入館者数は、2月11日(木・祝)の362人で、期間中の平均入館者数は約129人でした。1月、2月の「冬枯れ」の時期の当博物館としては、たくさんの方に入館いただけたと思っています。
 
 2月26日(金)までのメンテナンス休館中に、博物館の隅々まできれいに磨き上げて、皆様により一層楽しく快適にご観覧いただけるように頑張りたいと思います。

2016年2月16日火曜日

メンテナンス休館中です!

 けさの安土は、「寒の戻り」でうっすらと雪化粧し、池にも氷が張っていました。
 でも、太陽が昇ってくると、暖かさも感じられるようになってきました。季節の変わり目なんだなあ、と感じますね。

 さて、当博物館は、この間からお知らせしているとおり、昨日から、年に一度のメンテナンス休館に入っています。
 日頃は手が回らない部分の清掃をはじめ、いろいろな設備・機器の点検や修理を集中的に行うことにしています。
 2月26日(金)までのメンテナンス休館中は、皆様にご迷惑をおかけしますが、2月27日(土)からは「お化粧直し」をしたフレッシュな博物館へお客様をお迎えし、第53回企画展「表現された神と仏」をご覧いただけます。
 少しだけお待ちくださるようにお願いします。

2016年2月13日土曜日

メンテナンス休館、その後は、、、。

3月並みの陽気に誘われて、芝生広場の梅も満開に近く咲き誇っています。
 心配されたお天気も、いまは何とか保っています。当博物館に是非お運びください。
 
 好評開催中の「大湖北展」も、いよいよ、あす2月14日(日)までとなりました。この機会に、味わい深い滋賀・湖北の歴史文化を心ゆくまでご堪能ください。
 また、2月15日(月)~2月26日(金)の間、当館は「メンテナンス休館」とさせていただきます。日頃は出来ない所の清掃や、機器等の整備・点検を行い、来館者により一層楽しく快適にご観覧いただくためのメンテナンスですので、ご理解をお願いします。

 この「メンテナンス休館」期間が終われば、2月27日(土)からいきなり第53回企画展「表現された神と仏」がスタートします(4月10日(日)まで)。琵琶湖文化館が収蔵している仏教美術の名品を一挙に公開する展覧会で、滋賀県が、神仏習合思想に基づく習合文化の一大拠点であったことを示そうとするものです。
 「メンテナンス休館」が明ければ、季節も一層春めいてきていることでしょう。
 春の息吹と歴史文化の香りを求めて、安土をお訪ねになってください。

 
 

2016年2月11日木曜日

「大湖北展」閉幕まで、あと僅か!

 好評を頂いている「大湖北展」も、いよいよあと3日を残すのみとなりました。
 本日、2月11日も、春を思わせるうららかな陽射しに恵まれ、祝日ということもあって、朝から多くの方にご来館いただきました。
 中高年のご夫婦、小学生ぐらいのお子さん連れのファミリーなど様々な入館者が、それぞれの見方で展示を楽しんでいただけたことと喜んでいます。
 博物館の裏手の芝生広場でも、元気なお子さんをはじめ、たくさんの方が憩いのひとときを過ごしておられました。 
 土日のお天気がやや心配ですが、博物館の中は雨にも濡れずに過ごせます(当たり前ですが、)から、是非お立ち寄りください。

アテンダントさん

 安土城考古博物館では、入館者と直接接する係員を「アテンダント」と呼んでいます。
観覧券の販売やお客様のご案内のほか、ミュージアムショップの管理も行ってもらっています。

一同、心を込めてお客様をお迎えしていますので、ご来館の折には、一度声をかけてください。

2016年2月9日火曜日

好調!大湖北展

 好評開催中の「大湖北展」ですが、ここまで1ヶ月(開館日は26日間)の入館者数を見ると2,970名様で、1日当たりにすると114名様。都会の大きな博物館からすると、えらく少ない数かも知れませんが、私たちからすると「健闘」と言える数字です。
 安土城跡を訪れる観光の「ついで」に当博物館に寄ってみる、という方が多い中にあって、アウトドアに向かない冬場のこの時期はまさに「冬枯れ」のシーズンになります。因みに、昨年の同時期の展覧会では、1日平均の入館者は76人様となっていました。
 この昨年に比べると、ことしは「大入り満員」とは言えないまでも、1日当たりで昨年の1.5倍の入館者に恵まれています。
 その要因を分析してみると、まずは、「観音さん」だけでない湖北の豊かな文化遺産が皆様の心に響いたこと。また、これまでの会期中に8回にわたって開催した連続講座や企画展関連講座が人気を博したこと。最後に、比較的、お天気にも恵まれたことなどが挙げられます。
 当館は、田舎の、小さな、アクセスが極端に悪い博物館ですが、良い企画を打ち出せば必ずお客様は来ていただけると思います。

 残り1週間となった「大湖北展」です。2月11日(木)の祝日も挟みますし、最終日の14日(日)にはチビッ子忍者が大活躍する体験学習「忍者になってみよう!」も予定していて親御さんも大勢見に来ていただきますので、最後の追い込みで入館者も大きく伸びるのではないかと期待しています。

 まだ「大湖北展」をご覧になっておられない方は、是非、安土城考古博物館にお立ち寄りください。

2016年2月6日土曜日

メンテナンス休館

 ここ2、3日、比較的穏やかな日が続いていますが、また急に寒波がぶり返してきて「春は名のみの」という日が戻ってくるのかも知れませんね。

 さて、当博物館は、2月15日(月)から2月26日(金)までの12日間、「メンテナンス休館」とさせていただきます。
 当館のHPでもお知らせしていますが、展示スペースの点検・修理や、機械設備のメンテナンスのほか、日頃は出来ない所の清掃などのために、年に1回、比較的お客様の少ないこの時期にまとまった休館日を設けようとするものです。
 それまでの残り少ない期間ですが、「大湖北展」をもって全力でお客様をお迎えしようと、職員一同、張り切っておりますので、是非とも安土城考古博物館にお運びください!