2016年5月8日日曜日

スローな博物館

「スローライフ」が言われて久しいですね。
時間に追われてアクセクすることなく、自分のペースでゆったり暮らす。あるいは、大量生産・大量消費のサイクルから抜け出て、自分らしく、また環境にやさしい「地産地消」の生活スタイルで生きていく。そのような「生活の質」を目指す人や動きがだんだん大きくなってきているようです。

それを地で行くのが、わが安土城考古博物館です!
なぜかと言えば、①アクセスが悪い、”へんぴ”である。(JRで来られると、安土駅には鈍行しか止まらないので、京都駅からは45分、米原駅からも23分もかかる) ②田んぼと山に囲まれた博物館である。③田舎の、地味で小さな博物館である、と三拍子揃って、都会のきらびやかな博物館の真逆を行っているからです。

だが、しかし!!当博物館は、
<1>日本の原風景ともいえる田んぼに囲まれたロケーションで、ゆったり、のんびり癒される。しかも、日本を代表する城跡(の山)を2つも眺めながら来られる所はほかにない。
<2>入館者が多くはないから、都会の博物館と違って、人波に押されるようなこともなく、ゆったり、じっくり観覧できる。
<3>安土城跡をはじめ、「近江風土記の丘」を構成する史跡とその時代をしっかり学べる「知の地産地消」の拠点である。

ことから、「スローライフを満喫できる博物館」=「スローな博物館」であると考えています。

(田植えのために、水を張られた田んぼ。水面に博物館の建物が写っています。)                                           
(安土駅から博物館に向かう道から望む安土山。摠見寺の三重塔の先端が見えます。)

初夏を思わせる陽気のもと、田植えの済んだ田んぼにはイネの苗が風にそよいでいます。安土城考古博物館は、「水の国」に浮かぶ浮き城のようにたたずんでいます。
日頃のストレスを忘れるために、一度、「スローな博物館」にお見えになっては如何ですか?

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