2016年12月1日木曜日

国宝級の中尊寺経

 いま第2常設展示室で、地元の浄厳院さんから寄託を受けている文書の修復を記念した特別公開を行っています。
 そのうち中尊寺経は、奥州藤原氏初代の清衡が中尊寺に奉納した「一切経」(国宝)から、いつの頃にか散逸した一巻で、元の一切経が国宝なのですから、この一巻も国宝級と言えると思います。
 文化財修復の専門家の手によって見事に蘇った中尊寺経の、Before(写真右上)とAfter(右下)を見比べてください。紺紙に金字と銀字で交互に描かれたお経の文字がなんとも有難く見えてきます。

 改めて、職人技の冴えを感じますね。

 このほか、近江源氏佐々木氏の六角高頼書状も美しく蘇った姿を展示しています。
 六角高頼は、15世紀に活躍した近江守護で、観音寺城主でした。

 この特別公開は年内いっぱい(12月27日(火)まで)第2常設展示室で行っています。
 是非、この機会にご覧ください。

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