安土城考古博物館のミュージアムショップで、最近ひそかにブレイク中の商品が「とび太くん」文具です。
「とび太くん」は、滋賀県東近江市が発祥の地とされる「飛び出し坊や」をイメージキャラクターとして、(株)コクヨ工業滋賀が開発された商品です。
ご存知ない方のために補足しますと、「飛び出し坊や」は、滋賀県の道路沿いのあらゆる場所で目にする交通安全表示板で、ドライバーに『子どもが飛び出してくるかも知れません。注意して徐行してね』と呼びかけるために設置されています。滋賀県民なら知らない人は無いくらい有名な「地域ブランド」です。
コクヨさんは、従来から、琵琶湖のヨシ(葦のことを滋賀県ではヨシと呼びます)を使った紙を製品化してこられています。ヨシは水中の窒素、リンなどを吸収して水質の浄化に役立つ植物ですが、冬場に刈り取らないとかえって水を汚すと言われます。昔は、ヨシズ(日よけ)として盛んに利用されましたが生活様式の変化とともに廃れたため、(株)コクヨ工業滋賀では「ヨシ紙」として利用することで琵琶湖の環境保全に貢献しようと取り組んでいただいています。当館では、「ふせん」や小判ノートが人気です。
琵琶湖の環境保全に向けた企業努力と、地域のキャラクターの出会いから生まれた地域発の商品が、大きく育っていくことを期待しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿