2022年6月24日金曜日

 

伸びることのみに徹する夏の草 (福田 甲子雄)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

夏至も過ぎました。

シロツメクサがぐんぐん成長し、広場一面に広がっています。

 

その中で、白い麦わら帽子をかぶった女の子が、一心に花を摘んでいました。

夏草と同じく、子どもさんも日々成長していくことでしょう。

 

ご来館をお待ちしています。

 

次の企画展は、第66回企画展「発掘された近江Ⅱ―遺跡アラカルト―」 | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp)です。ご来館をお待ちしています。




2022年6月15日水曜日

 

樹も草もしづかにて梅雨はじまれり (日野 草城)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

梅雨入りです。草木もぐんぐん成長する時期となりました。

 

滋賀県で開催された、両陛下ご臨席の全国植樹祭も無事終了しました。

準備期間約3年、関係者もほっとしていることでしょう。

 

植樹祭の式典会場で使われた県産材のベンチ2脚を、当館にもいただきました。

中庭・回廊のベンチから、静かに雨を楽しむのはいかがでしょう。

ご来館をお待ちしています。



2022年6月13日月曜日

 

どうする家康

 

嗚呼英傑が夢の跡 歴史は遠く三百年

金亀城頭我立ちて 尚武の風に嘯けば (治部 藤吉)

 

これは今から約100年前の明治末、ある旧制中学校の応援歌として彦根城(別名金亀城)を詠んだ詩です。

 

家康の配下・井伊直政が石田三成の領地であった彦根の地を拝領し、1604年から建造した彦根城は、その役割を終えたのちも戦災や開発で損なわれることなく、今もその姿を残しています。

 

当館望楼下には、国宝彦根城を世界遺産に推す運動の一環として、レゴ作品が展示されていますが、どのように世界遺産に推したらよいでしょう。どうする家康。

 

家康、信長、秀吉の信長隊安土衆が参陣されました。

7月にも来ていただけます。毎月第2日曜、時間不定




2022年6月9日木曜日

 

水涼し緋鯉真鯉と浮き変り (今村 蕾橘)

 

https://www.haiku-kigo-ichiran.net/higoi/

 

昨夏の豪雨のあと、池の浚渫をしましたが、魚の姿はありませんでした。

幾たびかの雨で蓮池の水があふれ、池の魚も流されたのかもしれません。

 

このたび、地元の個人宅にある錦鯉を処分されることを職員が耳にし、当館にいただくこととなりました。

 

手をたたくと、近寄ってくるそうです。

当館にお越しの際は、手をたたいて元気な泳ぎを見てください。




2022年6月2日木曜日

 信長忌

 

死ぬものは死にゆく躑躅(つつじ)燃えてをり (臼田 亜浪)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

6月2日は織田信長公の命日です。

安土城跡にある菩提寺摠見寺において、法要が執り行われました。

 

石垣を見下ろすと、お庭には紅いつつじが咲いておりました。

往時には武将たちの屋敷が立ち並び、武器を担いだ兵隊の鎧のこすれる音、馬のいななきが響いていたことでしょう。

 

安土山にお越しの節は、博物館にもお立ち寄りください。