2023年10月28日土曜日

 

猪(しし)荒れて畳のごとき稲田かな

 

ハンディ版入門歳時記より

 

博物館には、公開・展示のほか「保存」という業務があります。

湿気による劣化や、害虫による生物被害などを防止し、永く文化財を保存することに、学芸員は注力しています。

 

繖(きぬがさ)山を背景にする当館では、野生生物が時折顔を出しますが、えさの少なくなる秋になると、ミミズを狙うイノシシが出現し鼻を使って芝生を掘り荒らします。

 

田畑では、畳のごとく稲が倒れるようですが、手入れの終わったばかりの芝生広場には、スコップで掘返したように荒れる被害が広がっています。

(なお、館内や屋外施設に影響はありません。)

 

昼の間は、土を掘った寝屋に住んでいるようですが、念のためご注意ください。

ご来館をお待ちしております。



2023年10月18日水曜日

 

雄馬の仔を取り上ぐ獣医腕太し (尾三枝子)

 

俳句文学館のHPより

 

四条畷市の遺跡からは、馬の骨や歯、馬具のほか、飼育に必要な塩を持ち込んだ土器が出土しており、ヤマト王権の牧や馬飼いの里があったことがわかるそうです。

出産の時期には、多くの仔馬が牧場を駆け回っていたことでしょう。

 

今回の特別展では、日本で一番小さいオスの馬型埴輪を展示しました。

ご来館をお待ちしています。


画像:忍ヶ丘駅前遺跡出土 子馬形埴輪 四條畷市指定有形文化財

   (四條畷市立教育委員会・四條畷市立歴史民俗資料館蔵)


      

2023年10月13日金曜日

 

名月や少し風ある関ケ原   (梅田 郁子)

 

俳句文学館のHPより

 

安土山摠見寺で行われた信長公奉納能の会の外観です。

天正9年の盂蘭盆会では、城内をライトアップしたとのことで、もっと華やかな光景であったことでしょう。

 

10月14日・15日の2日間、大関ケ原祭2023に出展します。

ご朱印のスタンプもあります。

是非、関ケ原にお越しください。



2023年10月8日日曜日

 

右手挙ぐる埴輪天皇誕生日 (宮本啓子)

 

俳句文学館のHPより

 

秋の特別展が始まるにあたり、館職員への説明がありました。

古墳時代に朝鮮半島から渡来した馬の埴輪の隣には、左手を挙げた馬曳き埴輪も展示しています。

 

馬には丁寧な装飾が施されていますが、馬曳きの人物(厩務員)には服装や髪の表現も省略されており、馬の付属物として作られたとのことです。

 

挙げた手の左右は違いますが、馬曳き埴輪の観覧をお勧めしたく、また天皇陛下のお誕生日とは季節が異なりますが宮内庁からお借りした埴輪もご覧いただければ幸いです。



 

2023年10月4日水曜日

 

牛肉の鍋おろしたる熱さ哉 (正岡子規)

 

俳句季語一覧ナビより https://www.haiku-kigo-ichiran.net/ku8532/

 

これは病床の子規が、友人から贈られた牛肉の焼き上がりを描写した句です。

暖かい食べ物が、恋しくなる時候となりました。

 

当館レストランの人気メニュー、近江牛うどん。

1014日から始まるおうみスタンプラリー(東近江二市二町の参加店舗をご利用いただき、スタンプを集めると商品がもらえる)に参加されます。

 

今回のびっくりメニューは、地元近江牛が通常の6倍も入った「びっくり大うつけうどん」です。たっぷりの近江牛と熱々のうどんをお楽しみください。