2023年2月28日火曜日

 

杉玉を当主吊り替ふ寒造   (寺尾 白桃子)

 

俳句文学館のHPより

 

新酒の出回る時期となりました。杉玉を酒蔵の前に飾ることが、新酒の宣伝になるそうです。

 

さて、木村拓哉・綾瀬はるか主演の映画「レジェンド&バタフライ」 もうご覧になりましたか。名シーンは滋賀県内でも撮影されたので、今日はその一つをご紹介します。

 

不敵な表情を浮かべる女性、白装束の女性はもやの立ち込める池へ身を沈める、それを追う信長、その後ろには一本の杉の巨木が・・・信長の悪夢のシーンは、甲賀市甲南町杉谷で撮影されました。

(引用元 滋賀ロケーションオフィス:オフィスニュース (shiga-location.jp)

 

現地は、対向のできない一本道のため、離合には十分気を付けてください。

ロケ地巡りの後は、ぜひ博物館にお越しください。




 

2023年2月24日金曜日

 

ひかり撒くやうに花種蒔きにけり   (横島 李邨)

 

俳句文学館のHPより

 

一昨年夏の豪雨により通行止めとなっていた、西国薬師第46番霊場・桑実寺防災用道路の復旧写真です。

当館裏手にあり、お客様からのお問い合わせも多いことから、3月末の工事完了が待ち遠しい限りです。

 

のり面にコンクリートを吹き付けるだけでなく、植物の種を樹脂ネットと共に設置して、緑化で法面を保護する工法があります。

きれいに育った緑の法面に花の種を蒔いて、コロナ禍で耐えてきた3年間を吹き飛ばしたい気分になりました。

 

次の春こそはマスクを外して、楽しく語り笑い合いたいものです。

ご来館をお待ちしています。




 

2023年2月17日金曜日

 

紅梅や枝枝は空奪ひあひ (鷹羽 狩行)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

梅園の梅が、ちらほら咲き始めました。

紅梅の枝が、空の青を奪い合うように伸びている情景が、春の訪れを感じさせてくれます。

 

 “新しい琵琶湖文化館にメッセージを届けよう!” ~担当学芸員からのお知らせです。

 

ご観覧後、メッセージを書いていただいたお客様には、期間限定のプレゼントを用意しています。詳しくは,HPをご覧ください。

 

ご来館をお待ちしています。




2023年2月15日水曜日

 

風の日の麦踏遂にをらずなりぬ (高浜 虚子)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

2月も半ばとなり、もう積もることはないと思っていた雪でしたが、周囲の野山をうっすらと覆うこととなりました。

 

博物館の前にある麦畑も、機械化のため種まきと収穫時以外、ほとんど人を見かけませんが、丈夫な茎や根を育てるために、幼穂が形成される今頃、麦踏という農作業があったようです。

 

カニの横歩きのように足で麦を踏みつけていた人も、寒い風でどこかへ帰っていった情景でしょうか。


週末は気温も上昇するようです。ご来館をお待ちしています。




 


2023年2月10日金曜日

 

木の芽和苦し社宅の婦人会 (神戸めぐみ)

 

夏井いつきの365日季語手帖2022年版より

 

近江八幡市ボランティアガイド協会の皆様に、開催中の冬展の説明をさせていただきました。

「社宅の婦人会」のように半強制的に加入されたのとは違い、皆様意欲も旺盛で、熱心にメモをお取りになり、解説の田澤学芸員(県立琵琶湖文化館)との意見交換も予定時間を超えるほどでした。

 

会員には80才を超える方も二人おられ、当館や安土山天主へのご案内に精を出しておられるとのことです。人生の先達として、見習いたいものです。

 

背面のボードには、来館者の皆様から頂いた、新しい文化館の開館に向けたメッセージを掲示しています。

◆投票◆ あなたが思う「新しい文化館でも見たい作品」はどれですか?

◆募集◆ 新しい文化館での「展覧会へのご意見」をお知らせください!

 

ご来館の節には、是非、皆様の声をお聞かせください。




2023年2月2日木曜日

 

さざ波は立春の譜をひろげたり (渡辺 水巴)

 

夏井いつきの365日季語手帖2018年版より

 

今年の雪は1月末に初めて積り、JR琵琶湖線や県内の新名神高速道路が長時間不通となりました。

当館メンテナンス休館中のため、お客様にご迷惑をおかけしなかったことが幸いです。

 

春の気配が立ち始める立春、24日からの春展がまもなく開幕です。

琵琶湖文化館 収蔵品にみる四季

 

写真は、琵琶湖のさざ波を感じる刺繍の作品です。

文化館が収蔵する絵画や工芸品に表現された季節を感じていただければ幸いです。

 

ご来館をお待ちしています。