2022年7月31日日曜日

 

向日葵や信長の首斬り落とす (角川 春樹)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

強烈な太陽のもと、周りよりも背が高くすっくと茎をのばし、黄金の花はその重みに耐えかねて、首を傾けていく。

天下布武の足掛かりを得て、安土城築城後まもなく、本能寺の変に倒れた信長をヒマワリに詠んだ句です。

 

安土城天主最上部二層(セビリア万博から移築した復元案)を展示する「安土城天主信長の館」が、令和4年8月1日から翌年3月31日(予定)まで外壁工事のため休館します。

 

博物館とセットで見学を楽しみにしておられるお客様には申し訳ありません。

安土山の見学の後は、「安土城考古博物館」で築城の歴史と発掘の成果をご観覧ください。




2022年7月29日金曜日

 

赤き青き舌ひらめかせ氷水 (高橋 睦郎)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

イチゴ・メロン・レモン、自分の好みのシロップをいっぱいかけて、赤・青に染まった舌を見せ合う子どもたちの笑顔が見えてきます。

 

当館レストランでも、かき氷がメニューに加わりました。

夏の企画展ご観覧の後に、ご休憩はいかがでしょうか

いちごミルク380円より

 

当館の常設展示は、バーチャルミュージアムからもご覧いただけます。

レストランへは、こちらからミュージアムショップ~喫茶・レストランへとお進みください




2022年7月28日木曜日

 

古歌よりも尚そのかみの網代かな (尾崎 迷堂)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

網代は網の代用という意味で、川・湖などに竹・小柴・木などを網のように組み合わせて水中に立て連ねて魚を誘い入れ、その終わりのところに籠を置き、その中に集まった魚を捕獲する。『延喜式』にも氷魚を捕える装置として出ている。万葉集以来、和歌の世界でも好まれて詠まれている。(同歳時記より引用)

 

今回の企画展では、漁具としてではなく、古墳時代中期の家屋の壁に使われたと推定される網代が、ほぼ原形を保った形で出土(日野町番場遺跡)したものを展示しています。

 

16001500年前の出土品を、ぜひ博物館でご観覧ください。











讀賣新聞滋賀版2022728日版より転載しました

2022年7月26日火曜日

 

玉人(たますり)の座右にひらくつばき哉 (与謝蕪村)

 

清水哲男の「増殖する俳句歳時記」201639日より

 

恒例の夏休みイベント、体験博物館「勾玉(まがたま)を作ろう」を開催しました。

応募いただいた親子連れの皆様に、展示室の勾玉を見ていただいた後、勾玉の職人「たますり」の気持ちになり、ろう石で勾玉を作っていただきました。

 

玉人(たますり)は、古代の朝廷に仕えた玉作部(たますりべ)に由来します。縄文時代から作られていた勾玉(まがたま)の素材であるメノウや水晶を細工する職人が玉人です。(上記より引用)

 

このキットは、博物館ミュージアムショップでも販売中です。

ご来館の上、お買い求めください。

楽しい夏の思い出の一つになれば幸いです。




2022年7月17日日曜日

 

まう一度縊ってやらうか彼の幽霊 (あまぶー)

 

夏井いつきの365日季語手帖2022年版より

 

梅雨の時期にはいつも、幽霊のような、宇宙人のようなものが出現します。

UFOの基地が、駐車場の近くにあるのかもしれません。

 

散歩の子どもが蹴とばしても、またきちんと生えてきます。

カラカサタケというキノコの種で、最初は卵型で和傘をひろげたような形になるそうです。

 

ピントが博物館の玄関に合っていれば、このような文字が見えるはずです。

第66回企画展「発掘された近江Ⅱ―遺跡アラカルト―

ご来館をお待ちしております




2022年7月15日金曜日

 

暑き故ものをきちんと並べをる (細見 綾子)

 

ハンディ版入門歳時記

 

梅雨明け宣言はあったはずなのに、やはり梅雨です。

じめじめした天気が続いています。

 

夏の企画展開幕に合わせ、のぼり旗を一新しました。

天下布武の朱印を大きくデザインしましたが、並んだところを撮ると、朱印がはためいているように見えませんか。

 

企画展が始まります。

まめのぶくんと天下布武の朱印を目印にお越しください。




2022年7月13日水曜日

 

新緑の寺の電話を借りにけり (増田龍雨)

 

https://www.haiku-kigo-ichiran.net/ku2857/2/

 

当館エントランスにある緑の電話が、本日をもって撤去されることになりました。

ほとんどの方が携帯電話を持ち、タクシーを呼ぶのもアプリでできるようになり、公衆電話の利用が激減しているからだそうです。

 

先日、4日間にわたるK社の通信障害があった際には、固定電話や公衆電話の重要性が改めて認識されましたが・・・

 

タクシー等をお呼びになる場合、受付窓口にお声掛けください。対応させていただきます。

 

夏の企画展の準備が佳境です。7月16日開幕、乞うご期待




2022年7月12日火曜日

 

睡蓮や鯉の分けゆく花二つ (松本たかし)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

昨年夏の豪雨で土砂が流入した蓮池は、3月に修復しましたが、水面をおおっていたスイレンの大半が土砂とともに撤去されました。

 

一部の根は残っているとのことでしたが、その言葉のとおり、ぽつぽつとスイレンの葉が広がり花も付いてきました。

 

一面の花とまではいきませんが、今もいくつかの花が開いています。

先日放流した錦鯉が、花を分けゆくのは、いつでしょうか。楽しみです。

 

来週から、夏の企画展「発掘された近江Ⅱ―遺跡アラカルト― が始まります。

ご来館をお待ちしています。



 

2022年7月3日日曜日

 葉のカーテン涼しき光透しけり (とっこ)

 

https://ameblo.jp/mt-tokko/entry-12549678485.html

 

緑のカーテンとして、ゴーヤをエントランス正面で育てています。

世話係が丹精した甲斐あって、今年も蔓が伸び葉を拡げ黄色い花が咲きました。

5センチくらいの実も何個か付いています。

 

夏休み向けのイベント参加者を募集しています。7月15日締め切りです。

勾玉(まがたま)を作ろう【7/25・8/27

子ども考古学教室「ミニチュア埴輪(はにわ)を作ろう」【8/1


暑い夏が続いていますが、夏を博物館で過ごすのはいかかがでしょうか。