2023年12月27日水曜日

 

伊予柑のよきを選びぬ鏡餅 (名和三幹竹)

 

ポケット版入門歳時記より

 

謹賀「辰」年

時日がタツのは早いもので、令和も6年となりました。

 

今年は、6月からリ龍ューアル(リニューアル)工事が始まります。

第一常設展示室で、考古展示が見られるのは5月までです。

 

今のうちに「たっ」ぷりご覧ください。

1月は5日から開館しております。

ご来館をお待ちしております。



 

辰と鏡餅のまゆ玉は、立石文代さん(弥生織りの会代表)によるお正月飾りです。

エントランス左の事務室窓口に展示しています。

2023年12月26日火曜日

 

冬の波冬の波止場に来て返す (加藤 郁乎)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

コロナ禍も一段落し、経済活動や国内の行楽も賑わいを取り戻した一年となりました。

 

新年度版・安土エリアの観光パンフレットに常楽寺港舟入跡が掲載される予定です。

安土城築城にあたって物資の運搬、さらには信長の出陣や移動の際にも使われた常楽寺港、写真の西の湖を通じて琵琶湖の水運が役に立ったことでしょう。

 

年末年始は、1228日から14日まで休館させていただきます。

本年も、多くの皆様にご来館いただき、誠にありがとうございました。



2023年12月22日金曜日

信長の怒り静めよ寒蜆 (田中ブラン)

 

俳句ポスト365 https://haikutown.jp/post/ より

 

秋からの安土城発掘が一段落しました。

調査整理が進めば、当博物館でも成果が公開されることでしょう。

 

寒風の中、現地を拝見して、温かい味噌汁が思い浮かびました。

味噌汁にぴったりのセタシジミは、びわ湖の特産品ですが、なかなか漁獲が回復しません。

 

稚貝増殖に力を注ぎ、志半ばで亡くなった若き研究者、忌明けのテレホンカードを掲載します。

 

28年前のご冥福を祈り、そして20年続く県調査事業に大きな期待をしたいと思います。



2023年12月19日火曜日

 

鴨群るるさみしき鴨をまた加へ (大野 林火)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

いつの間にか、渡来した鴨がお隣の池に群れています。

 

冬の風物詩、雪をかぶった伊吹山に三島池のマガモは、湖北の定番です。

霧の観音寺山と、信長の館の池、そしてマガモ?は、博物館の定番になるでしょうか。

 

鴨が少しずつ増えていっても、冬の寂しさは変わりません。

県内は雪が積もることもあります。冬タイヤを装着の上、安全運転でご来館ください。

 


2023年12月15日金曜日

 

姉川の殊に降りしく秋しぐれ (柴田鏡子)

 

俳句文学館のHPより

 

姉川のしぐれは、冬の訪れを知らせてくれます。

本日15日、NHK制作の番組で、激突!合戦将棋~姉川の戦い~が、放送されます。

 

「姉川の戦い」とは、元亀元年(1570)6月に、近江国(現在の滋賀県)の姉川流域にて、浅井・朝倉軍と織田・徳川軍が一線を交えた戦いです。自身を裏切った浅井長政に対する、信長の報復戦とも言われるこの戦い。信長からの援軍要請を受け、家康も加勢することとなりました。(https://serai.jp/hobby/1123503より)

 

1231日には全国放送もあります。

 

浅井長政の居城・小谷城を、当館第二展示室にてジオラマ展示しております。

しぐれの休日は、安土城考古博物館バーチャルツアー | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp)をお楽しみください。



2023年12月8日金曜日

 

幅広うどん箸をすべつて大師走 (横山泠子)

 

俳句文学館のHPより

 

師走12月になりました。

当館レストランのイチオシ・メニューをご紹介します。

 

12月17日までの期間限定、近江牛が通常の6倍も入った「びっくり」大うつけうどんはいかがでしょうか。

 

せっかく滋賀県までお越しになれば、ぜひ近江牛を召し上がっていただきたいものです。

東近江地域のスタンプラリーも同時開催中です。

 

ご来館をお待ちしております。



2023年11月29日水曜日

 

漆黒は果敢なる色武具飾る (船木紅花)

 

俳句文学館のHPより

 

当館展示品が、NHK関西ニュースで放映されましたのでご紹介します。

 

古墳時代初頭、今から1800年前に作られた靫(ゆき・箱状の矢入れ道具)の横帯とされています。

黒漆の輝きを思い起こしながら、ご覧ください。

 

新年1月14日まで展示しています。(月曜、年末年始は休館です。)

古墳時代の武具「靫」の一部を初展示|NHKのニュースと共にご覧ください。



 

2023年11月22日水曜日

 

夫に留守頼む勤労感謝の日 (武井 玖美子)

 

俳句文学館のHPより

 

11月は関西一円の美術館・博物館・資料館等の文化施設が、無料で入館できる日を設定しています。関西文化の日

 

今週23日木曜日、勤労感謝の日は、当館無料入館の日です。

お友達お誘いの上、是非ご来館ください。

 

留守番は、どなたかにお任せして。



2023年11月17日金曜日

 

蝶の黄を淡しと思ふ石蕗(つわ)の花

 

ハンディ版入門歳時記より

 

あの暑かった夏も、いつの間にか晩秋となり、園内はケヤキの落ち葉が芝を赤く染め、時雨の合間には木々の間から晴れ間がのぞいています。

 

園内の一角には、蝶がとまっているかのような黄金色の花が咲き誇っています。

風情ある旧宮地家住宅にもお立ち寄りください。

 

秋の特別展は、19日まで



2023年11月11日土曜日

 

甘蔗刈るまろき背中の二人かな (小松澄子)

 

俳句文学館のHPより

 

丸い背中を見るだけで、芋掘り作業が大変ということが分かります。

甘蔗(かんしょ・サツマイモ)の蔓を刈りながら掘り起こすのは、なかなかの苦労でしょう。

 

さて、背中の写真だけで誰だか判る人は、大河通といえるかもしれません。

正解はご来館の上ご確認ください。(ヒント 信長、お市、秀吉、家康)

 

NHK大河「どうする家康」出演者全身パネルが勢揃いしています。



2023年11月10日金曜日

 

ハロー ハロー お元気?

今夜 なにしてるの?

TVなんか 見てないで

どこかへ 一緒に行こう (井上陽水)

 

「女神」 より

 

文化の秋です。

会期も終盤を迎えましたが、新聞各紙・在阪テレビ局からの取材をいただいております。

 

週末のご予定がまだの方は、博物館でブラブラはいかがでしょう。

ご来館をお待ちしております。

 

古代から人と共存 「馬でひも解く近江の歴史」特別展開催 埴輪や馬具など豊富に展示 滋賀・近江八幡市 (asahi.co.jp)

 

古代~近代、人馬の歴史 埴輪や復元馬具など140点 安土城考古博物館、19日まで特別展 近江八幡 /滋賀 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

朝日放送から転載



2023年11月5日日曜日

 

馬追の武者となる髭のばしけり (三上 昭俊)

 

俳句文学館のHPより

 

しばらく各地を転戦しておりました家康公(等身大パネル)が、無事帰還しました。

 

パネル展は、番組放送のはじまりの頃、今川方の先鋒として桶狭間の合戦で織田勢と争った、金陀美具足(きんだみぐそく)を着用した18歳の松平元康、もちろん髭もありません。

 

現在放映中のドラマでは、関ケ原の合戦の東軍、老練な57歳の総大将として髭を伸ばしています。

そのギャップをお楽しみください。

 

写真出典 大河ドラマ「どうする家康」 - NHK



2023年11月3日金曜日

 

山くれて紅葉の朱(もみじのあけ)をうばひけり (蕪村)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

秋も深まり、ケヤキの紅葉に陽があたり、照り輝いています。

もう少しすると、園内のモミジも朱く色づいてくることでしょう。

 

当館の駐車場からは、地平線のむこうに夕陽が沈むのを見渡せるので、秋の暮を楽しむには絶好です。

ご来館をお待ちしております。

 


2023年11月1日水曜日

 

満月の丘に眠れる古墳群 (高田馴二)

 

俳句季語一覧ナビのサイトより

 

日曜の夜は、澄んだ空に満月がきれいに見えました。

写真はウェザーニュース(https://weathernews.jp/s/topics/202310/280195/)より

今回の展覧会「馬でひも解く近江の歴史」では、古墳時代の文化財だけでなく、今も世界各地で起きる戦争が静まり平和な世界となることを期待して、最後の大戦で動員され犠牲となった軍用馬の馬具を展示しています。

 

担当学芸員の思いを受け止めていただいたご意見を、来館者アンケートから感謝を込めて掲載させていただきます。

・馬に絞った展示は良かった。最後の締めも良い。

・一番最後のキャプションがとてもよかったです。

・最後の展示は、単なる考古資料というより現代の我々にも通じるものとしてよかった。

 

秋の特別展は、11月19日まで。ご来館をお待ちしております。


2023年10月28日土曜日

 

猪(しし)荒れて畳のごとき稲田かな

 

ハンディ版入門歳時記より

 

博物館には、公開・展示のほか「保存」という業務があります。

湿気による劣化や、害虫による生物被害などを防止し、永く文化財を保存することに、学芸員は注力しています。

 

繖(きぬがさ)山を背景にする当館では、野生生物が時折顔を出しますが、えさの少なくなる秋になると、ミミズを狙うイノシシが出現し鼻を使って芝生を掘り荒らします。

 

田畑では、畳のごとく稲が倒れるようですが、手入れの終わったばかりの芝生広場には、スコップで掘返したように荒れる被害が広がっています。

(なお、館内や屋外施設に影響はありません。)

 

昼の間は、土を掘った寝屋に住んでいるようですが、念のためご注意ください。

ご来館をお待ちしております。



2023年10月18日水曜日

 

雄馬の仔を取り上ぐ獣医腕太し (尾三枝子)

 

俳句文学館のHPより

 

四条畷市の遺跡からは、馬の骨や歯、馬具のほか、飼育に必要な塩を持ち込んだ土器が出土しており、ヤマト王権の牧や馬飼いの里があったことがわかるそうです。

出産の時期には、多くの仔馬が牧場を駆け回っていたことでしょう。

 

今回の特別展では、日本で一番小さいオスの馬型埴輪を展示しました。

ご来館をお待ちしています。


画像:忍ヶ丘駅前遺跡出土 子馬形埴輪 四條畷市指定有形文化財

   (四條畷市立教育委員会・四條畷市立歴史民俗資料館蔵)


      

2023年10月13日金曜日

 

名月や少し風ある関ケ原   (梅田 郁子)

 

俳句文学館のHPより

 

安土山摠見寺で行われた信長公奉納能の会の外観です。

天正9年の盂蘭盆会では、城内をライトアップしたとのことで、もっと華やかな光景であったことでしょう。

 

10月14日・15日の2日間、大関ケ原祭2023に出展します。

ご朱印のスタンプもあります。

是非、関ケ原にお越しください。



2023年10月8日日曜日

 

右手挙ぐる埴輪天皇誕生日 (宮本啓子)

 

俳句文学館のHPより

 

秋の特別展が始まるにあたり、館職員への説明がありました。

古墳時代に朝鮮半島から渡来した馬の埴輪の隣には、左手を挙げた馬曳き埴輪も展示しています。

 

馬には丁寧な装飾が施されていますが、馬曳きの人物(厩務員)には服装や髪の表現も省略されており、馬の付属物として作られたとのことです。

 

挙げた手の左右は違いますが、馬曳き埴輪の観覧をお勧めしたく、また天皇陛下のお誕生日とは季節が異なりますが宮内庁からお借りした埴輪もご覧いただければ幸いです。



 

2023年10月4日水曜日

 

牛肉の鍋おろしたる熱さ哉 (正岡子規)

 

俳句季語一覧ナビより https://www.haiku-kigo-ichiran.net/ku8532/

 

これは病床の子規が、友人から贈られた牛肉の焼き上がりを描写した句です。

暖かい食べ物が、恋しくなる時候となりました。

 

当館レストランの人気メニュー、近江牛うどん。

1014日から始まるおうみスタンプラリー(東近江二市二町の参加店舗をご利用いただき、スタンプを集めると商品がもらえる)に参加されます。

 

今回のびっくりメニューは、地元近江牛が通常の6倍も入った「びっくり大うつけうどん」です。たっぷりの近江牛と熱々のうどんをお楽しみください。



2023年9月28日木曜日

 

秋声は何れの窓に多からむ (相生垣瓜人)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

秋の気配を感じる朝となりました。

ケヤキの落葉も始まり、博物館の窓に当たる朝日も秋の柔らかさを感じさせてくれます。

 

安土城天主の発掘調査が始まります。

10月11日に報道関係者への現地説明が行われ、これから20年にわたる令和の調査整備が始まります。

(一般公開の時期は、あらためてお知らせがあるそうです。)

 

天主関連遺物が発見されれば、当館での展示があるかもしれません。

平成の発掘で出土した金箔瓦や金具は、当館常設展示室でご覧になれます。

ご来館をお待ちしております。



2023年9月23日土曜日

 

馬肥えて雲の高ゆく湖畔村 (木村あきら)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

近江八幡市供養塚古墳出土の馬型埴輪が常設展示室にあります。

出土した142点もの供養塚古墳出土形象埴輪は、樹立位置が復元でき種類も多いことから学術的な評価が高いとのことです。

 

10月7日に開幕する秋の特別展では、馬が近江の地域社会や文化の形成に果たした役割について紹介します。

 

秋雨前線が移動したあとは、大気も澄みわたり、秋らしい天気が続きそうです。

ご来館をお待ちしております。



2023年9月15日金曜日

 

水あれば濯ぐ(そそぐ)ひとあり草の花 (軽部烏頭子)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

玄関前の鉢が、夏の花から秋の花に植え替えられました。

この暑さで、冬に咲く花の育ちが悪いため、秋の草を急きょ用意されたとのことです。

 

この夏も欠かさず水やりをしていただき、来館者の目を楽しませてくれました。

ご来館の節は、植え替わったばかりの秋の草花をお楽しみください。

 

敬老の日(祝日)は月曜も開館しています。19日(火曜)は休館日です。



 

2023年9月14日木曜日

 

オリーブの実たわゝ並木道をなす (森田 峠)

 

http://www.haisi.com/saijiki/olive.htm より

 

オリーブの実がなっているのをご覧になったこと、ありますか?

中庭には、建設当初からのオリーブが植わっています。

 

手入れをしたSさんとIさんが、教えてくれました。

オリーブの実たわわとは言えませんが、期待せず探してみてください。

 

三連休のご予定、決まりましたか。

天気も良さそうなので、安土方面はいかがでしょう。夏の企画展は18日まで。

ご来館をお待ちしています。



2023年9月12日火曜日

美しきその姫瓜(ひめうり)や后ざね(きさきざね) (松尾芭蕉)

 

俳句季語一覧ナビより

 

おもてなし武将隊が、お客様と一緒に着陣です。

姫瓜に描いたお后さまの気持ちで、お客様にもご一緒いただきました。

 

企画展「信長・光秀・秀吉・家康の城」は、9/18(月・祝)まで。

ご来館をお待ちしています。

  


2023年9月8日金曜日

 

一日の旅をたのしむ秋袷(あわせ) (高橋淡路女)

 

夏井いつきの365日季語手帖 2022年版より

 

県立5館の連携事業として、琵琶湖博物館、美術館、陶芸の森、琵琶湖文化館そして当館を紹介するパネルが出来上がりました。

 

一日で5館を周遊するにはどのようなルートが良いでしょうか。

秋らしい装いも楽しみの一つです。

 

お食事は、どこが良いでしょうか。

当館にお越しの節には、安土城考古博物館 レストラン ムエール



 

2023年9月1日金曜日

 

恙なき(つつがなき)下山の顔や秋近し (篠原 温亭)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

当館第二回目のNHK大河「どうする家康」等身大パネル展、つつがなく閉幕しました。

並んで記念撮影される方あり、全体写真を撮られる方あり、拝見する我々にとっても楽しい一コマでした。

 

家康を中心に信長、秀吉、お市、直政が並びましたので、当方でも集合写真を撮りました。

今日からは、エントランスが少し寂しくなります。

帰ってこーいよー

 

おや、どこかから聞こえてきましたよ

I‘ll be back



2023年8月29日火曜日

 

苦瓜(ゴーヤー)の終焉赤く染まりけり (田下 宮子)

 

歳時記 http://www.haisi.com/saijiki/nigauri.htm より

 

今年の猛暑は異常気象と言えると、気象庁の研究会が発表しました。

緑のカーテンとして期待したゴーヤも、暑さに耐えかねて数個も実らないままに終焉を迎えています。

 

澄んだ青空と白い雲、緑の葉、ぱっくりと開いた皮、そして粘り気のある赤い実がきれいです。

今週から9月というのに、夏の暑さがまだ続きそうです。

夏の企画展は9月18日までです。ご来館をお待ちしております。



2023年8月27日日曜日

 

八月の空青すぎる日なりけり (大野 崇文)

 

俳句文学館のHPより

 

8月もあとわずか、不安定な天気も落ち着いて、青空が戻ってきました。

 

夏の企画展「発掘された近江~信長・光秀・秀吉・家康の城」も、多くのお客様にご来館いただいております。

 

ご観覧のお供に第68回企画展図録 発掘された近江Ⅲ、ぜひお買い求めください。

当館ミュージアムショップにて、販売しております。



2023年8月23日水曜日

 

ふりいでし雨の水輪よ休暇果つ (木下 夕爾)

 

夏井いつきの365日季語手帖 2018年版より

 

季節の変わり目、秋雨の候となりました。しとしと降る雨で蒸し暑い日が続きそうです。

 

学校の夏期休暇もそろそろ終わり、新学期が間もなく始まります。

学芸員資格取得を目指す大学生を対象に、当館での実習が始まりました。

 

考古学や歴史学を学ぶ若い学生の皆さんに刺激を受けて、当館学芸員も丁寧な講義を心がけています。

6日間の講義と実習で、一人でも学芸員として働こうとする方が出てくることを期待しています。



2023年8月17日木曜日

 

法師蟬いつせいに鳴く雨後の道 (山崎 郁子)

 

俳句文学館のHPより

 

台風の通過後は、一斉にトンボの乱舞とツクツクボウシの合唱が始まりました。

そっと近づくと、鳴くのを止めるセミもいますが、このセミは警戒しながらもツクツクオーシと鳴き続けて被写体になってくれました。

 

虫かごと網を持ったご家族も見受けます。

夏休みもあと二週間、夏の宿題はぜひ当館で。

歴史も理科も一挙に片付けましょう。



 

2023年8月14日月曜日

 

新涼や仏にともし奉る (高濱 虚子)

 

夏井いつきの365日季語手帖 2018年版より

 

お盆休みはいかがお過ごしでしょうか。

仏さまにろうそくを灯して、ご先祖の供養をするお盆です。

 

館内園地にも野仏があります。

猛暑が一段落しましたので、火は使えませんが、お参りいただけますと幸いです。

 

台風7号の接近により、8月15日(火曜)は臨時休館させていただきます。

翌16日は、通常営業の予定です。



2023年8月10日木曜日

 

万緑の押し上げてゐる空の雲 (永井 和子)

 

俳句文学館のHPより

 

ゴーヤのカーテンが、夏の雲を押し上げて成長しています。

今年の猛暑でゴーヤの成長が遅れていましたが、ようやく実をつけてくれました。

 

エントランス中庭にあるゴーヤが、皆様をお迎えします。

帰省の際には、当館にお立ち寄りください。

 

8/14は月曜日ですが、開館しております。

なお、夏休み期間中8/21、28月曜日は休館です。

ご注意ください。

 


2023年7月28日金曜日

 

前略の続きも略したき酷暑 (石井 一草)

 

夏井いつきの365日季語手帖2022年版より

 

体温を超える猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

というのも、省略したくなる暑さ。

 

災害級の暑さ、終わりの見えない猛暑、尋常じゃない暑さ、長丁場の危険な暑さ・・・より、実感がこもっていますね。

 

ご来館の皆様は、40度近い外気温から博物館に入られて、ひんやりしていることに感動されています。

 

今月末をもって、当館の空調など設備管理をご担当いただいたK様が、ご退職されます。

永年の当館へのご貢献とご労苦に対し、県民を代表して御礼を申し上げます。

 

ご家族の皆様と一緒に、ご来館をお待ちしております。



2023年7月23日日曜日

 

のどけしや夫の日本語吾の英語 (チョウコ・ビーン)

 

俳句文学館のHPより

 

夏の企画展が始まりました。

滋賀県内には、天下人の建てた城(跡)が多くあります。

 

今回の展覧会では、信長の城(安土城・大溝城)、秀吉の城(長浜城、八幡山城、大津城、佐和山城)、家康の城(彦根城、膳所城、永原御殿)などを紹介しています。

 

安土の地で、天下人の建てた城郭の遺構や遺物をご覧ください。

ご来館をお待ちしております。

 

なお、お客様からのご要望を受け、料金表に英語表記を追加しました。

You can enter at the group rate by presenting the leaflet of Soukenji.

摠見寺(安土城址)リーフレットをご提示いただくと団体料金で入館していただけます。

 

なお展示説明に、英語表記はありません。悪しからずご容赦願います。



2023年7月17日月曜日

 

暑き故ものをちきんと並べをる (細見 綾子)

 

梅雨明けの発表はありませんが、連日35度を超える危険な暑さが続いています。

 

暑いときは、モノを整理するのがおっくうになりますが、身を律するために整理整頓するというのが、この作者でしょう。

 

夏の企画展を直前に控え、担当学芸員は休日返上で解説や資料の整理を進めています。

展示品がきちんと並んだ博物館で、涼しく夏をお過ごしいただくのはいかがでしょう。

 

ご来館をお待ちしております。



2023年7月12日水曜日

 

ときは今あめが下知る五月哉 (明智光秀)

 

NHK大河「どうする家康」、安土城が映る機会が増えてきました。

週末7/16に放送の第27話は安土城の決闘、翌週は本能寺の変の放送です。

 

本能寺の変の後は、織田信長の出番が減っていくことが心配な方にお知らせです。

岡田准一さんのトークショーin近江八幡のテレビ放送があります。

安土山の紹介、当館の展示紹介も放映の予定です。

 

大河をご覧になったあとは、夏の企画展「信長・光秀・秀吉・家康の城」はいかがでしょう。

ご来館をお待ちしております。



2023年7月6日木曜日

 

苦瓜や村には村のいくさ悲話 (古波蔵里子)

 

俳句文学館のHPより

 

今年もエントランスの窓に、ゴーヤの花が咲きました。

花の根元には、可愛い実が付きました。

夏の暑い日差しを受けて、これからどんどん大きくなることでしょう。

 

いくさの拠点であった戦国時代の城郭展示は、当館の得意とするところです。

安土城だけでなく、観音寺城、小谷城なども、ジオラマで城郭をわかりやすく展示しています。

 

いくさに明け暮れた村々の悲話に思いをはせて、ご覧ください。

ご来館をお待ちしております。



2023年6月29日木曜日

 

噴水の穂先のもう行きどころなく (山口誓子)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

亀田製菓ベストセラー商品「柿の種」の個装に、けなげ組が掲載されていましたね。

 

会員ナンバー003カニの細い足 「ボクの場合、特にツメの先はめんどうがって食べてもらえないことが多いんだ」

008パセリ 「ビタミンいっぱいで鮮やかなグリーンも彩りに大切なのに、 めったに食べてもらえない」

086跳び箱の一番下 「一番下で支えているボクはもう大変・・・重さに耐え続けるボクの生涯・・・」

(出所 けなげ組|亀田の柿の種スペシャルサイトより)

 

当館のけなげ組 をご紹介します。

会員ナンバー119 放水銃 「火災に備えて40年・・・出番のないことがボクの役割・・・」

 

放水銃の穂先から噴水のように水が出ることがありませんように、皆さま、ご安全に



2023年6月23日金曜日

 

紫陽花の泡立つ車窓午後の雨  (梅沢富美男)

 

夏井いつきの365日季語手帖2018年版より

 

あじさいが綺麗な時候となりました。

泡立つように揺れると表現された作者は、ご存じプレバトご出演の特別永世名人・梅沢富美男さん。

夏井先生とのバトルで視聴率も好調です。

 

当館は、戦国時代のバトルが一つのテーマです。

夏展に向けて、まもなく広報用の動画が公開されます。

ご期待ください。

 

第68回企画展「発掘された近江Ⅲ―信長・光秀・秀吉・家康の城―」 | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp)



2023年6月16日金曜日

 

石垣に金糸梅(キンシバイ)咲く在家かな (吉田 冬葉)

 

俳句データベースドットコムより

原典 文芸春秋社 文藝春秋 最新俳句歳時記

 

当館入り口の垣根が、キンシバイの黄色で彩られています。

写真の安土山方向から見ていただくと、手前は緑色の早苗、館名の看板を囲む垣根は黄色のキンシバイ、背景は濃い緑色のきぬがさ山、そこに茶色の博物館。

 

梅雨の晴れ間にゆっくりと散策はいかがでしょう。

ご来館をお待ちしております。



2023年6月13日火曜日

 

新聞の淵のギザギザ蚊遣香 (坂本緑)

 

俳句文学館のHPより

 

新聞各紙で取り上げていただいた隆平永宝」の展示が始まりました。

ギザギザのある新聞紙を開いてお読みいただいた方も多いのではないでしょうか。

 

教科書にも出てくる和同開珎以降、悪銭を流通させないために改鋳が進められ、平安遷都794年直後の796年に鋳造された通貨だそうです。

 

今から1200年以上前の硬貨、博物館での展示が始まりました。

ご来館をお待ちしております。



2023年6月9日金曜日

 


花咲いて角の取れたる躑躅垣          (木下仁司)

 

俳句文学館のHPより

 

躑躅(つつじ)が今年も見事に満開です。

庭園担当Oさんたち、バリカンによる剪定、施肥や除草など日頃の手入れのたまものです。

 

背景の建物は、明治時代に建てられた旧安土巡査駐在所ですが、JR安土駅前にある現在の安土駐在所と比べると、明治の駐在所は何と味のあることでしょう。

 

博物館にお越しの節は、手の入ったつつじもお楽しみに。

周辺散策 | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp)




2023年6月2日金曜日

 世を隔て人を隔てて梅雨に入る (高野 素牛)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

今年の梅雨も始まりました。

世が変わろうと、人が変わろうと、日本には梅雨があります。

台風が梅雨前線を刺激した今日は、全国で大雨が続きました。

 

本能寺で49年の生涯を閉じた信長公を供養する法要が、摠見寺で催されました。

世を隔てた信長も、この石段で梅雨の空を見たことでしょう。

 

春の特別展は、次の日曜まで。ご来館をお待ちしております。


2023年5月31日水曜日


青梅の臀(しり)うつくしくそろひけり (室生 犀星)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

梅雨のはしりというのでしょうか。雨が続く時候となります。

 

青々とした新緑の中に青梅を見つけました。

しりも大きくなっています。

 

春の特別展「信長と家康 裏切る者・裏切らざる者」は、6月4日(日)まで。

ご来館をお待ちしています。



2023年5月27日土曜日

いくさよあるな麦生(むぎふ)に金貨天(あも)降るとも (中村草田男)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

時候は今、麦の秋。

博物館の近くにも、収穫間近の麦が穂を黄金色に輝かせています。

 

世界では、いくさが続いています。

 

金貨という人工。それは、人工の、人為の愚かさのあれこれによっての死ではなく、自然の中にこそ生き、また死すべきとの思いなのでしょう。(俳句はいく百花より)

 

ご来館をお待ちしています。世界に平和が訪れることを祈りつつ。



2023年5月24日水曜日

 

真贋は問はぬ秘蔵の屏風かな (藤田 信義)

 

俳句文学館のHPより

 

滋賀県から副知事がバチカンを訪問し、幻の安土城屏風絵の探索を依頼されました。

もし、狩野永徳の「安土山図屏風」が残っていれば、2026年の築城開始450年に合わせて公開するVR映像が、より実物に近づくことになるでしょう。

 

讀賣新聞のコラム「編集手帳」(2023年5月24日)に、安土城の復元と屏風探索について取り上げていただきました。

 

天正10年(1582年)の正月には、町民にも自由に本丸を見せ、「大名小名によらず御礼銭百文づつ自身持参候へ」と、信長自身が入場料を受け取ったそうです。

 

百文は今の1万円程度だそうです。

安土城考古博物館の入館料は500円です。ご来館をお待ちしております。

(特別史跡安土城跡は、別に700円)

 

特別史跡安土城跡整備基本計画|滋賀県ホームページ (shiga.lg.jp)より





2023年5月23日火曜日

 

短夜や逢阪こゆる牛車 (正岡子規)

 

俳句季語一覧ナビより

 

NHKブラタモリ5月20日放送「京都・山科~要衝・山科は何を生んだ?~東海道で発見した謎の石から分かる江戸時代の先進的交通システム」はご覧になりましたか。

 

今から約200年前、牛車の車輪がぬかるみにはまらないよう、大津-京都間3里(約12km)の道に、両輪の幅に合わせて2列に石を敷くという、一大土木工事が実施されたのです。敷かれた石には、頻繁な牛車の通行によって擦り減り、U字型の凹みが残されました。その石がいつの頃からか「車石」と呼ばれるようになったのです。(出典:大津市歴史博物館

 

番組では、山科の旧街道沿いの石垣に残る溝の入った石を紹介していましたが、当館には役目を終えた車石を保存展示しています。

ご来館の節には、一度ご覧ください。信長の館に向かう通路の右手にあります。




 

2023年5月13日土曜日

 

子のメールの絵文字顔文字夏近し   (菊池 ゆう子)

 

俳句文学館のHPより

 

大型連休も終わりましたが、混雑を避けたお客様が旅の途中にお寄りいただいております。

 

エントランスにNHK大河の家康、信長、秀吉など8体の等身大パネルを設置していますが、すべてを順に撮る人、瀬名の肩を抱きしめて撮ってもらう人などなど、楽しげな皆様の動きを拝見しております。

 

今回の特別展のサブテーマ「裏切る者、裏切らざる者」の一人、信長を裏切った浅井長政とお市の顔出し看板が、回廊にあります。

 

ご観覧の後は、回廊で顔出し看板をお楽しみください。



 

2023年5月4日木曜日


風入れてめざめかぐわし藤の頃 (水原 秋桜子)

 

ポケット版入門歳時記より

 

連休の人気イベント・親子写生大会が始まりました。

博物館の搭を描く方、長浜の古民家・宮地家住宅をスケッチする人さまざまです。

 

こちらでは、藤棚のかぐわしい香りの下で、中ノ島のカキツバタとつつじに映える収蔵庫を描いておられました。良い作品となりますように。

 

お一人でも参加可能、5/7日曜まで開催。詳しくは、第30 近江風土記の丘を描こう!「親子写生大会」 | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp)