2022年12月18日日曜日

 

あらたまの年のよき月吉事あれ (西嶋 あさ子)

 

俳句季語一覧ナビより

 

2022年の漢字は「戦」でした。

サッカーワールドカップ・日本代表の予「戦」通過、コロナとの3年の「戦」、何よりもロシアのウクライナ侵攻、「戦」はまだ続いています。

 

次の年こそ、良い年となりますように、いにしえの人々が無病息災を祈って、土器の底に「福」「吉」と墨書きした土器を展示しています。

 

招福と無病息災のラッキーアイテム、ご覧いただければ幸いです。

展示は122日まで。なお、1227日から14日までは休館です。




2022年12月14日水曜日

 雪の谷ひとりの客にバス走る (松本 澄江)

 

俳句季語一覧ナビより

 

平地にも雪の便りが届く季節になりました。

寒い時期、安土駅から徒歩でご来館予定のお客様に朗報です。

 

近江タクシー様とのコラボで、安土の名城巡りシャトルバスが始まります。

当館まで徒歩25分ほどの道のりを、暖かいバスでご来館いただけます。

 

たとえば、安土駅958発~当館1004着で、博物館11:00発~安土城11:12着、天主まで登って安土城12:40発~安土駅1246着(日にち限定です)

 

乗車券をご提示いただくと、入館料を団体料金に割引いたします。旅のご検討に





2022年12月3日土曜日

 

冬立つと望郷の脛(すね)疼きけり (和田 孝村)

 

俳句文学館のHPより

 

FIFAワールドカップカタール大会、日本代表はスペインを破り、決勝トーナメント進出を決めました。

ゴールライン際のボールを蹴り返して逆転勝利につながった、三苫選手の「一ミリの奇跡」は、今後も語り継がれることでしょう。

 

サッカー選手には、すね当て・レガーズ(Leg Guards、シン・ガードShin Guardとも)の着用が義務付けられているそうです。

 

当館常設展示室で、武具を装着した古墳時代の武人にも、すね当てがあるのを見つけました。

カタール大会観戦の合間に、ぜひご観覧ください。




2022年11月29日火曜日

 

紅葉散る子がやはらかに坐りをり   (長野 眞久)

 

俳句文学館のHPより

 

周囲の山々も紅葉が進んできました。

外回りをすませた職員が、「今日は見頃ですよ」と声をかけてくれました。

 

きぬがさやまの紅葉を背景に、もみじの葉を無心に愛でるわが子を、動画撮影されていたご家族がいらっしゃいました。。

 

南向きの芝生広場は、日なたを楽しむのに絶好です。


ご来館をお待ちしています。




2022年11月18日金曜日

 

欅散る地に敷きし円崩さずに          (権藤 千秋)

 

俳句文学館のHPより

 

ケヤキの紅葉が進み、葉も落ちつくそうとしてます。

たっぷり溜まった落ち葉も、一昨日の落ち葉かきで、園地も冬の装いとなってきました。

 

昨日は、市内桐原東小学校の皆さんがご来館いただき、開催中の銅鐸展をはじめとする地域の歴史を学んでいただきました。

 

小学校から当館まで自転車で7~8キロはあると思いますが、友達とのサイクリングと当館の見学が良い思い出になることを願っています。

 

さて、秋の特別展もあとわずか。11月20日(日)までです。

日本最大の銅鐸―東京国立博物館所蔵品は、東博でも通常は見られません。

ご来館をお待ちしています。



2022年11月11日金曜日

 

抜路地に日溜りありて石蕗(つわ)の花      (伊東 肇)

 

俳句文学館のHPより

 

立冬も過ぎましたが、今年はおだやかな暖かい日が続いています。

 

園地にある旧宮地家住宅の脇にある、ツワブキが黄色い花を咲かせています。

暖かな日を浴びて、蝶は近寄るカメラを気にすることもなく、蜜を求めています。

 

秋の特別展の紹介動画は、ご覧いただけましたでしょうか。

滋賀県立安土城考古博物館 秋季特別展「里帰り!日本最大の銅鐸―太古の響きを安土の地で―」紹介動画 part2 - YouTube

 

会期は11月20日までです。動画で満足せず、ぜひ当館へお運びください。

ご来館をお待ちしています。




2022年11月8日火曜日

 

父の手の感触残る良夜かな (高松 正行)

 

俳句文学館のHPより

 

入館者の皆様からいただくアンケートに目を通しますと、うれしいお言葉をいただいております。

〇 関ケ原イベントで紹介いただいたので

〇 近くに来たついでに、のぼりに誘われて

〇 京都、朝日、サンケイ新聞、読売テレビを見て来ました

私どもの広報の一つ一つに反応いただいたありがたいお言葉です。

 

なかでも、心に響いたのが次のお言葉です。

〇 父のたっての願いで、付き添いで来ました。

 

担当学芸員の努力も報われるというものです。

ご来館に感謝を申し上げます。




2022年10月28日金曜日

 小振りなるシャベルにリボン植樹祭 (相馬 定子)

 

俳句文学館のHPより

 

東近江市立湖東第二小学校の皆さんと来館者のご参加を得て、玄関前のサツキツツジを植え替えました。

 

3年先には中学生3年生、その頃には青春を迎えておられ、サツキも見事な花を咲かせていることでしょう。皆様のご成長を期待しております。

 

開館30周年記念植樹にあたり、苗木を寄贈いただいた(公財)三菱UFJ環境財団、お手伝下さった地元シルバー人材センターの皆様に、この場をお借りして御礼を申し上げます。

 

なお、開館してちょうど30年目となる11月1日火曜日には、入場者先着30名様に粗品をさし上げます。

ご来館をお待ちしております。



 

2022年10月23日日曜日

 彼一語我一語秋深みかも (高浜 虚子)

 

ハンディ版入門歳時記

 

秋も深まってまいりました。

 

公務の間を縫って、滋賀県知事が特別展を鑑賞されました。

学芸課長の説明を、一語一語メモしながら、考古の世界にひと時ひたっておられました

 

朝日新聞に展覧会の記事を掲載いただいたので、ご紹介します。

日本最大の銅鐸9年ぶりに里帰り:朝日新聞デジタル (2022.10.23)

 

皆様のご来館をお待ちしております。



2022年10月21日金曜日

 

猪の出ることを静かに話をり (岡田 耿陽)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

猪(しし、いのしし)は秋の季語だそうです。

鼻を使って器用に地面を掘り、秋の田畑を荒らし、落ち葉の下にいるミミズを探すようです。

 

園内の芝生にも、イノシシの被害が出始めました。

「ひどい時には、館の際まで芝生を荒らすんですよ」と、勤務の長い職員が語ってくれました。

 

用田政晴教授(神戸学院大学)の連続講座Ⅱ「水の考古学」の受付が始まりました。

長く琵琶湖博物館で考古学の研究をされてきた先生の講座、お聞き逃しなく。




2022年10月18日火曜日

 記念樹や木の実も宇宙旅する世 (佐々木建成)

 

俳句文学館のHPより

 

10月27日には、30周年記念の植樹を行います。

 

今日は、植樹の準備、整地です。

古い木を取り除いた後、休日にもかかわらず、親方お一人で古堅い土を削岩機で砕き、欅の根はチェーンソーで切断し、トラックでけん引し、小型のテイラーで耕うんなど、ご苦労いただいています。

 

ただいま、当日の植樹参加者を募集しています。

博物館入館券、粗品を差し上げます。

 

ご応募はこちらからお待ちしております。

「開館30周年記念 植樹イベント」参加者募集のお知らせ




2022年10月12日水曜日

 移りゆく世事を遠見の秋桜 (安立 公彦)

 

俳句文学館のHPより

 

岐阜県関ケ原町での大関ケ原祭2022に行ってきました。

松平健さんのトークショーは雨にもかかわらず大人気で、マツケンサンバのステップで登壇されたそうです。

 

会場には、キッチンカーを楽しまれるご近所の方だけでなく、滋賀・東京・大阪・神戸から来たという歴史好きのお客様、ステージ出演者と見紛う戦国のいでたちでコスプレを楽しむ方もいらっしゃいました。

 

422年前の争乱をよそ眼に、「決戦場」には石碑とのぼり旗。

雨に濡れたコスモスが静かに咲いています。




2022年10月9日日曜日

 銅鐸に脱穀の図や秋深し   (斎藤ふき子)

 

俳句文学館のHPより

 

秋の展覧会 「里帰り!日本最大の銅鐸―太古の響きを安土の地で― が始まりました。

開幕に先立ち、当館学芸課長から地元のボランティアガイドの皆さんにレクチャーです。

 

日本最大の銅鐸134.7センチと、日本最小の銅鐸3.4センチを同時に展示しています。

展示した大岩山銅鐸の一つには、裾に二羽の水鳥が描かれています。・・・

私の後ろにある銅鐸(模型)は、自由に鳴らして響きをお楽しみいただけます。

 

来週は、奈良国立博物館館長 井上洋一氏による講座

「大岩山銅鐸と弥生時代の祭祀」が開催されます。お申し込みはお早めに




 

2022年10月6日木曜日

 

足もとはもうまつくらや秋の暮 (草間 時彦)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

秋の暮はつるべ落としと言いますが、夕方6時を過ぎると足もとは暗くなります。

夕焼けがきれいな中、博物館には明々と電気がついています。

 

秋の特別展の準備が佳境に入りました。

令和4年度秋季特別展 開館30周年記念「里帰り!日本最大の銅鐸―太古の響きを安土の地で―」 |

 

10月8日から開幕です。乞うご期待!



2022年10月4日火曜日

 名月や少し風ある関ケ原   (梅田郁子)

 

俳句文学館のHPより

 

関ケ原で秋の風情を楽しんでみませんか。

 

岐阜県と滋賀県の観光連携の一環で、10月8日(土)夜から3日間のイベント、大関ケ原祭2022 (sekigahara2022.jp)に出展させていただきます。

 

安土城考古博物館のオリジナルキャラクター「まめのぶくん」も関ケ原に出張します。

本当の大きさは手のひらサイズだとか、信長は1582年に没していて関ケ原の合戦1600年にはいなかったはずだとか、堅いことは言わずご来場ください。

 

会場には、博物館スタンプのほかご来館時のプレゼント券もご用意しています。




 

2022年10月1日土曜日

 

途中から変わる刈田の高さかな (遊呟)

 

夏井いつきの365日季語手帖 2022年版より

 

沿道に立てるのぼり旗を一新しました。

収穫の秋に合わせて黄金色!

 

左手の稲は、伸びた茎を稲穂ごとラッピングして、乳酸発酵した状態で牛に与える飼料用の稲(WCS)です。

主食用の稲より背が高いので、この写真と句を合わせました。

 

句の本来の意図は、鎌で刈り取った高さが途中で変わったのは、たとえば子どもがお手伝いで刈った跡かもしれないと、興味を駆り立てられたということだそうです。

 

晴天の一日、稲穂の高さを眺め、のぼり旗に誘われてご来館いただき、モデルになっていただいたお二人に感謝。

 

ご来館をお待ちしております。




2022年9月25日日曜日

 

一日の旅をたのしむ秋袷(あきあわせ) 高橋淡路女

 

夏井いつきの365日季語手帖 2022年版より

 

シルバーウイーク前半は台風が通過して、良い天気が続きませんでしたが、ようやく秋らしい天気になりました。

 

昨日は、地元の「歩こう会」の皆さまが、こぞってご来館いただきました。

富山、飛鳥、静岡、名古屋、徳島・・・遠路から、お車でのご来館ありがとうございます。

 

日帰りの旅に、秋の装いに袖を通し、ふらりと博物館はいかがでしょう。

アクセスマップ | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp)




2022年9月3日土曜日

 

噴水の止まりて園の静寂かな (森本恭生)

 

清月俳句歳時記(野田ゆたか)より

 

3月に池の浚渫が終わったあと、6月には新しい仲間として錦鯉も加わりました。

エサにも慣れて、人の姿を見ると顔をのぞかせるそうです。

 

このほど職員が仕事の合間に作った手製の噴水が完成しました。

酸素の補給と水質の改善に、少しでも役立つことを期待しています。

 

噴水の稼働は、不定期です。

水音が聞こえたら、芝生広場にある池をご覧ください。

 

第66回企画展「発掘された近江Ⅱ―遺跡アラカルト― 開催中、ご来館をお待ちしております。

 


 

蜻蛉(せいれい)に空のさざなみあるごとし (佐々木有風)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

秋雨前線が停滞して、不安定な天候が続いていましたが、ようやく晴れ間が見えてきました。

 

当館裏には、きぬがさ山の湿地帯が広がり、小さな池も点在しています。

池には、ペアになったトンボや、ライバルを追い払うトンボが見られます。これは、メスを待つ大塩辛蜻蛉でしょうか。(詳しい方はお教えください。)

 

ご来館の後に、トンボを求めて散策はいかがでしょうか。

 

琵琶湖文化館の屋根にとまっている大きなトンボの写真募集が始まりました。

今の風景写真でも、思い出の写真でもよいそうです。10月11日まで

記録に残そう大作戦!〔大トンボと琵琶湖文化館〕写真投稿募集




2022年8月19日金曜日

 盆過(ぼんすぎ)や雨を見て居るはなれ家 (月鴻)

 

2022年版 夏井いつきの365日季語手帖 より

 

今年のお盆は不安定な天気が続きました。

県内でも河川が氾濫するなど、被害が出ております。心からお見舞い申し上げます。

 

大阪府立近つ飛鳥博物館との交換ミニ展示「出かける博物館」も始まりました。

 

週末は晴れ間も見えるとの予報です。

22日月曜日も開館しております。残りわずかな夏休みは、ぜひ当館でお過ごしください。

 

(安土城天主信長の館は、工事休館中です。ご注意ください)




2022年7月31日日曜日

 

向日葵や信長の首斬り落とす (角川 春樹)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

強烈な太陽のもと、周りよりも背が高くすっくと茎をのばし、黄金の花はその重みに耐えかねて、首を傾けていく。

天下布武の足掛かりを得て、安土城築城後まもなく、本能寺の変に倒れた信長をヒマワリに詠んだ句です。

 

安土城天主最上部二層(セビリア万博から移築した復元案)を展示する「安土城天主信長の館」が、令和4年8月1日から翌年3月31日(予定)まで外壁工事のため休館します。

 

博物館とセットで見学を楽しみにしておられるお客様には申し訳ありません。

安土山の見学の後は、「安土城考古博物館」で築城の歴史と発掘の成果をご観覧ください。




2022年7月29日金曜日

 

赤き青き舌ひらめかせ氷水 (高橋 睦郎)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

イチゴ・メロン・レモン、自分の好みのシロップをいっぱいかけて、赤・青に染まった舌を見せ合う子どもたちの笑顔が見えてきます。

 

当館レストランでも、かき氷がメニューに加わりました。

夏の企画展ご観覧の後に、ご休憩はいかがでしょうか

いちごミルク380円より

 

当館の常設展示は、バーチャルミュージアムからもご覧いただけます。

レストランへは、こちらからミュージアムショップ~喫茶・レストランへとお進みください




2022年7月28日木曜日

 

古歌よりも尚そのかみの網代かな (尾崎 迷堂)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

網代は網の代用という意味で、川・湖などに竹・小柴・木などを網のように組み合わせて水中に立て連ねて魚を誘い入れ、その終わりのところに籠を置き、その中に集まった魚を捕獲する。『延喜式』にも氷魚を捕える装置として出ている。万葉集以来、和歌の世界でも好まれて詠まれている。(同歳時記より引用)

 

今回の企画展では、漁具としてではなく、古墳時代中期の家屋の壁に使われたと推定される網代が、ほぼ原形を保った形で出土(日野町番場遺跡)したものを展示しています。

 

16001500年前の出土品を、ぜひ博物館でご観覧ください。











讀賣新聞滋賀版2022728日版より転載しました

2022年7月26日火曜日

 

玉人(たますり)の座右にひらくつばき哉 (与謝蕪村)

 

清水哲男の「増殖する俳句歳時記」201639日より

 

恒例の夏休みイベント、体験博物館「勾玉(まがたま)を作ろう」を開催しました。

応募いただいた親子連れの皆様に、展示室の勾玉を見ていただいた後、勾玉の職人「たますり」の気持ちになり、ろう石で勾玉を作っていただきました。

 

玉人(たますり)は、古代の朝廷に仕えた玉作部(たますりべ)に由来します。縄文時代から作られていた勾玉(まがたま)の素材であるメノウや水晶を細工する職人が玉人です。(上記より引用)

 

このキットは、博物館ミュージアムショップでも販売中です。

ご来館の上、お買い求めください。

楽しい夏の思い出の一つになれば幸いです。




2022年7月17日日曜日

 

まう一度縊ってやらうか彼の幽霊 (あまぶー)

 

夏井いつきの365日季語手帖2022年版より

 

梅雨の時期にはいつも、幽霊のような、宇宙人のようなものが出現します。

UFOの基地が、駐車場の近くにあるのかもしれません。

 

散歩の子どもが蹴とばしても、またきちんと生えてきます。

カラカサタケというキノコの種で、最初は卵型で和傘をひろげたような形になるそうです。

 

ピントが博物館の玄関に合っていれば、このような文字が見えるはずです。

第66回企画展「発掘された近江Ⅱ―遺跡アラカルト―

ご来館をお待ちしております




2022年7月15日金曜日

 

暑き故ものをきちんと並べをる (細見 綾子)

 

ハンディ版入門歳時記

 

梅雨明け宣言はあったはずなのに、やはり梅雨です。

じめじめした天気が続いています。

 

夏の企画展開幕に合わせ、のぼり旗を一新しました。

天下布武の朱印を大きくデザインしましたが、並んだところを撮ると、朱印がはためいているように見えませんか。

 

企画展が始まります。

まめのぶくんと天下布武の朱印を目印にお越しください。




2022年7月13日水曜日

 

新緑の寺の電話を借りにけり (増田龍雨)

 

https://www.haiku-kigo-ichiran.net/ku2857/2/

 

当館エントランスにある緑の電話が、本日をもって撤去されることになりました。

ほとんどの方が携帯電話を持ち、タクシーを呼ぶのもアプリでできるようになり、公衆電話の利用が激減しているからだそうです。

 

先日、4日間にわたるK社の通信障害があった際には、固定電話や公衆電話の重要性が改めて認識されましたが・・・

 

タクシー等をお呼びになる場合、受付窓口にお声掛けください。対応させていただきます。

 

夏の企画展の準備が佳境です。7月16日開幕、乞うご期待




2022年7月12日火曜日

 

睡蓮や鯉の分けゆく花二つ (松本たかし)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

昨年夏の豪雨で土砂が流入した蓮池は、3月に修復しましたが、水面をおおっていたスイレンの大半が土砂とともに撤去されました。

 

一部の根は残っているとのことでしたが、その言葉のとおり、ぽつぽつとスイレンの葉が広がり花も付いてきました。

 

一面の花とまではいきませんが、今もいくつかの花が開いています。

先日放流した錦鯉が、花を分けゆくのは、いつでしょうか。楽しみです。

 

来週から、夏の企画展「発掘された近江Ⅱ―遺跡アラカルト― が始まります。

ご来館をお待ちしています。



 

2022年7月3日日曜日

 葉のカーテン涼しき光透しけり (とっこ)

 

https://ameblo.jp/mt-tokko/entry-12549678485.html

 

緑のカーテンとして、ゴーヤをエントランス正面で育てています。

世話係が丹精した甲斐あって、今年も蔓が伸び葉を拡げ黄色い花が咲きました。

5センチくらいの実も何個か付いています。

 

夏休み向けのイベント参加者を募集しています。7月15日締め切りです。

勾玉(まがたま)を作ろう【7/25・8/27

子ども考古学教室「ミニチュア埴輪(はにわ)を作ろう」【8/1


暑い夏が続いていますが、夏を博物館で過ごすのはいかかがでしょうか。







2022年6月24日金曜日

 

伸びることのみに徹する夏の草 (福田 甲子雄)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

夏至も過ぎました。

シロツメクサがぐんぐん成長し、広場一面に広がっています。

 

その中で、白い麦わら帽子をかぶった女の子が、一心に花を摘んでいました。

夏草と同じく、子どもさんも日々成長していくことでしょう。

 

ご来館をお待ちしています。

 

次の企画展は、第66回企画展「発掘された近江Ⅱ―遺跡アラカルト―」 | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp)です。ご来館をお待ちしています。




2022年6月15日水曜日

 

樹も草もしづかにて梅雨はじまれり (日野 草城)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

梅雨入りです。草木もぐんぐん成長する時期となりました。

 

滋賀県で開催された、両陛下ご臨席の全国植樹祭も無事終了しました。

準備期間約3年、関係者もほっとしていることでしょう。

 

植樹祭の式典会場で使われた県産材のベンチ2脚を、当館にもいただきました。

中庭・回廊のベンチから、静かに雨を楽しむのはいかがでしょう。

ご来館をお待ちしています。



2022年6月13日月曜日

 

どうする家康

 

嗚呼英傑が夢の跡 歴史は遠く三百年

金亀城頭我立ちて 尚武の風に嘯けば (治部 藤吉)

 

これは今から約100年前の明治末、ある旧制中学校の応援歌として彦根城(別名金亀城)を詠んだ詩です。

 

家康の配下・井伊直政が石田三成の領地であった彦根の地を拝領し、1604年から建造した彦根城は、その役割を終えたのちも戦災や開発で損なわれることなく、今もその姿を残しています。

 

当館望楼下には、国宝彦根城を世界遺産に推す運動の一環として、レゴ作品が展示されていますが、どのように世界遺産に推したらよいでしょう。どうする家康。

 

家康、信長、秀吉の信長隊安土衆が参陣されました。

7月にも来ていただけます。毎月第2日曜、時間不定




2022年6月9日木曜日

 

水涼し緋鯉真鯉と浮き変り (今村 蕾橘)

 

https://www.haiku-kigo-ichiran.net/higoi/

 

昨夏の豪雨のあと、池の浚渫をしましたが、魚の姿はありませんでした。

幾たびかの雨で蓮池の水があふれ、池の魚も流されたのかもしれません。

 

このたび、地元の個人宅にある錦鯉を処分されることを職員が耳にし、当館にいただくこととなりました。

 

手をたたくと、近寄ってくるそうです。

当館にお越しの際は、手をたたいて元気な泳ぎを見てください。




2022年6月2日木曜日

 信長忌

 

死ぬものは死にゆく躑躅(つつじ)燃えてをり (臼田 亜浪)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

6月2日は織田信長公の命日です。

安土城跡にある菩提寺摠見寺において、法要が執り行われました。

 

石垣を見下ろすと、お庭には紅いつつじが咲いておりました。

往時には武将たちの屋敷が立ち並び、武器を担いだ兵隊の鎧のこすれる音、馬のいななきが響いていたことでしょう。

 

安土山にお越しの節は、博物館にもお立ち寄りください。




2022年5月27日金曜日

 

ウクライナの防空壕から届いた俳句 | 京都×俳句プロジェクト (haiku819.jp)

※英語は原文。日本語は上記サイトスタッフによる直訳です。

 

The drought in wartime

Nothing left but withered plants

On the windowsills

 

戦時中の物資不足

窓辺の枯れた植木が残るのみ

 

麦の収穫時期が近づいてきました。

博物館周辺の周辺も、黄金色に色づいています。

 

ヨーロッパのパンかごと言われるウクライナでは、ロシアの侵攻以来厳しい状態が続いています。

 

早く平和が取り戻せますように




2022年5月25日水曜日

 

遠足や地球の丸く見ゆる丘 (太田 慶子)

 

http://www.haisi.com/saijiki/ensoku2.htm

 

近くの保育園から、遠足にお越しいただきました。

お父さんお母さんと一緒に、楽しくゲームに興じていらっしゃいました。

 

刈り込みが済んだばかりの芝生広場は、芝の緑とクローバーの白い花がきれいです。

ご利用をお待ちしております。

 

団体でご利用の場合は、事前申し込みをお願いします。

各種申請書類ダウンロード | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp)




2022年5月22日日曜日

 山河また一年を経たり田を植うる (相馬 遷子)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

米どころの東近江では、今年もほぼ田植が終わりました。

安土山をシンメトリーに映す田んぼの水面には、細かな雨粒が落ちています。

梅雨の走りでしょうか。

 

雨の中でも特別展にお越しいただき、ありがとうございます。

特別展図録のほか、湖国と文化「彦根城は語る」もお買い求めいただけます。

 

博物館へお越しの節は、ミュージアムショップへ立ち寄りください




2022年5月17日火曜日

 ゆく末をなんじやもんじやの花に問う (須賀 智子)

 

http://www7a.biglobe.ne.jp/~kimono-ins/s13-09.html

 

佐佐木源氏発祥の地・沙沙貴神社の銘木「なんじゃもんじゃ」が、今花盛りです。

 

宇多源氏・佐佐木源氏は、鎌倉時代初めに活躍した佐々木定綱以来、 織田信長によって追われるまでの約四百年間、守護として近江國を支配し続けた一族です。(神社HPより)

 

四家に分かれた一つ京極氏の行く末は、丸亀藩六万石として江戸時代まで約千年続きます。

 

当博物館では、応仁の戦乱から逃れた将軍を庇護するなど、総領家の六角氏が京や近江で輝いていた時代の書状や肖像画を、6月5日まで展示しています。

 

【受け付け中】「戦国時代の近江・京都-六角氏だってすごかった‼-」招待券プレゼント 京都新聞プレゼント|お知らせ|京都新聞 (kyoto-np.co.jp)

 

沙沙貴神社・なんじゃもんじゃご参拝の後は、当館にもお立ち寄りください。




2022年4月29日金曜日

 

スケッチの手元くすぐる若葉風 (増谷喜)

 

https://fudemaka57.exblog.jp/28174333/

 

大型連休が始まります。

博物館で一日過ごすプランはいかがでしょう。

 

安土山散策~信長の館で天主を見る~博物館のレストランで休憩の後は、春の特別展を見るもよし、芝生広場で憩うもよし

 

親子でスケッチもどうでしょうか(もちろん、お一人でも結構です)

絵具・クレヨンなどはご持参下さい。画板・画用紙は当館でご用意します。

 

5月1日より5日まで、詳しくは

第29回「近江風土記の丘」を描こう!親子写生大会 | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp)



2022年4月27日水曜日

 

あらはれし干潟に人のはや遊ぶ (清崎 敏郎)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

新学期が始まり、学校行事が始まりました。

当館では、児童生徒の皆様の校外学習を受け入れておりますが、学習にお使いいただける学校には、本年度から、貝塚遺跡から出土した貝がらを提供することとしました。

 

狩猟に出かけた大人を待つ縄文時代の子どもたちは、琵琶湖の浅瀬で遊びながら貝拾いをしていたかもしれません。

そんな思いで博物館での校外学習を進めていただき、ご家庭でも貝がらのお話をしていただければ、望外の喜びです。

 

中庭を囲む回廊には、大津市粟津湖底遺跡から貝塚をはぎ取った断面を立体展示しています。

 

ご来館をお待ちしております。連休期中は、毎日開館しています。




2022年4月22日金曜日

 

腹にある家動かして山笑う (高濱 虚子)

 

夏井いつきの365日季語手帖 2018年版より

 

山の木々が春の日を浴びて、明るく芽吹いてきました。

芽吹き始めることを、山笑うというそうです。

 

安土山・観音寺山のふもとにある当館は、今年30周年を迎え、本日は開館記念式典を行いました。

 

滋賀県知事・滋賀県議会議長・近江八幡市長様をお迎えし、くす玉割りでお祝いいただきました。

皆様の拍手で、博物館は揺れ動いていたでしょうか。

 

春の特別展が始まります。ご来館をお待ちしております。




2022年4月19日火曜日

 

強風に吹かれて麦と吾(われ)青し (山口 誓子)

 

ハンディ版 入門歳時記より

 

30周年を迎えるに当たり、関係の皆様のご承諾いただき、麦畑にのぼり旗、街灯にバナーを取付させていただきました。

のぼり旗も強風に耐えて、山の新緑、麦畑の緑の中、特別展のPRをしています。

 

4月23日から、次の展覧会が始まります。

令和4年度春季特別展 開館30周年記念「戦国時代の近江・京都―六角氏だってすごかった!!―」 | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp)

近くにお越しの節は、麦とのぼりを目印にご来館ください。



2022年4月10日日曜日

 

瞬きのできぬほど花迫りくる (はるく)

 

夏井いつきの365日季語手帖 2022年版より

 

見事な満開です。博物館は桜一色に包まれています。

今年は天気にも恵まれ、園内にはお客様がお越しいただいています。

 

桜の花弁が紅くなると見頃が過ぎるようですが、まだまだ白く大丈夫です。

山裾の博物館ですから、花の盛りは続くでしょう。

 

ご友人、ご家族連れ立って、ご来館をお待ちしております。




2022年4月7日木曜日

 

大人びて昨日の園児入学す (石塚 友二)

 

俳句季語一覧ナビより

 

安土の桜も見頃を迎えました。

ベンチで友だちと談笑する人、芝生で寝ころぶ人、自転車の練習をするお子さん、思い思いに桜を愛でておられます

 

ご入学予定のお子さんでしょうか。

桜の花の下、真新しいランドセルを背負ったお孫さんたち、襟を直してあげるご家族、カメラをかまえるお母さん、楽し気な会話が聞こえてきます。

希望にふくらむ新入学をお祝い申し上げます。

 

今週は、良い天気が続きます。

ご来館をお待ちしております。




2022年3月27日日曜日

 

アスファルトの隙間に咲きし菫かな (須賀 敏子)

 

http://www.haisi.com/saijiki/sumire1.htm

 

玄関の植木鉢は定期的に季節の花に変わります。

昨年の鉢からこぼれた種からでしょうか、通路のすき間にパンジーが一輪。

生命力を感じます。

 

あと一週間となりました、第65回企画展 滋賀県立琵琶湖文化館地域連携企画展「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」 | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp)

ご来館を菫(すみれ、パンジー)共々お待ちしております。

なかなか見つけにくいところにあります。