2024年4月26日金曜日

 

花咲いて角の取れたる躑躅(つつじ)垣 (木下 仁司)

 

俳句文学館のHPより

 

さあ、明日から大型連休が始まります。

10連休を楽しみにされている方も多いことでしょう。

 

春の特別展「稀品・逸品滋賀県出土の指定文化財を中心に が始まります。

 

展覧会毎に展示される国の重要文化財や県・市の指定文化財から、稀品・逸品を選んで陳列しています。

 

園内のつつじも見頃を迎えます。のんびりと過ごすにはちょうど良い、安土にお越しください。



2024年4月19日金曜日

 

目には青葉 山ほととぎす 初鰹 (山口素堂)

 

すごしやすい季節となりました。

安土山と観音寺山の新緑に包まれ、やわらかな日差しがそそいでいます。

 

ドウダンツツジも開花しました。

博物館から信長の館への歩道に咲いています。

 

新緑の博物館へ、ご来館をお待ちしております



2024年4月11日木曜日

 

Objets rares et pierres précieuses – biens culturels découverts à Shiga

「稀品・逸品-滋賀の文化財仕立てで」

 

展覧会のタイトルは、担当学芸員による知恵の絞りどころです。

フランス料理風にアレンジしてみました。

 

博物館おすすめの料理を召し上がれ

出所:https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/les_saisons

   タイトルは、Google翻訳(日→仏)

 

4月27日より春の特別展 「稀品・逸品-滋賀県出土の指定文化財を中心に」を開催します。

ご来館をお待ちしております。


2024年4月4日木曜日

 

咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり (高浜虚子)

ハンディ版入門歳時記

 

一番早く咲くこの樹は、砂利の駐車場付近にあります。

望遠効果で、咲き満ちているように見えますが、今年はちらほら咲きです。

週末からは、こぼれる花もなく、桜いっぱいになることでしょう。

枝越しに見えるのは、明治時代の旧安土交番です。

 

企画展の開催は、47日(日)まで。ご来館をお待ちしております。



2024年3月29日金曜日

 

花冷えや震える一輪肌白く (かめよかめ)

俳句ポスト365より

 

春分の日に降った雪や長雨で開花が遅れています。

彦根地方気象台の予報では、開花は明後日3月31日ごろとのことです。

 

今年は、入学式に父母に手を引かれて桜の下を・・・という光景が見られるかもしれません。

開催中の企画展は、4月7日(日)までです。

お花見を兼ねて、ご来館をお待ちしております。



2024年3月22日金曜日

 

飛火野(あすかの)の茜より降り春の雪 (川島 千枝)

ハンディ版入門歳時記より

 

春も近いというのに、雪が積もりました。

訪れた紫香楽(信楽)の里は、一面が水墨画の世界となりました。

 

さぁ、明日からは春休みです。

安土山~信長の館~安土城考古博物館の周遊はいかがでしょうか。

ご来館をお待ちしております。



2024年3月15日金曜日

 

さし木すや八百万神見そなわす (前田普羅)

 

夏井いつきの365日季語手帖 2022年版より

 

挿し木のできる暖かさです。

園地の朝は、神々しさがありますよ。

 

山ぎわの朝日も乙なものです。

春はあけぼの やうやう白くなりゆく山際 すこしあかりて むらさきだちたる雲の細くたなびきたる(枕草子)

 

第69回企画展・滋賀県立琵琶湖文化館地域連携企画展「近江の文化財を継ぐ―修理・複製・復元-」 | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp) 開催中 

 

ご来館をお待ちしております。



2024年3月8日金曜日

 

老幹に津波の痕のさくらかな (山本一史)

俳句文学館のHPより

 

東日本大震災(2011.3.11)より間もなく13年。合掌

津波を受けた老木の桜は、いまどうなっていることでしょう。

 

彦根地方気象台の開花予想は3月25日、満開は4月2日とのこと。

当館で一番に開花する枝は、駐車場入り口付近にあります。少しずつ膨らんできました。

ご来館をお待ちしております。



2024年3月1日金曜日

 

籠り飛ぶ小鳥あるらし大椿 (松本たかし)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

景清道(かげきよみち)をご存じでしょうか。

 

平家再興を祈願するため、平景清が尾張より京都の清水寺へ通ったルートとも、桑実寺の薬師如来に眼病平癒のために日参した道ともいわれています(街道古道廃道道 ブログより)

 

桑実寺に続く景清道が当館の園地を通っており、一抱えもある大木の「銘・景清椿」がこれから花の盛りを迎えます。

 

散策の折に、大椿をご鑑賞ください。



2024年2月22日木曜日

 

下町は雨になりけり春の雷 (正岡 子規)

ハンディ版入門歳時記より

 

温暖化の影響か、いつもなら最後の雪となるころが、昨夜は雨でした。

琵琶湖の水位回復に、少しは役に立ったことでしょう。

 

湖北町尾上の漁師さんが、イサザ漁で数個の縄文・弥生土器を引き上げたことからその存在が明らかとなった葛籠尾崎湖底遺跡の発見から、今年で100年。

(長浜市郷土学習資料「わたしたちの長浜」から引用)

 

今までミュージアムショップでもあまり売れなかった図録が、再び脚光を浴びています。

企画展図録「水中考古学の世界」 | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp)

残部僅少 お買い求めはお早めに。



2024年2月16日金曜日

 

蠟梅(ろうばい)の光沢という硬さかな (山上樹実雄)

ハンディ版入門歳時記より

 

蝋梅の名前は、この花が蝋細工のような形状であるからとか、芳しい香りです。

琵琶湖文化館連携企画展が始まりました。

皆様をお出迎えする最初の展示「仙人図」は、享保年間の作とされています。400年前の作品がどのように修理されたかも、ご観覧のポイントです。

ご来館をお待ちしております。



2024年2月9日金曜日

 

早梅の咲き始むるはこのあたり (森田知義)

俳句文学館のHPより

 

梅が咲き始めました。園地には、ほのかな香りが漂っています。

週末から始まる展覧会「近江の文化財を継ぐ」は、文化財の修復・復元がテーマですが、新旧学芸員が連携して展示に携わっており、ひとの面でも文化財を継ぐ展示となりました。

明日からのご来館をお待ちしております。



2024年2月7日水曜日

 

朝霜の白い地面に靴のあと (草刈明峰)

俳句ポスト365の入選句より

 

来週2月10日から始まる企画展「近江の文化財を継ぐ―修理・複製・復元-」 準備風景です。

靴をそろえた白布から、霜を踏みしめる音が聞こえてきそうです。展示準備の邪魔にならぬよう、静かに撮らせてもらいました。

週末から三連休です。ご来館をお待ちしております。



2024年2月4日日曜日


頬染めて旅行記めくる指二月 (尚川)

俳句ポスト365の入選句より

 

お客様にご記入いただいたアンケート用紙を時折めくることとしています。

鉛筆の筆圧や字の大きさから、旅行でわざわざ博物館までお運びいただいた感想(喜びだけでなく、ご不満)が、集計表の印字ではわからない部分まで伝わってきます。

来週2月10日から、企画展「近江の文化財を継ぐ―修理・複製・復元-」 が始まります。ご来館の節には、アンケートにご意見をお寄せください。




2024年1月26日金曜日

 

重ね着の女集へり講習会 (あるきしちはる)

俳句ポスト365のサイトより

 

毎年1月26日は「文化財防火デー」です。

この日は、昭和24年(1949)に世界最古の木造建築物・法隆寺の金堂が炎上し壁画が損傷したことを契機に制定されたとのことです。

当館でも、消防訓練としてお客様の安全な誘導・文化財の搬出・放水訓練を実施しました。また地元消防ご指導の下、胸骨圧迫や人工呼吸など救命措置の実技指導をスタッフ全員が受けました。

胸骨圧迫30回、人工呼吸2回・・・などの処置を、救急隊に引き継ぐまで続けるのは、なかなか大変です。重ね着をして、なかなかの力仕事でした。

安心な博物館であるよう、毎年の訓練は欠かせません。ご来館をお待ちしております。



2024年1月25日木曜日

 

歩くだけ生きるだけの幅雪を掻く (寺田 京子)

ハンディ版入門歳時記より

 

今シーズン一番の雪となりました。

9時の開館に間に合うよう、雪掻きが始まりました。

お客様の歩く幅しか除雪できていませんこと、ご容赦ください。

 

安土山や、手前の案内板も雪ですっぽりとおおわれました。

雪道の運転は、十分気を付けてください。週末は、晴れの予報です。



2024年1月19日金曜日

 

「冬凪」と結ぶ日誌や駐在所 (このはる紗耶)

俳句ポスト365より

 

近くの安土駐在所から、女性警官が部下を連れてお見えになりました。

書類記載の指導もてきぱきとして、地域の治安を守っていただける安心を感じました。

 

女性活躍の時代、JALの社長や国政政党の委員長も、女性となりました。

博物館でも、様々な分野で女性が活躍していますが、さらに働きやすい職場にしていきたいと思います。

 

ご来館の際には、明治時代の安土駐在所もご観覧ください。



2024年1月16日火曜日

 

遠くまで歩きて日脚(ひあし)伸びにけり (雨宮きぬよ)

ハンディ版入門歳時記より

 

安土城跡発掘調査が一段落し、今年度の現地説明会が行われますのでお知らせします。

「安土城天主台周辺地区の発掘調査成果の公表」|滋賀県

発掘により、残存する築石の高さがほぼ揃っていたことから、自然倒壊したものではなく、天正13年の八幡山城(滋賀県近江八幡市)の築城に伴って、安土城は破城が行われた可能性が考えらるようです。(写真は昨年10月11日発掘開始のもの)

日脚は伸びてきましたが、30分ほどの登山では汗をかき、日が陰る山頂では寒風に身を縮める時候です。事前申し込みに当たっては、脚力と防寒対策をお願いします。

安土山のあとには、ぜひ博物館で安土城金箔瓦の実物をご覧ください。



2024年1月5日金曜日

 

水うつて氷る戸口やけさの春 (武石 茅)

 

ポケット版入門歳時記より

 

初春を迎え、皆様には健やかにお過ごしのことと存じます。

本年もよろしくお願いします。

 

能登半島では震度7の地震が発生し、多くの犠牲者や被災された方がおられます。

衷心よりご冥福をお祈りするとともに、早く通常の生活が戻ることを願います。

 

寒い朝になりました。園内の旧宮地家住宅も霜に覆われ、屋根まで真っ白です。

戸口も凍っていたかもしれません。

 

心あわただしいときは、博物館でのんびりと過ごすのはいかがでしょう。

1月6・7・8日の3連休は通常営業をしています。

 

職員一同、ご来館をお待ちしております。(9日火曜は休館です)