2011年12月28日水曜日

新しい取り組みを振り返る

   今年4月以降の新しい取り組みやトピックを時系列で振り返ってみたいと思います。

<4月>ショップコーナーの拡充、発掘調査速報展示「近江発掘最前線」スタート、城郭写真パネル 展示 「シリーズ近江の名城」スタート
<5月>館長ブログの開設
<7月>東日本大震災復興祈念「時空を駆ける馬たち」開催、「節電クールライフキャンペーン」協賛の無料開放実施
<8月>お盆期間中の開館時間の延長(れい感博物館開催など)、入館110万人を突破
<9月>シルバーウィークイベントの実施(オリジナルキャラクターの愛称募集など)
<10月>図録価格の値下げ、体験お茶会「うつけ茶屋ADUTI」スタート、「ミステリーミュージアムADUTI」実施、ポイントカード「みよか」発行、オリジナルキャラクターの愛称が『まめのぶくん』に決定
<12月>「ミステリーミュージアムADUTI」第二弾実施、信長の時代のツリー復元

2011年12月27日火曜日

謎解きクイズの正解率は?

   安土城考古博物館では、現在開催中の特別陳列にあわせて、謎解きクイズ「ミステリーミュージアムADUTI-聖龍を解き放て」を実施中ですが、このクイズにチャレンジしていただいた方々の中間データがまとまりましたので、簡単に紹介します。
   12月3日以降のチャレンジャーが264人で、そのうち、正解者が174人、正解率は65.9%です。3人に2人が正解というわけですね。
   チャレンジャーの属性としては、家族・親子連れや若い世代のカップル、夫婦、グループなど、さまざまな方々に楽しんでいただけているようです。
   こうした謎解きクイズについては、今後とも、特別展や企画展の内容と関連づけながら、継続して実施していきたいと考えています。

琵琶湖で津波の可能性

   これは、24日付け中日新聞第一面のトップ記事のタイトルです。滋賀県文化財保護協会の横田洋三副主幹が、塩津浜港遺跡の神社跡発掘調査から、平安時代末期に地震による津波が神社を襲ったと分析した、とあります。
   この発見については、現在、安土城考古博物館で開催中の「昇る!昇れ!! 昇るとき」展においても、写真パネルで紹介しています。また、来年1月28日(土)13:30から開催します博物館講座「平家滅亡の年、琵琶湖を津波が襲った(講師:横田洋三副主幹)」でも詳しく解説します。
   同記事では、地震考古学の専門家の見解も紹介されていますが、今後の防災対策を検討するうえでも、全容の解明が待たれます。

いよいよ!

   今年の開館は、本日(27日)を残すのみとなりました。朝から雪が舞っていましたが、時々青空も見え始めました。
   安土城考古博物館周辺も、一面が雪景色で、とても美しいです。博物館までの交通には、特に支障はありませんので、どうぞお越し下さい!

2011年12月23日金曜日

らんまる君、活躍!

   本日の「クリスマス映画会」の後、らんまる君と子どもたちとの撮影会をセットしました。
   やはり、らんまる君は子どもたちに大人気ですね。最後まで、らんまる君とスキンシップしようとする子どもたちがそばを離れませんでした。
   らんまる君人気が、全県から全国へと広がっていくことを期待しています。

環びわ湖エコツアー!

   本日、「環境船megumiで行く 環びわ湖エコツアー」の参加者(28人)の皆さんが、安土城考古博物館に立ち寄っていただきました。このツアーの行程は、大津港→(環境船megumi号)→長命寺港→(和船)→権座→(和船)→西の湖畔・ふれあい施設B&G→(貸切バス)→安土城考古博物館→(貸切バス)→JR安土駅、というコースです。
 
   当館では、大沼副館長から、企画展示および常設展示の解説を聞いていただきました。
    この時期、これだけ多くの皆さんに入館していただきましたこと、大変ありがたいことです。

今年度の入館者数ベスト10

   今年の4月以降の一日の入館者数ベスト10は、以下のとおりです。
   やはり、ゴールデンウィークとお盆休み期間中が上位を占めていますね。

①1,116人(5月4日(水・祝))・・・ゴールデンウィーク期間中の3連休の中日(2日目)
②909人(8月14日(日))・・・お盆休み期間中で開館時間を2時間延長(夕涼み博物館開催)
③757人(8月15日(月))・・・お盆休み期間中で開館時間を2時間延長(夕涼み博物館開催)
④724人(5月3日(火・祝))・・・ゴールデンウィーク期間中の3連休の初日
⑤703人(7月24日(日))・・・夏休み期間中、「あの遺跡は今!パート13」開催
⑥684人(5月5日(木・祝))・・・・ゴールデンウィーク期間中の3連休の3日目
⑦657人(8月13日(土))・・・お盆休み期間中で開館時間を2時間延長(夕涼み博物館開催)
⑧624人(4月17日(日))・・・家族ふれあいサンデー
⑨543人(10月9日(日))・・・3連休の中日(2日目)
⑩537人(4月3日(日))・・・春休み期間中、第41回企画展最終日

2011年12月21日水曜日

忘れ物!

   不特定多数のお客様がある施設では、忘れ物が時々発生します。最近、当館において、デジタルカメラの忘れ物が続けて2件発生しました。しばらく当館でお預かりしていましたが、お申し出がなかったため、先日、最寄りの交番に届けました。
   カメラには、撮影した写真とともに思い出が一杯詰まっているはずですので、持ち主の元に早く戻ることを願っています。

   今回の件で、遺失物法という法律を読み直しました。平成18年6月に改正遺失物法が公布され、平成19年12月10日(月曜日)から施行されました。3つのポイントを紹介しますと、
①保管期間が3か月になりました
   これまでは警察に拾得物が届けられた場合、落とし主を探したり、落とし主からの連絡を待ったりする保管期間は6か月でした。改正法が施行されてからは、その期間が3か月になりました。
②拾得物の情報がインターネットで公表されます
   各都道府県内での拾得物の情報が集約され、インターネットで住民に公表されます。このため自分で拾得物を探しやすくなります。また、高額な品物や個人情報を含む貴重な拾得物は、警察において「全国手配」がされます。
③個人情報が入った拾得物は所有権を取得できません
   携帯電話やカード類などの個人情報が入った拾得物は、個人情報保護等の観点から保管期間の3か月以内に落とし主が見つからない場合でも拾った人に所有権が移りません。

関西ウォーカーに掲載!

   関西ウォーカー「年末年始開運特大号」に安土城考古博物館の特別企画「清盛の時代と近江」展の開催告知が掲載されました。70ページの「イベントカレンダー」の下欄に掲載されたもので、当館のホームページをご覧になった雑誌社の関係者からお話を持ちかけていただきました。
   多くの読者を持つ、このようなメジャーな雑誌に掲載されたことをきっかけに、当館に関心を持っていただける人が増えれば幸いです。

【特別企画展示】
新年から始まる大河ドラマの主人公・平清盛。源氏・平氏が活躍した時代の近江に残る文化財を紹介します。
   会期:1月5日(木)~3月31日(土)
   会場:第2常設展示室 ほか

【連続博物館講座】・・・<会場>2階セミナールーム
○1月7日(土) 「佐々木一族の躍進と源平合戦」
                講師:高木叙子(当館学芸課主任)
○1月14日(土) 「近江における藤末鎌初の造形」
                講師:山下 立(当館学芸課副主幹)
○1月21日(土) 「清盛も湖水の魚に舌鼓?」
                講師:大沼芳幸(当館副館長)
○1月28日(土) 「平家滅亡の年、琵琶湖を津波が襲った」
                講師:横田洋三(滋賀県文化財保護協会)
○2月4日(土) 「平経正、『竹生島』で秘曲を奏す」
                講師:大沼芳幸(当館副館長)
○2月11日(土) 「安土・景清・源平盛衰に因む草木」
                講師:西田謙二(当館管理課長)

2011年12月20日火曜日

いわき市の文化財の被災状況報告!

   18日(日)に大津市のピアザ淡海で、「滋賀・絆・アート支援プロジェクト」の報告会がありましたので、実行委員会メンバーとして参加してきました。
   東日本大震災で被災し、滋賀県へ避難してこられた延べ81世帯・210人の方々を、今年の4月以降11月末までに、コンサートや展覧会、体験プログラム等に招待してきました。安土城考古博物館には、10月10日にご招待し(8組・20人)、勾玉づくり・お茶の体験や展覧会鑑賞のほか、お隣の文芸セミナリヨでのコンサートに参加していただきました。
   18日の報告会では、いわき市内の文化財(寺院・仏像等)の被災状況について、生々しい写真を使っての紹介がありました。地震への備えとして、すぐにでもできるアドバイスがあり、さっそく安土城考古博物館の職員間で情報を共有したうえで、対策を検討したいと思います。

素敵なクリスマスプレゼント!

   23日(金・祝)13:30からのクリスマス映画会「グスコーブドリの伝記」の参加申し込みが増加しており、今日現在で90名となりました。
   映画会に参加していただいた方が、引き続き、企画展示をご覧になっていただいた場合には、素敵なプレゼント(「まめのぶくん(クリスマスヴァージョン)」缶バッチ)を差し上げます。
   定員の140名まで、まだ余裕がありますので、どうぞお申し込みください。お待ちしています。
   当日は、「らんまる君」も来てくれますよ!

2011年12月17日土曜日

夕日が沈む!

   今まさに、夕日が沈もうとしています。
   博物館周辺一帯が茜色に染まって、とても綺麗です。

二つの山!

   安土城考古博物館の周辺には、二つの有名な山があります。一つが安土山で、もう一つが繖(きぬがさ)山です。
   安土山は標高が199㍍で、信長が築城した安土城があった場所です。繖(きぬがさ)山は標高が432㍍で、中世五大山城の一つに数えられる観音寺城(郭が広がる大城郭)があった場所です。
   ウォーキングに適した季節(春・秋)には、この二つの山をたくさんの人びとが訪れます。安土山は、90分くらいで上り下りできますが、繖(きぬがさ)山は通常、半日コースといったところでしょうか。
   この二つの城の関係については、天正7年(1579年)に安土城が完成したことで、観音寺城が歴史的役割を終えたようです。

自然の中の人間

   これは、本日付の中日新聞文化欄の「暮れゆく災害の年」に寄稿されている多川俊映氏のコラムのタイトルです。大変示唆に富んだ内容となっており、なるほどとうなづくばかりです。
   特に、「自然と人間との共生(きょうせい)」という言葉の曖昧さについての指摘は、意味深いものがあります。
  その内容を紹介しますと、以下のとおりです。

「時として牙をむき出し強烈に襲いかかる自然に、人間はそれが収まるまで身を縮めて、待つしかない。そういう微細な者同士が共に生きる、それが共生(ともいき)の思想だ。それを近頃「キョウセイ」と読み、「自然との共生」なぞというのは、誤用もはなはだしいという他ない。考えてみれば、これほどの傲慢、これほどの勘違いもあるまい。私たちはどこまでも、人間の都合などいささかも斟酌しない自然の中に暮らしている、イヤ、暮らさせてもらっているのだ。何事も、そこを基点に考え、組み立てていくべきではないだろうか。」

「グスコーブドリの伝記」

   12月23日(金・祝)13:30から上映します「グスコーブドリの伝記」(上映時間1時間25分)については、新聞各紙や近江八幡市広報等でお知らせいただいた結果、参加申し込みが徐々に増えています。
   本日現在で64名の参加申し込みがあり、最終的には100名近くの参加者になることを期待しています。まだまだ時間がありますので、どうぞたくさんのお客様に来ていただきたいと思います。
   原作が宮沢賢治ということもあってか、今回は大人の方の申し込みが多いのが特徴ですね。

信長の時代のツリー復元

   安土城考古博物館では、27日(火)までエントランスホールにおいて、信長の時代のクリスマスツリーを飾っています。
   本日付の複数の新聞(京都新聞・読売新聞・滋賀報知新聞)で、この話題を取り上げていただきました。
   「信長も喜ぶ!?」とか「信長が見た!?」という見出しをそれぞれ付けていただいていますが、読者の関心を呼ぶ表現として、参考になります。

初雪!

   昨日から冷え込みが強くなってきたと思っていたら、今朝は初雪となりました。雪景色の公園も、風情があってなかなかいいですね。
   この後、天候は徐々に回復してくるようですので、どうぞご来館ください。

2011年12月14日水曜日

博物館連携

   博物館の今日的課題の一つが、限られた経営資源(資金・人材等)の有効活用ですが、その対策として安土城考古博物館では、今年度から、博物館連携講座に積極的に取り組んでいます。
   具体的には、一つが琵琶湖博物館との連携(琵琶湖関連)であり、もう一つが長浜城歴史博物館および彦根城博物館との連携(城郭関連)です。いずれも、各博物館から学芸員が集まって、特定のテーマに沿った講座を2~3回相互開催するものですが、各館の利用者(講座ファン)の皆さんも喜んでいただけるのではないかと考えています。
   いよいよ、その第一回目「魚と人」(琵琶湖博物館との連携)がこの12月25日(日)13:30から始まります。ご期待ください。
   なお、詳細は、開催の都度、報道機関への資料提供およびホームページによりお知らせしていきます。

2011年12月13日火曜日

図録値下げの効果

   この10月から、安土城考古博物館制作の図録のうち、昨年度までに制作した図録の価格を経過年数に応じて値下げしましたが、その効果が売上数の大幅増という結果で出ています。
   具体的なデータで言いますと、9月までは月200~500冊で推移していたものが、10月が1,055冊、11月が818冊となっています。
   たくさんご購入いただいた方のお声を聞きますと、やはりご自分なりの購入予算を決めておられ、値下げによって浮いた予算分だけ多く図録を購入いただいているようです。
   図録は、展覧会への理解を促すだけでなく、記録保存用資料や学習・研究用資料としても大切ですので、今後とも、充実した内容のものを制作していきたいと思います。

デザインがカッコイイ!

   安土城考古博物館のオリジナルキャラクタ-「まめのぶくん」の作者(デザイナー)であるmanaさんは、滋賀県文化財保護協会の職員ですが、「まめのぶくん」以外にも多くのデザインを創作しています。
   当館のショップコーナーの壁面に掲示しているポスターも、その一つです。デザインがカッコイイらしく、携帯の写メで撮影していかれる方が多くおられます。

森 可成          石田三成

びわ湖ホール声楽アンサンブル、故郷に来る!

   去る11日(日)にびわ湖ホール声楽アンサンブルの地域協働公演「クリスマスコンサート」が、私の故郷の伊吹でありました。
   お客様の入り具合を心配していましたが、ふたを開けると満席で、補助席を出しても出しても追いつかないということになりました。
   地元の子ども合唱団との共演もあり、大盛り上がりのうちに、終了しました。
   右の写真は、会場の「伊吹薬草の里文化センター」のホール前に掲げられたレリーフです。

朝日が昇る!

   今日の写真1枚です。
   繖山 ( きぬがさやま ・ 433m)から朝日が昇る瞬間を切り撮りました。

2011年12月10日土曜日

古式クリスマスツリーの準備進む!

   明日からの展示に向けて、古式クリスマスツリーの準備が進んでいます。

気球のフライトを目撃!

   右の写真は、今朝の能登川地先で撮った気球の写真です。手前の気球は、今まさに浮かび上がろうとする瞬間です。
   この地域では、年間を通じて、気球を目撃することがたびたびあります。ちなみに、「日本気球連盟」のホームページには、次のような記述があります。

   滋賀県の琵琶湖湖南、湖東に位置する野洲市、東近江市、近江八幡市、彦根市 にまたがるフライトエリア。メインの離陸地は、安土城跡にほど近い東近江市の大中の湖干拓地内の田んぼ もしくは、能登川水車駐車場。
   エリアの特徴としては、早朝サーフェースは琵琶湖に吹き込む緩やかな南東の湖風が吹き、上空は逆風となる季節風である北西風があることが多く、サーク リングで長時間フライトできる風のパターンが多い。
   琵琶湖に面した干拓地であり、エリア内には西の湖や中の湖といった小さな湖や水郷があり、フライトしていても景色に変化があり美しいエリア。
   毎年11月後半に対岸の近江白浜から離陸する琵琶湖横断レースを行っている。
   最近は温暖化の影響か、大会期間中に琵琶湖横断できる上空の北西風が吹く緩んだ冬型の気象パターンが巡り合わず、対岸の安曇川町内でフライトすることが多い。
   シーズンとしては、稲の刈り取りが終わる10月から3月までが飛行可能。

滋賀ふるさと観光大使 西川 貴教さん

   滋賀ふるさと観光大使  西川 貴教さんは、3年前から、 草津市烏丸半島で大型野外ロックフェス「イナズマロックフェス」を開催してくれています。西川さんは、長らく日本の音楽シーンの第一線におられますが、いつも若々しく、エネルギッシュに活躍されています。
   このフェスでは、フリーエリアにおいて、滋賀の体験型観光の情報を提供する「おいで~な滋賀体感フェア」の同時開催にも協力いただいており、滋賀の魅力発信への貢献も大きなものがあります。
   私が広報課長の時、西川さんが嘉田知事と会談する場に何度か同席する機会がありましたが、滋賀への並々ならぬ愛情とその真摯な言動にいつも感動を覚えました。マスメディア等を通じた彼の発信力は、本当にスゴイなあと思っています。
   来年度もこのフェスを開催していただけるとのことですので、大変楽しみにしています。

2011年12月8日木曜日

らんまる君!

   安土町観光協会のマスコットキャラクター「らんまる君」は、織田信長の小姓・森蘭丸がモチーフの忠犬のキャラです。今年の1月10日にデビューした「らんまる君」ですが、今や各方面で大活躍で、特に地元の子どもたちには大人気です。   「らんまる君」の特徴は、大きく開けた目と、何事も聞き逃さないようにピンと立てた耳です。
   来る12月23日(金・祝)には、安土城考古博物館にやってきてくれます。その日は、クリスマス親子映画会「グスコーブドリの伝記」(無料)も上映しますので、どうぞご来館ください!
   ただ今、参加申し込み受付中です。当館までお電話ください(℡0748-46-2424)
安土城の巨大模型を背に刀を構える「らんまる君」(近江八幡市安土町・安土城郭資料館)安土町観光協会のホームページより

2011年12月7日水曜日

地震対策 遺跡に学べ

   これは、6日付けの京都新聞の岡田記者による記事のタイトルです。滋賀県内の遺跡で見つかった地震による液状化や地割れの跡を分析し、防災に役立てようと、県文化財保護協会が調査をまとめたことを取材したものです。
   考古学の視点を防災に役立てるという意味では、安土城考古博物館はまさにそのことを学べる場所と言えます。現在、開催中の「昇る!昇れ!! 昇るとき」展でも、第一章「自然の猛威と人間」コーナーにおいて、針江浜遺跡の液状化現象により生じた亀裂と、噴き上がった砂の様子を見ていただけます。
   記事の中でも紹介されていますが、遺跡からは、文字ができる以前の、文献には載っていない地震もわかる、ということですね。

2011年12月6日火曜日

「地震と信仰」の2千年伝える

   これは、今日の京都新聞滋賀版の八幡記者の記事のタイトルです。安土城考古博物館の特別陳列・東日本大震災復興祈念「昇る!昇れ!! 昇るときー日輪と龍のメッセージー」を紹介した記事です。
   インパクトのある内容にまとめていただいています。インターネット上での広まりが大いに期待できます。本当にありがたいことです。
   この時期、博物館・美術館の催し物が少ない中で、当館は頑張っていますので、是非ご来館の上、ごゆっくりご鑑賞ください!

2011年12月4日日曜日

聖龍を解き放て!

   今、「ミステリーミュージアムADUTI 第二弾-聖龍を解き放て!-」を開催中です。
   今回の案内人は、幸せの女神「HAPPYべんてん」(デザインby mana)です。
   設問は全部で10問です。少し紹介しますと、

①長命寺参詣曼荼羅の上部左隅に銀で描かれているものはなにか?
④中国の僧侶で、七福神の一人は?
⑦小谷城にある郭の内、京極丸の上にある神様の名前を付けた郭はなにか?

   結構難しい問題もありますが、展示のキャプションをよく見ると、答えは簡単に導き出せますので、皆さん、チャレンジしてみてください。
   今回の謎解きクイズは、合体漢字を探し出すことです!

鯉と龍?

   鯉と龍、一見何の関わりもないように見えますが、実は因縁浅からぬ間柄で、「鯉魚(りぎょ)、竜門を跳ぶ」と、ことわざにあるように、「龍門の滝」を上がると鯉は龍になれるといわれています。
   「龍門の滝」は流れが激しく、魚達はここから上に進むことができなかったので、ここを上りきる鯉は、龍になれると信じられていた、との解釈が一般的です。 「鯉の滝登り」とか「登竜門」という言葉も、同じ趣旨であるようです。
   今回の特別陳列の目玉である葛蛇玉(かつ じゃぎょく)筆の「鯉魚図(3幅)」は、まさに鯉が龍に変身する姿を描いているように感じます。
   図録では、中幅(まんなか)の作品について、主人公の巨鯉が困難な状況に敢然として立ち向かい、これを打ち破ってしまった、と解説しています。この作品を今回の展覧会のポスターとチラシのベースに使っていますが、東日本大震災からの復興を祈念する想いを込めている所以です。

  

 

2011年12月3日土曜日

記者の活躍!

   前任の県広報課長時代に仕事上のお付き合いのあった県政記者の記事が載っていたり、テレビ番組に登場したりしていると、ついつい目がいってしまいます。
   やはり、知り合いの若手記者の活躍、成長は頼もしいものです。感想などをメールしますと、返事をしてくれるのも、嬉しいものですね。
   広報課を離れて早や8か月が経過しますが、私の知らない記者さんが増えており、報道機関における人事異動のはやさにビックリしています。

安土駅前イルミネーションの準備完了!

   安土駅前イルミネーションが、本日(12月3日(土))・17時から始まります。
   下の写真は、その準備が整った安土駅前の光景です。真ん中の下のところに写っているのが、安土城考古博物館のオリジナルキャラクター「まめのぶくん」です。


 

観覧会!

   本日9時から、特別陳列「昇る!昇れ!! 昇るとき-日輪と龍のメッセージ-」の観覧会を開催しました。
   下の写真は、当館の大沼副館長によるギャラリートークの一コマです。
   東日本大震災からの復興・再生を祈念する、博物館からの強いメッセージを込めました。
   皆様のご来館を心よりお待ちしています。

2011年12月2日金曜日

特別陳列図録の表紙写真!

   今回の特別陳列の図録の表紙に使われている写真は、寿福滋氏が撮影された「伊吹山の夜明け」です。今回の展示趣旨にピッタシの素晴らしい写真です。
   伊吹山は、私の故郷である旧・伊吹町にある県内最高峰の山です。この山を見上げるたびに、故郷に帰ってきたという想いをいつも抱きます。

さわやかウォーキング

   12月4日(日)に、JR東海主催の「さわやかウォーキング-織田信長公の夢を訪ねて-」が開催されます。安土駅を出発して、信長の館→安土城考古博物館→安土城跡・・・・→安土城郭資料館・安土駅、という総距離8.8㎞のコースです。
   幸い、天候もまずまずのようなので、当館にもたくさんのお客様にお立ち寄りいただきたいと思っています。チラシご持参の方は、団体料金(大人360円、高大生200円、中学生以下は無料)でご入館いただけます。

明日から!

   特別陳列・東日本大震災復興祈念「昇る!昇れ!! 昇るとき-日輪と龍のメッセージ-」が開幕します。
   博物館玄関に看板が設置され、いよいよの雰囲気になりました。
   先ほど、図録も届けられましたが、なかなかいい感じに仕上がっています。
   たくさんのお客様を、お待ちしています!

2011年12月1日木曜日

秋季特別展のアンケートの結果速報②

   アンケートの自由記述を拝見すると、総じて好意的なご意見が多かったのですが、あえて辛口のご意見を紹介しますと、

○会場が狭い、展示資料が少ない。
○休憩する椅子が少ない。
○話し声がうるさい。
○解説が難しい(専門的すぎる)。
○展示室のすみの作品が見づらい。
○入場料が高い。
○関東地方でもっと宣伝を!
○クイズ用紙に回答を記入する際に、下敷きのようなものがあればよい。→クリップボードを購入

   ハード整備など、すぐには対応できないものもありますが、知恵を出し、工夫をすれば解決できるものもありますので、今後の博物館運営の改善に役立ててまいります。

秋季特別展のアンケートの結果速報

秋季特別展「武将が縋った神仏たち」の来館者アンケートの結果速報について、少し紹介してみたいと思います。

○来館者比率については、県内:県外=25:75
○年齢については、「30代」・「40代」・「50代」が多く、その合計の割合が約65%
○交通手段については、自家用車の割合=約60%、JRの割合=約20%
○「何で知りましたか」(複数回答)については、「ホームページ」(約20%)が最も高い割合となった。
※ これまでは「偶然」がもっとも高かったので、一定の手応えを感じています。
○「初めて」の割合が約60%・「リピーター」が約40%
○「満足」+「ほぼ満足」の割合が約85%・・・最近の展覧会としては高い

プロの技!

   「昇る!昇れ!! 昇るとき」展では、今年度に滋賀県文化賞を受賞された、写真家・寿福滋さんによる朝日の情景をはじめとする作品(13点)を文化財とともに展示し、より具体的に「昇る力」をイメージしていただきたいと考えています。
  今、12月3日(土)の開幕に向けて、展示作業の最終局面に入っていますが、大きく引き伸ばした寿福さんの写真は、どれもが見事に鮮明で、さすがにプロの技だと感心させられます。
   開幕しましたら、皆さんも、是非ご来館のうえ、お確かめ下さい!

一気に色づく!

   ここ2~3日で、安土城考古博物館周辺も一気に色づいてきました。
   今週末の3日(土)からは、いよいよ特別陳列「昇る!昇れ!! 昇るとき」が始まりますので、晩秋の一日を五感でお楽しみください!