当博物館の周りでも、田植えの準備が本格化してきました。
田んぼに水を張って、田んぼの土を均しておられます。
これから、ゴールデンウィークに向けて田植えが一斉に始まります。
おいしい近江米のゆりかごです。
また、田んぼに水が張られると、一瞬にして「水の国」が現れます。
土の中に隠れていた虫たちが息を吹き返し、卵がかえり、それを狙ってカエルや鳥たちが田んぼに集まってきます。
昔は、琵琶湖から川や水路をさかのぼってコイが産卵に来たり、オタマジャクシが群をなして泳いでいたり、田んぼの中の水たまりには生命があふれていました。
滋賀県では、こうした命の循環をよみがえらせるために、行政と農家が協力して「魚のゆりかご水田」の取り組みを各地で進めています。
魚が琵琶湖から水田に上ってこられるように「魚道」を設けたり、農薬の使用を控えたりして、魚が住める環境を整備すると同時に、安全でおいしいお米を作るのです。
一方、少し目を転じると、麦の穂が風に揺れています。もうひと月もすると、麦の穂も黄金色に実って「麦秋」を迎えることでしょう。
お越しになるときは、安土駅からレンタサイクルや徒歩で博物館に向かっていただくと、豊かな自然と農家の営みに囲まれながら来られますよ。
もちろん、安土山や繖山(きぬがさやま)の景色も堪能できます。
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