きのうの不安定な天気から一転して、穏やかな春の陽気に包まれた安土城考古博物館です。
桜はだいぶ散りましたが、うららかな天候に誘われて、芝生広場では小さいお子さんを交えて遊んでおられる家族連れの姿が増えてきました。
池のそばには、カメラを据えた方が陣取っています。
この池に時折やってくるカワセミの姿を求めて、中には1日中頑張るカメラマンもおられます。
撮影された画像を見せていただいたことがありますが、「空飛ぶ宝石」などと形容されるだけあって、本当にきれいな鳥です。
皆さんも、もしかしたら目撃できるかも。
さて、好評をいただいた「大湖南展」も閉幕しましたが、4月29日に春季特別展「信長のプロフィール」が始まるまでの間にも、常設展のほかにミニ展示「歴史の中の女性(考古資料編)」を行っています。
滋賀県内の遺跡から出土した、女性にまつわる品々を集めてご紹介しています。
右の写真は、東近江市永源寺の相谷熊原遺跡から出土した土偶です。
非常に小型(高さ3.1cm)ですが、乳房や腰のくびれが女性を表現したもので、「相谷のヴィーナス」とも呼ばれます。
約13,000年前の縄文時代草創期の土偶で、日本最古級と考えられています。
左は、県内の遺跡から出土した木偶(もくぐう)で、弥生時代中期(約2,100年前)の出土品です。
当時の祭りに使われたものと考えられています。
木偶は腐りやすく、全国で十数例しか確認されていませんが、そのうち半分以上が滋賀県内で発掘されたということです。
このミニ展示は、望楼下の特設ケースで6月4日(日)まで行っています。
観覧には、常設展入館料(大人450円)のほかには経費はかかりません。(ただし、4月29日以降は春季特別展の入館料(大人890円)が必要)
この機会に一度、博物館を訪ねてみてください。
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