2011年9月30日金曜日

葛蛇玉(かつ じゃぎょく)のこと!

   去る26日(月)午後9時から放送されたNKH・BSプレミアム「極上 美の饗宴」において、曹源寺さんから当館が寄託を受けている葛蛇玉筆の「鯉魚図(3幅)」が紹介されました。
   葛蛇玉は、江戸時代の絵師で、鯉をよく描いたことから「鯉翁」とも呼ばれており、また現存する作品が少なく(5つ)、「謎の絵師」の一人でもあります。
   「鯉魚図」が曹源寺さんに伝わった経緯は定かではありませんが、世界に5つしかない作品の一つが安土城考古博物館にある(寄託されている)ことは、誠に誇らしいことです。
   3幅はいずれも絹本著色。寸法は縦99.6㎝、横33.2㎝です。NHKの取材の時に私も現物を見ましたが、非常に迫力のある画で、その美しさに心奪われました。
   各幅とも糊離れやシミなどの損傷がありますので、大事に保管した上で、公開の可能性を探ってみたいと思います。

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