開催中の第53回企画展「表現された神と仏」は、現在休館中の琵琶湖文化館の収蔵品の中から、選りすぐりの宗教美術の優品をご覧いただける展覧会です。
展示している文化財の中で、大津市・地主(じしゅ)神社の「男神・女神・僧形坐像」は平安時代の木像で、重要文化財に指定されています。
近江八幡市・長命寺の「広目天立像」(右のチラシ写真の左下に見える)は、昭和36年(1961年)にオープン時の琵琶湖文化館に寄託されて以来、地元で展示されることがなかったため、実に55年ぶりの「里帰り」となります。
また、この「広目天立像」は、姿形は毘沙門天なのに、左手に経巻を載せて「広目天」と呼び習わされてきた訳です。恐らく、当初は毘沙門天として作られたのに、いつの頃か、何らかの理由で広目天に変えられたものと思われ、謎めいた過去を秘めているようです。
このほか、県内各地の寺社に伝えられた仏教美術、神道美術の精華を一堂に展示して、皆様を不思議な神仏習合の世界に誘います。
是非ご観覧ください。
2016年3月9日水曜日
2016年3月8日火曜日
運営懇話会
きょう、当博物館の運営に関する「ご意見番」である、博物館運営懇話会を開催しました。本年度2回目の会合です。
本年度の活動実績と平成28年度の事業計画などについて議論をいただき、具体的で貴重なご意見をたくさん頂戴しました。
予算や人員の制約は大きいものの、いただいたご意見をできるだけ活かせるように工夫していきたいと思います。
懇話会の委員さんたちに、開催中の第53回企画展「表現された神と仏」を観ていただきました。
「いい文化財が展示されているね」などとお褒めの言葉も頂戴しましたが、「長命寺所蔵の広目天立像は、琵琶湖博物館に寄託されて以来、55年ぶりに地元で展示されている。この点をもっと地元に発信しなければ」とか「説明がまだまだわかりにくい」など、お叱りもいただきました。
それぞれのご意見に虚心坦懐に耳を傾け、改善につなげて行きます。
本年度の活動実績と平成28年度の事業計画などについて議論をいただき、具体的で貴重なご意見をたくさん頂戴しました。
予算や人員の制約は大きいものの、いただいたご意見をできるだけ活かせるように工夫していきたいと思います。
懇話会の委員さんたちに、開催中の第53回企画展「表現された神と仏」を観ていただきました。
「いい文化財が展示されているね」などとお褒めの言葉も頂戴しましたが、「長命寺所蔵の広目天立像は、琵琶湖博物館に寄託されて以来、55年ぶりに地元で展示されている。この点をもっと地元に発信しなければ」とか「説明がまだまだわかりにくい」など、お叱りもいただきました。
それぞれのご意見に虚心坦懐に耳を傾け、改善につなげて行きます。
2016年3月4日金曜日
春の陽射しと子ども達
きょうの陽気に誘われて、博物館には小さな子どもさん達やお母さん方が遊びに来てくれました。
自動車の来ない、広々とした芝生広場や前庭で思いっきり走り回ったり、お弁当をひろげたり、ボール遊びも出来ますよ。
皆さんも、自由にお使いください。
自動車の来ない、広々とした芝生広場や前庭で思いっきり走り回ったり、お弁当をひろげたり、ボール遊びも出来ますよ。
皆さんも、自由にお使いください。
連続講座「天空の城 竹田城」
一面の青空が広がる、けさの安土です。
あす3月5日(土)に、城シリーズの連続講座の第4弾として、「天空の城 竹田城」を開催します。
いま大人気の竹田城ですが、歴史を遡って信長や秀吉の時代にも重要な役割を担っていた城だと言われています。
竹田城の成り立ちやその秘密を、地元・朝来市埋蔵文化財センター館長の田畑 基さんから詳しく解説していただきます。
城郭ファンならずとも是非聴いてみたい講座は、13:30から当館セミナールームで開講します。
定員は140名で、予約不要です。なお、参加費として200円が必要です。
開催中の「表現された神と仏」展の観覧と併せて、是非ご参加ください。
あす3月5日(土)に、城シリーズの連続講座の第4弾として、「天空の城 竹田城」を開催します。
いま大人気の竹田城ですが、歴史を遡って信長や秀吉の時代にも重要な役割を担っていた城だと言われています。
竹田城の成り立ちやその秘密を、地元・朝来市埋蔵文化財センター館長の田畑 基さんから詳しく解説していただきます。
城郭ファンならずとも是非聴いてみたい講座は、13:30から当館セミナールームで開講します。
定員は140名で、予約不要です。なお、参加費として200円が必要です。
開催中の「表現された神と仏」展の観覧と併せて、是非ご参加ください。
2016年3月3日木曜日
春近し!
博物館の周囲の桜並木は、そろぞれの樹がつぼみを膨らませて春の到来を待ち構えています。
吹き抜ける風はまだちょっと肌寒いものの、陽射しは日増しに暖かくなり、空の色も明るさを増しているように感じられます。
写真の背景に見える安土城跡にも、訪れる人が増えてきて、安土の地にも春の兆しが色濃くなってきています。
裏庭の芝生の上に小鳥がやってきました。
虫か草の種でもついばんでいるのでしょうか?小鳥も、こころなしか寛いでいるように見えます。
今度の週末は、やや天気が崩れるようですが、博物館の周りや田んぼで春のシグナルを探しながら、開催中の企画展「表現された神と仏」を観に来ていただけば、2倍楽しいのではないででしょうか?
吹き抜ける風はまだちょっと肌寒いものの、陽射しは日増しに暖かくなり、空の色も明るさを増しているように感じられます。
写真の背景に見える安土城跡にも、訪れる人が増えてきて、安土の地にも春の兆しが色濃くなってきています。
裏庭の芝生の上に小鳥がやってきました。
虫か草の種でもついばんでいるのでしょうか?小鳥も、こころなしか寛いでいるように見えます。
今度の週末は、やや天気が崩れるようですが、博物館の周りや田んぼで春のシグナルを探しながら、開催中の企画展「表現された神と仏」を観に来ていただけば、2倍楽しいのではないででしょうか?
常設展示室の展示替え情報
現在、第53回企画展「表現された神と仏」を開催中ですが、常設展示室でも展示品を一部入れ替えて、皆様に楽しんでいただけるようになっています。
まず、右の写真は、第2常設展示室の「中世近江のムラむら」のコーナーに展示した「不明箱(あかずのはこ)」と呼ばれる品です。
現在の竜王町橋本地区に伝わる文書を入れた箱で、慶長18年(1613年)から慶応4年(1868年)まで、実に250年余の期間の地域の重要案件を記録した文書が保管されていたそうです。
こんなに長い間、脈々と地域の歴史が記録され、守られ続けてきたことは驚きであり、滋賀の地に昔から根付いていた「自治」の重みを感じさせる一品です。
また、京都や奈良のように、政治権力や巨大な寺社によって築かれたきらびやかな文化財ではありませんが、名もない民衆が守り、伝えてきた文化財(いわゆる「地付きの文化財」)が豊かに存在する滋賀県の魅力に改めて触れた気がします。
第1常設展示室でも、いくつかの展示替えを行いました。
左の写真は(写りが悪いですが)、大津市の「滋賀里遺跡」からの出土品を展示したコーナーです。縄文時代晩期の石斧、弓、鏃(やじり)などを展示しています。
古い時代から人々が暮らしを営んできた滋賀の地は、昔から豊かな土地柄だったことが窺われる品々です。
右の写真は、国宝・苗村神社西本殿の精巧な模型です。
現在の竜王町にあって、周辺だけでなく多くの人々の信仰を集める有名な神社ですが、この西本殿は1308年の創建になり、「三間社流造(さんげんしゃながれづくり)」という様式の建築で、檜皮葺の屋根を持っています。「流造」の代表的な建物として国宝に指定されています。
模型は、企画展示室前のスペースに移して展示しています。
安土城考古博物館では、特別展、企画展以外にも、このように常設展示についても工夫しながら内容を新しくしています。
「もう何度も行ったことがある」という方も、こんど当博物館を訪れていただいた時には、常設展示室にも足を運んでみてください。今まで見たことのない文化財に触れ、新たな感動を得られると思いますよ。
まず、右の写真は、第2常設展示室の「中世近江のムラむら」のコーナーに展示した「不明箱(あかずのはこ)」と呼ばれる品です。
現在の竜王町橋本地区に伝わる文書を入れた箱で、慶長18年(1613年)から慶応4年(1868年)まで、実に250年余の期間の地域の重要案件を記録した文書が保管されていたそうです。
こんなに長い間、脈々と地域の歴史が記録され、守られ続けてきたことは驚きであり、滋賀の地に昔から根付いていた「自治」の重みを感じさせる一品です。
また、京都や奈良のように、政治権力や巨大な寺社によって築かれたきらびやかな文化財ではありませんが、名もない民衆が守り、伝えてきた文化財(いわゆる「地付きの文化財」)が豊かに存在する滋賀県の魅力に改めて触れた気がします。
第1常設展示室でも、いくつかの展示替えを行いました。
左の写真は(写りが悪いですが)、大津市の「滋賀里遺跡」からの出土品を展示したコーナーです。縄文時代晩期の石斧、弓、鏃(やじり)などを展示しています。
古い時代から人々が暮らしを営んできた滋賀の地は、昔から豊かな土地柄だったことが窺われる品々です。
右の写真は、国宝・苗村神社西本殿の精巧な模型です。
現在の竜王町にあって、周辺だけでなく多くの人々の信仰を集める有名な神社ですが、この西本殿は1308年の創建になり、「三間社流造(さんげんしゃながれづくり)」という様式の建築で、檜皮葺の屋根を持っています。「流造」の代表的な建物として国宝に指定されています。
模型は、企画展示室前のスペースに移して展示しています。
安土城考古博物館では、特別展、企画展以外にも、このように常設展示についても工夫しながら内容を新しくしています。
「もう何度も行ったことがある」という方も、こんど当博物館を訪れていただいた時には、常設展示室にも足を運んでみてください。今まで見たことのない文化財に触れ、新たな感動を得られると思いますよ。
2016年3月1日火曜日
冬、再来
けさの安土は、一面、雪景色に包まれています。
おとといあたりは、春本番も間近に感じられる陽気でしたが、3月になった途端に一転して冬が舞い戻ってきたようです。
安土と能登川の境の腰越峠では、午前8時前からノーマルタイヤのトラックが立ち往生して、ずっと渋滞していたり、雪の影響が見られました。
この間の陽気に誘われて、冬用タイヤを外した人が多かったのかも知れませんね。
きょうも、博物館では、「表現された神と仏」展を開催中ですが、気を付けてお出掛けください。
おとといあたりは、春本番も間近に感じられる陽気でしたが、3月になった途端に一転して冬が舞い戻ってきたようです。
安土と能登川の境の腰越峠では、午前8時前からノーマルタイヤのトラックが立ち往生して、ずっと渋滞していたり、雪の影響が見られました。
この間の陽気に誘われて、冬用タイヤを外した人が多かったのかも知れませんね。
きょうも、博物館では、「表現された神と仏」展を開催中ですが、気を付けてお出掛けください。
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