2017年2月28日火曜日

安土の梅

 けさは霜が降りる寒い朝でしたが、陽が高くなるにつれて暖かくなってきました。
 博物館の敷地内の旧宮地家住宅のそばの梅も、かなり咲きそろってきています。

 さて、次の日曜日、3月5日には企画展講座の第2弾として「御上神社の歴史と文化」を開催します。
 野洲市の御上神社は湖南地域を代表する神社で、その歴史と社宝として伝えられている多彩な文化財も注目されています。
 講師は、地元の野洲市歴史民俗博物館で長く御上神社にかかわってこられた学芸員の行俊 勉氏です。
 当館セミナールームにて13:30から。予約不要で、定員は当日先着順に140名様です。参加費は200円。
 普段なかなか接する機会のない御上神社の情報に触れてみませんか?

2017年2月26日日曜日

ヨシ刈り

 西の湖畔のヨシ刈りに参加してきました。
 柄の長い、ヨシ刈り専用の鎌を貸してもらって、危なっかしい腰つきですが頑張ってきました。
 琵琶湖の水を浄化し、生き物に住処を提供するヨシは、冬の間に刈り取って春先に焼き払う(ヨシ焼き)ことによって、新しい芽が元気に生えてくるので、この時期には琵琶湖畔のあちこちでヨシ刈り、ヨシ焼きが行われています。
 今回のヨシ刈りは、9月に安土で行われる「ヨシ灯り展」に出品される作品の材料にするためのもので、刈り取ったヨシは乾燥させて9月まで保管しておくそうです。  

 暖かい陽差しの下、わずか2時間の作業で汗だくになりましたが、湖畔を吹き抜ける風が気持ちよく感じられました。


2017年2月25日土曜日

企画展講座

 きょうの安土は、風は少し冷たいものの陽射しには春の暖かみが感じられる天候です。
 博物館の正面側の工事用仮囲いに「大湖南展」の横断幕が設置され、少しは展覧会開催中の雰囲気が出ました。(?)

 きょうの連続講座第6弾「信長に叛旗 摂津有岡城」には約120名の方がご参加いただきました。
 今回の連続講座「信長と城 その関係を探る」は大変好評で、各回ほぼ満席となる盛況で、信長人気の根強さを改めて認識させられました。
 今後とも、皆様のご要望にお応えできる企画を考えていきたいと思います。
 さて、あす2月26日(日)には、企画展関連博物館講座として「湖南の仏教絵画」を開催します。
 講師は琵琶湖文化館の渡邊勇祐さんで、湖南地域に伝わる仏教絵画の優品を読み解きながら、密教文化の広がりや浄土信仰の隆盛、そして神仏習合の展開など湖南仏教の歩みについて紹介していただきます。
 当館セミナールームで13:30から。予約は不要で、当日先着140名様が定員です。参加費は200円です。
 ぜひ足をお運びいただき、企画展とともに堪能していただければと思います。
  

2017年2月24日金曜日

連続講座②

 あす2月25日(土)には、「大湖南展」が開幕しますが、ほかにも連続講座②の第6弾「信長に叛旗 摂津有岡城」を開催します。
 信長に叛旗を翻した武将、荒木村重が立て籠もり、軍師官兵衛が幽閉された有岡城。その有岡城は、伊丹にあります。
 伊丹市教育委員会で、有岡城の調査研究に当たっておられる中畔 明日香(なかぐろ あすか)さんを講師にお迎えして、有岡城の最新の調査結果を紹介いただきます。
 13:30~15:00(受付は13:00頃~)、当館セミナールームにて。予約不要で当日先着140名様まで。参加費は200円です。
 奮ってご参加ください。

2017年2月21日火曜日

これからの催し物

 今後の当博物館の催しを3点ご紹介します。

 まず、1つ目は2月25日(土)に開幕する「大湖南展−栗太・野洲郡の風土と遺宝−」です。
 宗教美術をはじめとして、文化財の隠れた宝庫と言われる湖南地域の精華とも言うべき優れた仏像、神像などを数多く展示・紹介して湖南地域の魅力を再発見していただける展覧会です。
 会期中、関連の博物館講座を5回にわたって開催するほか、担当学芸員によるギャラリートークも3回実施します。
 ご期待ください。

 次に、連続講座「信長と城 その関係を探る」の6回目として「信長に叛旗 摂津有岡城」を2月25日(日)に開催します。
 信長に叛旗を翻した荒木村重が立て籠もった摂津有岡城について、最新の調査を進められた新進気鋭の研究者で伊丹市教育委員会の中畔 明日香さんから詳しく紹介していただきます。13:30からセミナールームにて。予約不要で、当日先着140名様まで。参加費は200円です。

 最後にご紹介するのは、体験学習「忍者になってみよう」です。
 戦国時代を中心に活躍した忍者、滋賀県にもゆかりの深い忍者の歴史や戦い方を学び、実際に体験してみる催しで、毎年子供たちに大人気です。
 忍者の衣装を身に着けて「忍者走り」という独特の走り方をしたり、手裏剣投げにチャレンジしたり、忍者の修業を体験します。
 3月12日(日)13:30~15:00に開催します。定員15名で、現在予約受付中です(☎0748-46-2424)。
 参加費は600円です。
 ドシドシ参加をお待ちしています!

渡来人の古墳と寺

 きょうの安土は厳しい寒さで、朝から時折横殴りの雪が降って、山並みが再びうっすらと雪化粧をしています。
 春一番が吹いた後に寒気がぶり返すと言いますが、そのとおりになっていますね。

 さて、先週からスタートした特別陳列「渡来人の古墳と寺」の様子をご紹介します。
 右の写真が特設ケースの全景です。こじんまりとした展示ですが、じっくり見ていただくとなかなか味わいがありますよ。
 左の写真は、大津市の穴太飼込古墳群から出土した「ミニチュア炊飯具」です。
 死後の世界でも食べ物に困らないようにという願いがこもっているのでしょうか?亡き人への想いが感じられる遺物です。
 そのほか、渡来系の人々が建立し信仰した寺跡から出土した、ずっしり重量感のある瓦などを展示しています。
 是非この機会に歴史のロマンに触れてみてください。
 

2017年2月19日日曜日

好調なリスタート

 きのうから、再び通常どおりの開館に戻りました。
 早速、きのうの博物館講座には120人を超える方にご参加いただき、盛況となりました。 
 展示室の方にも多くのお客様が入っていただき、久しぶりに館内が賑わいを見せました。
 これから少しずつ春の足音が近づいてきますし、今週土曜日(2月25日)には「大湖南展」も開幕します。
 ぜひ、当館に足をお運びください。

 当館の外壁改修工事はこれから本格化してきますが、工事中も通常どおり開館していることをアピールするために、建物を覆っている仮囲いに「開館中」の看板を掲げてもらいました。
 お客様の安全と観覧環境の確保を最優先に工事を進めていますので、安心してお越しください。

2017年2月16日木曜日

18日(土)から通常どおり開館します!

 きょうは安土でも暖かい陽射しに恵まれて、体がホッとする気温になっています。
 
 さて、館内のメンテナンスのためしばらく休館させていただいていますが、あさって2月18日(土)からいよいよ通常どおりの開館となります。
 早速、18日から特別陳列「渡来人の古墳と寺」がスタートします。
 古くから近江の地に定着し、大きな勢力を張っていた渡来人のうち、特に大きな存在感を示していた旧滋賀郡と旧愛知郡に居住した人々が築いた古墳や寺院を紹介する企画です。
 様々な軒瓦や鬼瓦のほか、ミニチュア炊飯具など興味を惹かれる展示品を揃えてお待ちしています。
 観覧料金は、常設展料金(大人450円)に含まれています。(ただし、2月25日(土)からは「大湖南展」が始まりますので、企画展料金(大人500円)が必要です。)

 同じ2月18日(土)には、特別陳列の担当学芸員による講座「古代近江の渡来文化」も開催します。(13:30~、定員は140名様(先着順)、参加費200円)

 週末には、再び寒気が戻って天気も崩れる予報ですが、雪になる事はないでしょう。一歩一歩、春に向かって着実に近づいているこの時期に、是非当館にお立ち寄りください。
 

2017年2月11日土曜日

雪景色

 昨日からの激しい雪で、博物館周辺は一面銀世界です。
 もう雪景色は安土の「お約束」のようになってしまいましたが、青空に映える雪景色は嫌いではありません。

 昼頃までは、カラッと晴れ上がっていましたが、また雪雲が低く垂れこめてきました。
 またまた雪が降ってきそうです。
 春を待ち焦がれる北国の人の気持ちがわかるような気がします。(安土もかなり「北国」なのかも知れませんが)

 春と言えば、メンテナンス休館が終わって再開館する2月18日(土)は当博物館の2度目のお正月のようなものです。
 特別陳列「渡来人の古墳と寺」が望楼下特設ケースで始まります。また、2月25日(土)には「大湖南展−栗太・野洲郡の風土と遺宝−」が開幕します。
 この雪が一段落すれば、梅もほころび、「光の春」が訪れるでしょう。この機会に、是非、ご来館ください。


2017年2月10日金曜日

安土は、また雪です。

 安土では、またまた雪が勢いよく降り続いています。
 1月末のような大変な積雪になるかもしれません。外出される方は、十分にお気をつけください。
 
 さて、当博物館では、「次」に向けた準備を着々と進めています。

 まず、右の写真は昨日撮ったものですが、外壁改修工事は望楼付近への足場設置に取り掛かっています。
 これが取り付け終われば、博物館の建物全体が仮囲いに覆われて見えなくなります。
 仮囲いが撤去されて、美しい外観が復活する日が今から待ち遠しいです。

 一方、館内では、2月25日(土)に開幕する「大湖南展−栗太・野洲郡の風土と遺宝−」に向けた準備を急ピッチで進めています。
 展示室内の空気環境を整えたり、展示品の写真撮影を行ったり、担当学芸員は大忙しです。
 皆様方をお迎えできる日まで、他の館員を含めて全力で準備していますので、もう少しお待ちください。
  

2017年2月8日水曜日

梅の川

 きのうは、博物館裏の芝生広場で梅の花が咲いた話をご紹介しましたが、きょうは「梅つながり」で安土の「梅の川」という湧水を取り上げます。
 JR安土駅前を左に進んで、旧街道へ入りますが、その入り口の角に「万吾楼」という和菓子屋さんが見えます。(右の写真)
 信長が今川義元を討ち取った桶狭間の戦いの故事に因んだ「まけずの鍔」という最中(もなか)が有名で、信長の武運にあやかれるとして合格祈願などにも贈られるそうです。
 ほかにも、「丁稚羊羹『安土問答』」や「信長軍パイ」(軍配?)など、安土や信長に因んだお菓子がたくさんあります。

 「万吾楼」の角から旧街道に入ってしばらく行ったところを右折すると、すぐ「梅の川」の案内看板が目に入ります。
 
 信長が、ここの水で点てたお茶を大変気に入ったという言い伝えの残る湧水です。
 武井夕庵という家来が信長に茶を献上したという説明書きが立っています。
 いまは、きれいな水がコンコンと湧き上がる、ということはないようですが、信長が生きていた時代のことを想像すると趣があります。

2017年2月7日火曜日

梅一輪

 寒気が戻ってきて、今日の安土は時折、横殴りの雪が吹き付ける寒い一日になりました。
 それでも、当館の芝生広場の一角にある旧宮地家住宅の傍らで梅の花が咲きました。
 寒さに立ち向かう凛とした姿に、身が引き締まる思いがします。

 きのうから当館はメンテナンス休館に入り、外壁改修工事も本格化してきました。
 作業をしていただいている皆様、雪の中、本当にお疲れ様です。
 3月末までの工期が少し延びそうですが、新年度には美しい姿になってお目見えできます。

2017年2月5日日曜日

あすから休館です

 けさから雨が降り続く安土です。
 当博物館は、あすから2月17日(金)まで設備等のメンテナンスのため休館します。
 2月18日(土)から再び皆様方を万全の態勢でお迎えするため、しばしのお別れとなります。

 再開館する2月18日(土)から、特別陳列「渡来人の古墳と寺」を望楼下の特設ケースで行います。(4月2日まで)
 天智天皇の近江遷都の背景の一つに数えられる、渡来人がしっかり根付いていたことを示す考古資料をコンパクトに紹介します。

 また、2月25日(土)には「大湖南展−栗太・野洲郡の風土と遺宝−」が開幕します。
 文化財の隠れた宝庫と言われる湖南地域の優れた神像・仏像を多数展示して、この地域の文化的水準の高さと特質を詳しくご紹介します。
 湖南地域の風土と魅力を再発見できること、請け合いです。

 皆様と博物館でお会いできる日を待っています。

2017年2月3日金曜日

きょうの博物館

 けさ、全国の記念物(文化財)行政担当者の皆さん約40名が来館いただきました。
 滋賀で開かれた会議・研修の一環としてのエクスカーションで当館を訪れていただいたものです。
 専門家の厳しい目が展示に注がれました。

 迎春企画の特別陳列「トリにまつわる考古資料」も観ていただきました。
 この展示も、2月5日(日)までとなりますから、まだの方は是非この週末にご覧ください。

2017年2月2日木曜日

ひな人形めぐり

寒い日が続きますが、一足早く春らしい話題をひとつ。
2月1日から、東近江市五個荘地区で「商家に伝わるひな人形めぐり」のイベントが開かれています。(3月20日まで)
近江商人発祥の地の一つである五個荘地区には、豪商の本家に伝えられた豪華なひな人形がたくさん残されています。
そうしたひな人形を見て回るとともに、楽しいイベントや食べ物に出会える機会になります。
写真(右)のようなかわいいひな人形がお出迎えしています。
左の写真は、近江商人屋敷の間を流れる堀に浮かべられた「流し雛(?)」です。かわいいですね。

近江商人の故郷は、近江八幡や日野にもあり、それぞれに工夫を凝らしたひな人形イベントをやっておられますが、五個荘のひな人形めぐりはひときわ豪華で大規模です。
一見の価値があると思います。
実は、五個荘地域の博物館、資料館と当博物館は、お互いの入館券(半券)を提示していただくと入館料を割引(団体料金に)する提携を行っています。ひな人形めぐりの後は、安土まで足を伸ばして、おトクに当博物館の展示を楽しんでいただけば有意義な一日を過ごせると思いますよ。

なお、「ひな人形めぐり」の詳細については、東近江市観光協会(TEL:0748-48-2100)までお問い合わせください。

2017年2月1日水曜日

沙沙貴神社のロウバイ

 沙沙貴神社のロウバイが咲きました。
 全国の「佐々木さん」の氏神である沙沙貴神社は、春に「ナンジャモンジャ」や「うらしま草」など珍しい花が咲くことでも有名な花のお宮さんですが、このロウバイは、黄色っぽい花びらがロウで作ったかのように見えることから名前が付いた梅の木です。
 すでに満開ですが、花はもう少し保つそうですので、安土に来られたら足を伸ばしてみてください。(JR安土駅から徒歩15分)

外壁改修工事

当館の外壁改修工事がようやく本格化してきました。
館の外周に足場が組まれ、囲いがぐるりと建物を取り囲んできました。
工事は、予定では3月末までですが、この間の大雪で工程が少し遅れていますので、もしかすると4月にかかるかもしれません。
しかし、工事中も、お客様の安全を確保しながら開館しています。
2月6日(月)から2月17日(金)までは、設備点検や館内清掃などのための「メンテナンス休館」をさせていただきますが、それ以外の期間は通常どおりします。

メンテナンス休館が明けると、2月18日(土)から特別陳列「渡来人の古墳と寺」(第1常設展示室)が始まりますし、2月25日(土)からはいよいよ第55回企画展「大湖南展−栗太・野洲郡の風土と遺宝−」も開幕します。
すがすがしい外観がよみがえるのと、展示の中身にご期待ください。