2015年10月30日金曜日

休館日のお知らせ


 当博物館のホームページでもお知らせしていますが、11月2日の月曜日と11月3日(火)は開館します。
 11月4日(水)が休館日となりますので、お間違えの無いようにお出掛けください。
 秋季特別展「倭五王 海を渡る」を好評開催中ですし、第二常設展示室でトピック展示「お市を巡る男たち」も始まっています。(ともに、11月29日(日)まで)
 トピック展示にちなんだ博物館講座「お市を巡る男たち」を、あす10月31日(土)13:30から開催します。奮ってご参加ください。

開館23周年プレゼント


 安土城考古博物館は、あさって11月1日(日)に開館23周年を迎えます。
 これを記念して、当日の入館者に当博物館のオリジナルグッズをもれなくプレゼントします。また、平成4年11月1日の開館以来23年間の歩みを振り返るミニ展示も併せて行います。
 この機会に、是非お立ち寄りください。

2015年10月28日水曜日

秋季特別展の観覧会

 昨日(10/27)、安土と近江八幡の観光ボランティアガイドの皆さんに秋季特別展を観ていただく観覧会を開催しました。30数名の方に展示をご覧いただくとともに、当博物館の学芸員から内容の説明をさせていただきました。皆様熱心にご覧になり、鋭い質問も沢山いただきました。
 観光ボランティアガイドの皆さんが、安土を訪れたお客様に秋季特別展の魅力をご説明いただくよう期待しています。

2015年10月27日火曜日

安土のイベント2題

 10月25日(日)に安土のまちで2つのイベントが行われました。
 1つは、「きぬがさまつり」で、障がい者の作業所が中心となって「ふれあい」と交流の場を設ける趣旨で開催され、今年で33回目を迎えた大きなイベントです。木枯らし1号が吹き荒れる生憎の天気でしたが、本当にたくさんの方が詰めかけてステージ発表やバザーなどを楽しまれていました。

 

 また、同日夜には、安土城跡の伝羽柴秀吉邸を舞台に、筑前琵琶と仕舞の公演「秋月吟壽」が催されました。冴え冴えとした十三夜の月明かりのもと、平家物語から題材を採った「敦盛」や、信長亡き後の織田家中の主導権争いをテーマにした「大徳寺」などが演じられました。300人の観客は、折からの寒さも忘れるように幽玄の世界に遊んでおられました。

2015年10月24日土曜日

秋季特別展の1週間

 去る10月17日に始まった秋季特別展「倭五王 海を渡る」も、開幕から1週間が経ちました。
 この間、10月19日(月)の休館日を除く6日間に777人のお客様がご観覧いただきました。1日当たり約130人と、やや低調な滑り出しですが、文化の秋の深まりに伴ってお客様の伸びに期待しています。
 ご来場いただいたお客様の内訳を見ると、東京など県外からの方も結構多いように見受けられます。安土周辺など、県内観光とのセットでお見えになった方が多いのでは、と思われます。
 古墳時代の展示ということもあり、やはり中高年の方が多いのも事実ですが、若いカップルのお客様もボツボツお入りいただいており、潜在的な関心の広さが感じられます。
 これからの観光シーズンに向けて、効果的なPRに心がけていきたいと考えています。

近江風土記の丘 今昔②

 近江風土記の丘を構成する4つの史跡の今と昔をご紹介するシリーズの第2弾として、史跡瓢箪山古墳を取り上げます。
 瓢箪山古墳は、4世紀中頃(古墳時代前期)に築造された前方後円墳で全長162メートルあるとされ、滋賀県内では最大、最古級の古墳です。当時この地を支配した豪族の墓と推定されます。
 当博物館から南に徒歩で約15分の所にあり、繖山の麓の丘陵地形を利用して作られたとされる古墳です。

 遺跡入口には看板が立ち、周遊路が設けられていますが、墳丘上には竹や樹木が生い茂り、古墳の形状を確認することは難しい状況です。


 当博物館では、第1常設展示室で瓢箪山古墳の展示を行っています。


 右の写真は、瓢箪山古墳の竪穴式石室の模型です。

2015年10月23日金曜日

博物館周辺の情報

 博物館の周りでも木々の色づきが深まり、秋本番の到来を告げています。
 秋の実りを寿ぎ、喜ぶように、秋祭りの便りが聞こえてきますが、博物館の周辺でもこの週末に2つのイベントが行われます。
 まず、25日の日曜日10:00から、当博物館のお隣の「文芸の郷」スペイン広場とグラウンド一帯で、「きぬがさ祭」が行われます。社会福祉法人きぬがさ福祉会の主催で、ことし33回目を迎えるそうです。バザー、フリーマーケットや模擬店のほか、ステージイベントなど盛りだくさんの内容で、毎年賑わっているそうです。収益は、福祉施設の運営に充てられるとのことで社会的に意義のある催しでもありますので、お近くの方はドシドシご参加ください。、
 また、同じく25日の日曜日、安土城跡の摠見寺で「秋月吟壽」が催されます。これは、秋の名月の下で、筑前琵琶の調べと仕舞を鑑賞するコンサートで、伝羽柴秀吉邸跡を舞台に19:00から20:30まで行われます。秋の夜長に、歴史的な由緒の深い地で伝統芸能の真髄を堪能してみては如何でしょうか?主催は安土城址摠見寺保勝会ですが、お問い合わせは近江八幡観光物産協会(TEL:0748-32-7003)まで。

 
 
 25日(日)も当博物館は開館し、秋季特別展「倭五王 海を渡る」を開催しています。上記のイベントと併せてご観覧ください。

2015年10月22日木曜日

近江風土記の丘 今昔

 今回は、「近江風土記の丘」の紹介をしたいと思います。
その土地土地の歴史を象徴する重要な史跡が集まった地域を、「風土記の丘」として保存・整備・活用する政策が昭和40年代に全国各地で推進されました。滋賀県では、国の特別史跡安土城跡をはじめ、史跡大中の湖南遺跡、史跡瓢簞山古墳および史跡観音寺城跡を構成要素として「近江風土記の丘」が設定されました。
その中核的施設として、各史跡の遺物の保存・研究・紹介をするために、滋賀県立近江風土記の丘資料館が昭和45年に開設されました。これが、当博物館の前身です。

「近江風土記の丘」を構成する4つの史跡の今の姿と、博物館に復元・展示された姿を比べながらシリーズで紹介します。
まず最初は、史跡大中の湖南遺跡です。約2200年前の弥生時代中期の農耕集落跡で、昭和39年(1964年)に発見され、発掘調査が行われました。発見当時は。静岡県の登呂遺跡に匹敵する遺跡と言われました。
遺跡は、干拓された大中の湖の南端に位置し、現在では埋め戻して現地保存されています。近くには、滋賀県農業技術振興センターがあります。草に覆われた中に、復元された竪穴式住居がひっそり佇んでいます。

当博物館では、大中の湖南遺跡の発掘調査・研究の成果を常設展示しています。

2015年10月21日水曜日

秋季特別展記念講演会

 現在開催中の秋季特別展「倭五王 海を渡る」の開催を記念して、来る10月25日(日)に「東アジアの中の古市・百舌鳥古墳群」と題する講演会を開催します。
 講師は、日本の古墳研究の第一人者である、大阪府立近つ飛鳥博物館館長の白石 太一郎先生です。
 世界文化遺産への登録を目指している古市・百舌鳥古墳群について、最新の研究成果を踏まえて、古代の東アジア世界の全体像を俯瞰する視点からお話しいただきます。久しぶりに当博物館で語っていただく白石先生のご講演にご期待ください。
 13:30~15:00、会場は当館セミナールーム。資料代等として500円いただきます。予約不要で、140名様先着順とさせていただきます。

 なお、秋季特別展関連として、他にも「淀川水系の中期古墳」と題した連続講座(全6回)も開催します。11月8日(日)の「大和川水系と淀川水系の前方後円墳」(講師=国立歴史民俗博物館名誉教授の広瀬 和雄先生)を皮切りに、来年1月30日(土)までの間に6回の講座を開きます。
 詳しくは、当博物館のホームページでご確認ください。

2015年10月20日火曜日

文化施設スタンプラリー


県内の文化施設を対象にしたスタンプラリーが始まりました。文化の秋、芸術の秋を満喫しながら素敵なグッズをゲットしてもらおうという催しで、当博物館を始はじめ県内の文化施設8施設が参加しています。
そのシステムは、8施設で舞台公演や展覧会を観てスタンプを集めるとポイント(舞台公演は2ポイント、展覧会は1ポイント)が貯まり、3ポイント集めると、びわこ文具の「とび太くんふせん」が、5ポイントで近江手作り和ろうそく(色ろうそく)のセットがもらえ、8ポイント集めると両方が手に入るというものです。どちらも、とってもカワイイ商品で、お得感満載の企画です。

詳しいことは、参加施設で台紙を受け取って確認してください。なお、ポイントと賞品との交換は、来年2月28日までです。

《参加施設》
・安土城考古博物館(近江八幡市)
・びわ湖ホール(大津市)
・文化産業交流会館(米原市)
・近代美術館(大津市)
・陶芸の森(甲賀市)
・琵琶湖博物館(草津市)
・ボーダレス・アートミュージアム NO-MA(近江八幡市)
・成安造形大学【キャンパスが美術館】(大津市)

うつけ茶屋を開催しました。


 10月18日(日)に「うつけ茶屋」を開催しました。参加者が、自分で茶臼(石臼)を廻して挽いた抹茶を、自分で点てて味わっていただく体験イベントで、30名の枠一杯の参加を頂きました。
 お子さんもたくさん参加していただき、神妙にお点前に挑戦しておられました。


2015年10月17日土曜日

秋季特別展が開幕しました!


 本日、秋季特別展「倭五王 海を渡る」が開幕しました。
 しかし、お客様の入りは”いま一つ”(127人)といささか低調で、やや期待はずれです。
東京から来られた2人組の女性のお客様からは、「国宝や重要文化財がズラリと並ぶ重厚な展示を、静かにゆったり観られてホントに良かった」というお声を頂戴しましたが、もう少したくさんの人に観てもらいたいというのが本音ですね。

 
 さて、本日、早速、学芸員の「ギャラリートーク」を実施しました。展示を観ながら、詳しい説明を聞いていただき、いっそう深い理解を得ていただけるよう、期間中に随時行います。このほか、展示やその説明に、いろいろと工夫を凝らしてお待ちしています。


 また、あす(10月18日)13:30から「うつけ茶屋」を開催します。ご自分で茶臼を廻して挽いた抹茶を、ご自分で点てて飲んでいただく体験学習です。参加費は300円(お茶・茶菓子付き)で、予約不要ですが、先着30名様限りすので、お早めにお越しください。

 このほか、当館エントランスホールでは、大阪の古市・百舌鳥古墳群の古墳の素晴らしい写真をお借りして展示しています。
 見所、楽しさ満点の安土城考古博物館に是非お越しください。

秋季特別展開幕します!

 

 きょう、秋季特別展「倭五王 海を渡る」が開幕します。素晴らしい秋晴れの下、いよいよ文化の秋がスタートします。お誘い合わせの上、是非ご来館ください。

2015年10月15日木曜日

屋外展示

 きょうは、安土城考古博物館の屋外展示のご紹介をします。3つの歴史的建造物が当館の敷地内に移設・保存されていて、自由に内部を見ていただけます(ただし、休館日を除く。)。

 

 旧宮地家住宅
  もとは長浜市国友町にあった家屋で、湖北地方の典型的な民家です。宝暦4年(1754年)に建てられ、茅葺きの屋根で当初の建材がよく残っています。昭和43年(1968年)に国の重要文化財に指定されました。


 旧柳原学校校舎
  明治9年(1876年)、現在の高島市に建てられた小学校の校舎で、当地の学校としては最も早く洋風を取り入れた建築です。1階が教室、2階が事務所で、3階には太鼓がありました。現存する学校建築としては県内最古で、昭和34年(1959年)に県の文化財に指定されました。


 旧安土巡査駐在所
  明治18年(1885年)に旧安土町に建てられた交番で、木造2階建ての洋風建築です。昭和40年(1965年)まで現役で使用され、その後、明治初期の警察建築の珍しい例として、現在の当館の敷地に移築されました。平成20年(2008年)に県の文化財に指定されました。

 あさってから始まる秋季特別展をご覧いただいたついでに、これら屋外展示にも足を運んでいただくと、新しい発見があるかも知れませんよ。 
 
 


 

2015年10月14日水曜日

秋季特別展まもなく!

 けさ、安土では細かい霧雨が降っていましたが、いまはすっかり上がって、曇りがちですがお天気は安定しています。
 今週の土曜日(17日)から、いよいよ秋季特別展「倭五王 海を渡る」が開幕します。5世紀の、激動する東アジア情勢の中で、「倭国」が朝鮮半島諸国や中国王朝と切り結んだ外交戦略を概観し、海外交流や軍事行動を通じて、本格的な国家形成に向かうプロセスを考察します。
 期間中には、記念講演や関連の連続講座など充実したイベントも併せて開催しますので、ご期待ください。

2015年10月8日木曜日

うつけ茶屋


来る10月18日(日)13:30から当館エントランスホールで、恒例の体験学習「うつけ茶屋」を開催します。この催しは、ご自分で石臼を挽き、できた抹茶を自分で点てて味わうという体験にチャレンジしていただく内容で、幼少期に「大うつけ」と呼ばれた織田信長にちなんだイベントになっています。
参加費は、300円(お茶・お菓子付き)で、予約不要ですが、先着30名様までとさせていただきますので、お早めにお越しください。

2015年10月7日水曜日

秋の陽さんさん

 

 午前中、地元の「子育て支援ネットワーク」の皆さんが、たくさんのお子さん達と一緒に当博物館の芝生広場を訪れていただきました。


 秋の陽射しを一杯に浴びて、どの子も本当に楽しそうです。
 いろんな遊びをしておられました。

倭五王

 涼しい風の中に、深まる秋への行進の足音が聞こえてきそうな安土の朝です。



 さて、いよいよ近づいてきた秋季特別展「倭五王 海を渡る」(10月17日(土)~11月29日(日))のサワリをご紹介しましょう。
<「倭(の)五王」って誰?> 
 日本史の授業で習ったのを覚えていますか?中国南朝の諸王朝に朝貢し、中国の歴史書に名を残した「讃、珍、済、興、武」の5人の王ですね。それぞれヤマトの大王(天皇)に当たると考えられていますが、誰がどの大王(天皇)なのかについては未だ定説がないようです。倭五王が朝貢したのは、5世紀前半から6世紀初頭にかけての約1世紀の間で、日本が「謎の4世紀」を経て東アジアの政治外交のプレーヤーとして本格的に登場した時代です。
<古墳が語る、新しい文化>
 倭五王の時代に築かれた古墳は、仁徳陵や応神陵など巨大なものがありますが、古墳の位置や築造目的などにも5世紀における倭国の朝鮮半島や中国との交流や軍事・外交活動が影響していると考えられるそうです。これらの古墳の副葬品を見ると、倭国が海外交流を通じて手に入れた鉄を使った鉄製品が多く出土し、また、乗馬や須恵器など新しい文化の広がりを示す品も多く、東アジアとの交流の中で日本が新しい文化を獲得していった様が見て取れる展示となります。

 秋季特別展の期間中、10月25日(日)には、大阪府立近つ飛鳥博物館館長の白石太一郎先生の「東アジアの中の古市・百舌鳥古墳群(仮題)」のご講演や、国立歴史民俗博物館名誉教授の広瀬和雄先生がコーディネイトいただく連続講座「淀川水系の中期古墳」など、興味深い催しが目白押しです。是非、ご観覧・ご聴講ください。
 入館料:大人890円(常設展示含む。)。開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)。休館日は月曜日、ただし11月2日(月)は開館し、11月4日(水)休館。
 

2015年10月2日金曜日

お出掛け情報

 今朝までの雨がすっきり上がって、博物館の上空は抜けるような秋空がどこまでも広がっています。


爽やかな風が吹き抜けて、行楽の秋、文化・芸術の秋を運んできました。当博物館も、10月17日(土)から、いよいよ秋季特別展「倭五王 海を渡る」が開幕します。古代の歴史ロマンに存分に想いを馳せていただけること、請け合いです。安土城跡や観音寺城跡への歴史探訪と合せて、秋の1日を満喫してください。

ここで、当博物館をはじめ、安土を訪れていただく際の「耳より情報」をそっとお教えします。
まず、JRでお越しの方へ。安土駅前でレンタサイクルを借りられる際に、当博物館の「レンタサイクル割引券」をご提示いただくと、100円割引になります。「割引券」は、当博物館のホームページにアクセスして、トップページの「アクセスマップ」→「レンタサイクル割引券」と進んで、コピーを取って持参してください。


次に、安土エリアの各所に配布している「赤チラシ」を当博物館にお持ちいただくと、特製の缶バッジやクリアファイルなどオリジナルグッズをもれなくプレゼントします。赤チラシは、JR安土駅構内>、駅前の観光案内所やレンタサイクル店、城郭資料館、また安土城跡の「ガイダンス施設」など、あちこちに備え置いています。是非、赤チラシを手にとって、素敵なグッズをゲットしてください。