2015年10月22日木曜日

近江風土記の丘 今昔

 今回は、「近江風土記の丘」の紹介をしたいと思います。
その土地土地の歴史を象徴する重要な史跡が集まった地域を、「風土記の丘」として保存・整備・活用する政策が昭和40年代に全国各地で推進されました。滋賀県では、国の特別史跡安土城跡をはじめ、史跡大中の湖南遺跡、史跡瓢簞山古墳および史跡観音寺城跡を構成要素として「近江風土記の丘」が設定されました。
その中核的施設として、各史跡の遺物の保存・研究・紹介をするために、滋賀県立近江風土記の丘資料館が昭和45年に開設されました。これが、当博物館の前身です。

「近江風土記の丘」を構成する4つの史跡の今の姿と、博物館に復元・展示された姿を比べながらシリーズで紹介します。
まず最初は、史跡大中の湖南遺跡です。約2200年前の弥生時代中期の農耕集落跡で、昭和39年(1964年)に発見され、発掘調査が行われました。発見当時は。静岡県の登呂遺跡に匹敵する遺跡と言われました。
遺跡は、干拓された大中の湖の南端に位置し、現在では埋め戻して現地保存されています。近くには、滋賀県農業技術振興センターがあります。草に覆われた中に、復元された竪穴式住居がひっそり佇んでいます。

当博物館では、大中の湖南遺跡の発掘調査・研究の成果を常設展示しています。

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