2015年11月29日日曜日

観音寺城跡の整備作業

 きょうは、秋季特別展「倭五王 海を渡る」の最終日です。
 お天気も何とか保っています。今からでも十分、間に合いますので、是非お出掛けください。

 さて、きょうは、史跡観音寺城跡の整備に取り組んでおられる「豊かな杜づくり隊」の呼びかけで、観音寺城跡の整備作業が行われ、私も参加してきました。
 心配された天気もまずまずの状態で、約160名もの参加者が樹木の伐採や登り道の階段づくりなどに汗を流しておられました。
 右の写真は、朝、安土支所に集合したときの様子です。安土中学校の生徒さんが墨で大書した「観音寺城」の大きなノボリを作ってこられ、一堂大いに盛り上がりました。
 作業開始前の指示を聞いているところです。この場所は、「御屋形跡」と呼ばれています。
 麓に近い場所にも、高い石垣が見られます。
 表坂(追手道)の途中で、急傾斜の山道に木を渡して階段を作っているところです。
 お年寄りの方が段取りが良く、作業もはかどっていました。若い私(比較すれば、ですが)は恥ずかしい思いをしました。
 また、写真はありませんが、伝池田丸の下の「大石垣」の前面の樹木がきれいに伐採されて、迫力ある石垣がよく見えるようになった、とのことです。(「ことです」と書くのは、私は疲れてそこまで上れなかったからです。情けない!)
 今回の作業の大きな目的である、新幹線の車窓からこの大石垣が見えるようにしようという「見える化プロジェクト」に着実な一歩が印されました。

 きょうは、若い方も含めて多くの皆さんがこの作業に参加されました。城跡という歴史資源に関心のある方、地域おこしの一環として頑張ろうという方、地域の取組みに協力しようという企業の皆さんなど、 思いは様々でしょうが、皆さんの力が一つになって地域の宝が守られ、新しい命が吹き込まれようとしていることに感銘を受けました・
 安土城考古博物館としても、観音寺城跡は近江風土記の丘の構成要素であるからだけでなく、地域の皆さんと共に歩んでいく博物館の新しいあり方を模索するためにも、この取組みと連携していこうと考えています。
 
 

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