2011年6月29日水曜日

ワークシート

 本日、来館された県外の中学生(約150人)の行動を観察していると、各人が資料を手に何やら調査している様子でした。その資料は、学校側(先生)が作成したワークシート(当館の「クイズラリー」資料をアレンジ)とわかりました。
 内容的には、常設展示室内の解説文等をよく観察すると回答できるものばかりですが、こうした資料を事前に準備いただいた学校側のご努力に敬意を表したいと思います。
 展示室で生徒さんたちと少し会話をしたり、ミニ解説をしたりしましたが、好意的な反応を示してくれました。やはり、大切なことですね!
 これからも、当館が学校教育の一環として積極的に活用されるよう、来館者サービスの向上とともに、教育普及プログラムの開発・提供等に努めてまいります。

2011年6月28日火曜日

光輝く金箔瓦

 安土城の主郭部の発掘では、軒瓦の凹面(へこんだ部分)に金箔を貼り付けた金箔瓦が数多く発見されています。「金色」なる輝きを屋根の瓦にまで求めたのは、織田信長が最初だといわれています。
 写真は、搦手道湖辺部から出土した金箔軒丸瓦です。水の湧き出す場所に埋まっていたため、金箔が非常によく残っています。当館で、本物の輝きをご鑑賞ください。


  安土の山に忽然と姿を現した五層七階の大天主を金色に彩った金箔瓦は、信長の威厳を示すに十分な演出だったでしょう。

滋賀県に1300のお城!

 「滋賀県には、約1300の城があった」と言うと、多くの人々は不思議そうな表情になります。「城」というと、彦根城や姫路城などのように、水堀、石垣、中心には天守閣が建てられているのが常識的ですが、約1300の城のほとんどは「土で出来た城」でした。
 現在、当館第二常設展示室で開催中のパネル展示シリーズ「近江の名城」では、このことをわかりやすく解説しています。6月25日から始まった第3回シリーズからは、ご要望の多かった【解説シート】(モノクロA4版2頁)を会場に備えつけました。
 お城の概要はもちろん、「登城時間」「探訪難易度」「お勧めポイント」「探訪の注意点」などのお役立ち情報について、学芸員自身の体験を含めて詳しくご案内していますので、学習と探訪に是非ご活用ください。

この国を任せられるのは北野武さん!

 アクサ生命保険が27日発表したアンケートで、「震災後の日本を任せたい有名人」の1位に映画監督でタレントの北野武さんが輝いた。現職の菅直人首相は、19位でした。
 ※ アンケートは10〜13日にインターネットで実施。東京など1都3県に住む20〜59歳の1万 人に自由回答で名前を挙げてもらった。
 
 上位の10人は、
   第1位 北野武 480
   第2位 小泉純一郎 440
   第3位 石原慎太郎 409
   第4位 孫正義 404
   第5位 橋下徹 227
   第6位 東国原英夫 199
   第7位 カルロス・ゴーン 157
   第8位 小沢一郎 156
   第9位 バラク・オバマ 131
   第10位 池上彰 108

 第4位の孫正義、第5位の橋下徹、第10位の池上彰など、現代の世相を反映しているように感じます。
 ネット上に、「何という人材不足国家」「知名度投票?」というコメントがあったのが、印象的でした。

2011年6月26日日曜日

「復興イス」製作

 東日本大震災の被災地で仮設住宅に使われた木材の切れ端材でイスを製作し、希望する人に買ってもらい、その売上げの全額を震災地の義援金として送る取り組みが東近江市永源寺町相谷で行われています。
 この情報を滋賀報知新聞で知り、私も昨日5脚購入させていただきました。写真のとおり、とても美しいイスに仕上がっており、うち2脚を当館の第二常設展示室に設置しました。
 イスは、縦40センチ・横48センチ・高さ42センチの大きさで、踏み台や花壇にも使えます。完成したイスには、「がんばろう東日本!」のシールが貼られ「震災が風化しないようにお使い下さい」との願いが添えられています。

2011年6月24日金曜日

実写版映画「忍たま乱太郎」

 NHKの人気アニメの実写版映画「忍たま乱太郎」が7月23日から全国公開されます。主役は、「こども店長」としておなじみの加藤清史郎くんです。昨年、「滋賀ロケーションオフィス」が支援し、安土の観音寺城跡でもロケが行われました。
 本日(H23.6.24)付けの読売新聞しが県民情報では、この映画の公開に合わせ、忍者ゆかりの地の甲賀市でさまざまな催しが繰り広げられることを紹介しています。
 地元を舞台とした映画公開を機に、その土地を訪れる観光客が大幅に増加することがよくみられます。一昨年、安土城築城を題材にした映画「火天の城」が公開されるや、安土エリアへの観光客が急増し、その効果は数か月続きました。
 当館の第二常設展示室には、観音寺城跡の復元模型(1:500)があります。小谷城跡模型と並んでいますので、是非ご来館いただき、見比べてみてください。

PRキャラクター・ブランド調査

 近年の「ゆるキャラ」ブームに代表されるように、企業や団体の広報、商品やサービスの宣伝、地方の町おこしなど、さまざまな場面でキャラクターが活用されています。
 このたび、キャラクターのPR効果を比べた民間会社の調査で、彦根市の「ひこにゃん」が、地域部門で1位に選ばれました。企業・商品キャラクターを含めた総合順位でも12位に入り(「カーネル・サンダース」「ヤン坊/マー坊」「地デジカ」よりも上位)、あらためて「ひこにゃん」の認知度やイメージインパクトの大きさが裏付けられました。
 その中身を分析すると、特に「イメージアップ力(PRする商品・サービス等をイメージアップする力)」と「イメージ波及力(PRする商品・サービス等の興味度合いが増す力)」が大きいことがわかります。
 地域部門の8位には、「しまさこにゃん」が入っており、彦根市(地元住民)の奮闘ぶりが目立ちます。
 ちなみに、総合順位のベスト3は、「お父さん犬(SoftBank)」「ASIMO(本田技研工業)」「ペコちゃん(不二家)」となっています。