2016年7月5日火曜日

神仏習合の文化と造形


 第二常設展示室で、テーマ展示「神仏習合の文化と造形」を行っています。
 日本で独自に生み出された神仏習合思想(本地垂迹説)では、日本の神道の神々は仏が姿を変えて現れたものと考えられます。
 こうした世界を表す絵画や彫刻は、滋賀県で特によく発達したと言われ、多くの美術品が遺されています。


 滋賀の習合文化を伝える文化財のうち、当館が所蔵する作品を今回テーマ展示としてご覧いただいています。
 素朴な木像や、懸け仏(かけぼとけ)など、一つ一つは派手さはありませんが、じっくり観ていると昔の日本人の信仰の在り方が見えてくるかもしれません。
 
 このように当館では、常設展示室において、特別陳列やテーマ展示といった形で所蔵文化財を様々な切り口を工夫しながらご覧いただけるように努めています。
 「常設展示なんか、いつ行っても同じ」と敬遠しないで、特別展や企画展のない時期にも見所があることを知ってもらいたいと思っています。 

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