秋季特別展「飛鳥から近江へ−天智天皇の意図を探る−」を好評開催中の当博物館では、このほかにも、魅力的な展示をご用意しています。
まずは、あす10月29日(土)から始まる特別陳列「お市と浅井長政」です。
戦国随一の美人と言われるお市の方と最初の夫・浅井長政との物語を、館蔵資料を中心とする展示資料からご紹介します。中でも注目は、お市の肖像画(当館蔵)です。匂い立つような絵姿は、当館の収蔵資料の中でも高い人気を誇っています。そのほか、貴重な古文書などを展示して、お市と長政の出会いと結末をご紹介します。
また、同じくあす10月29日(土)から、修復により美しく蘇った文化財を特別公開します。地元・安土の浄厳院(安土問答の舞台として有名)から当館に寄託いただいている「六角高頼書状」と「大智度論巻第三十四−中尊寺経−」の2点が、専門家の手で修復され、往時の美しい姿に戻りました。
特に、「中尊寺経」は奥州藤原氏初代の清衡が発願した一切経から散逸した一巻で、一切経は国宝に指定されているので、「国宝級」の逸品と言っても過言ではないと思います。
紺紙に金と銀で交互に経文が書かれた、とても美しいお経で、一見の価値があります。
両方の展示とも、第2常設展示室の一角で行い、「お市と浅井長政」は11月27日(日)まで、修復文化財の特別公開は12月27日(火)まで行います。
秋季特別展と合わせて、是非ご覧ください。(観覧料金は、特別展の料金に含まれています。)
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