昨日から始まった秋季特別展「飛鳥から近江へ−天智天皇の意図を探る−」は、早速好評で、数多くの方にご覧いただいていますが、その見所の一端をご紹介しましょう。
まずは、「なぜ近江・大津に都が営まれたのか?」という古代史の謎に迫る展覧会です。白村江の敗戦によって惹き起こされた国際情勢の緊迫(唐・新羅が日本に攻め込んでくるかもしれない!)が背景にあると言われますが、「なぜ近江だったのか?」。その謎に、近江遷都前後の時期の近江とその周辺地域の特質を示す遺物や考古資料を豊富に展示しながら迫っていきます。
展示を観ていくと、近江の国は、古代から都が営まれるほど豊かで、かつ重要な地域だったことをガッテンしていただけると思います。
また、重要文化財を含む大変多くの遺物・考古資料を展示している点もお見逃しなく。特に、展示室の中央にドカン!と鎮座している飛鳥の石人像や、興福寺旧東金堂本尊仏頭はいずれも複製品ではありますが、石人像の異国情緒、仏頭のデカイ頭が歴史のロマンを感じさせてくれます。
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