伊予柑のよきを選びぬ鏡餅 (名和三幹竹)
ポケット版入門歳時記より
謹賀「辰」年
時日がタツのは早いもので、令和も6年となりました。
今年は、6月からリ龍ューアル(リニューアル)工事が始まります。
第一常設展示室で、考古展示が見られるのは5月までです。
今のうちに「たっ」ぷりご覧ください。
1月は5日から開館しております。
ご来館をお待ちしております。
辰と鏡餅のまゆ玉は、立石文代さん(弥生織りの会代表)によるお正月飾りです。
エントランス左の事務室窓口に展示しています。
姉川の殊に降りしく秋しぐれ (柴田鏡子)
俳句文学館のHPより
姉川のしぐれは、冬の訪れを知らせてくれます。
本日15日、NHK制作の番組で、激突!合戦将棋~姉川の戦い~が、放送されます。
「姉川の戦い」とは、元亀元年(1570)6月に、近江国(現在の滋賀県)の姉川流域にて、浅井・朝倉軍と織田・徳川軍が一線を交えた戦いです。自身を裏切った浅井長政に対する、信長の報復戦とも言われるこの戦い。信長からの援軍要請を受け、家康も加勢することとなりました。(https://serai.jp/hobby/1123503より)
12月31日には全国放送もあります。
浅井長政の居城・小谷城を、当館第二展示室にてジオラマ展示しております。
しぐれの休日は、安土城考古博物館バーチャルツアー | 滋賀県立安土城考古博物館 (azuchi-museum.or.jp)をお楽しみください。
幅広うどん箸をすべつて大師走 (横山泠子)
俳句文学館のHPより
師走12月になりました。
当館レストランのイチオシ・メニューをご紹介します。
12月17日までの期間限定、近江牛が通常の6倍も入った「びっくり」大うつけうどんはいかがでしょうか。
せっかく滋賀県までお越しになれば、ぜひ近江牛を召し上がっていただきたいものです。
東近江地域のスタンプラリーも同時開催中です。
ご来館をお待ちしております。
漆黒は果敢なる色武具飾る (船木紅花)
俳句文学館のHPより
当館展示品が、NHK関西ニュースで放映されましたのでご紹介します。
古墳時代初頭、今から1800年前に作られた靫(ゆき・箱状の矢入れ道具)の横帯とされています。
黒漆の輝きを思い起こしながら、ご覧ください。
新年1月14日まで展示しています。(月曜、年末年始は休館です。)
古墳時代の武具「靫」の一部を初展示|NHKのニュースと共にご覧ください。
夫に留守頼む勤労感謝の日 (武井 玖美子)
俳句文学館のHPより
11月は関西一円の美術館・博物館・資料館等の文化施設が、無料で入館できる日を設定しています。(関西文化の日)
今週23日木曜日、勤労感謝の日は、当館無料入館の日です。
お友達お誘いの上、是非ご来館ください。
留守番は、どなたかにお任せして。
甘蔗刈るまろき背中の二人かな (小松澄子)
俳句文学館のHPより
丸い背中を見るだけで、芋掘り作業が大変ということが分かります。
甘蔗(かんしょ・サツマイモ)の蔓を刈りながら掘り起こすのは、なかなかの苦労でしょう。
さて、背中の写真だけで誰だか判る人は、大河通といえるかもしれません。
正解はご来館の上ご確認ください。(ヒント 信長、お市、秀吉、家康)
NHK大河「どうする家康」出演者全身パネルが勢揃いしています。
ハロー ハロー お元気?
今夜 なにしてるの?
TVなんか 見てないで
どこかへ 一緒に行こう (井上陽水)
「女神」 より
文化の秋です。
会期も終盤を迎えましたが、新聞各紙・在阪テレビ局からの取材をいただいております。
週末のご予定がまだの方は、博物館でブラブラはいかがでしょう。
ご来館をお待ちしております。
古代から人と共存 「馬でひも解く近江の歴史」特別展開催 埴輪や馬具など豊富に展示 滋賀・近江八幡市 (asahi.co.jp)
古代~近代、人馬の歴史 埴輪や復元馬具など140点 安土城考古博物館、19日まで特別展 近江八幡 /滋賀 | 毎日新聞
(mainichi.jp)
朝日放送から転載
馬追の武者となる髭のばしけり (三上 昭俊)
俳句文学館のHPより
しばらく各地を転戦しておりました家康公(等身大パネル)が、無事帰還しました。
パネル展は、番組放送のはじまりの頃、今川方の先鋒として桶狭間の合戦で織田勢と争った、金陀美具足(きんだみぐそく)を着用した18歳の松平元康、もちろん髭もありません。
現在放映中のドラマでは、関ケ原の合戦の東軍、老練な57歳の総大将として髭を伸ばしています。
そのギャップをお楽しみください。
写真出典 大河ドラマ「どうする家康」 - NHK
満月の丘に眠れる古墳群 (高田馴二)
俳句季語一覧ナビのサイトより
日曜の夜は、澄んだ空に満月がきれいに見えました。
写真はウェザーニュース(https://weathernews.jp/s/topics/202310/280195/)より
今回の展覧会「馬でひも解く近江の歴史」では、古墳時代の文化財だけでなく、今も世界各地で起きる戦争が静まり平和な世界となることを期待して、最後の大戦で動員され犠牲となった軍用馬の馬具を展示しています。
担当学芸員の思いを受け止めていただいたご意見を、来館者アンケートから感謝を込めて掲載させていただきます。
・馬に絞った展示は良かった。最後の締めも良い。
・一番最後のキャプションがとてもよかったです。
・最後の展示は、単なる考古資料というより現代の我々にも通じるものとしてよかった。
秋の特別展は、11月19日まで。ご来館をお待ちしております。
猪(しし)荒れて畳のごとき稲田かな
ハンディ版入門歳時記より
博物館には、公開・展示のほか「保存」という業務があります。
湿気による劣化や、害虫による生物被害などを防止し、永く文化財を保存することに、学芸員は注力しています。
繖(きぬがさ)山を背景にする当館では、野生生物が時折顔を出しますが、えさの少なくなる秋になると、ミミズを狙うイノシシが出現し鼻を使って芝生を掘り荒らします。
田畑では、畳のごとく稲が倒れるようですが、手入れの終わったばかりの芝生広場には、スコップで掘返したように荒れる被害が広がっています。
(なお、館内や屋外施設に影響はありません。)
昼の間は、土を掘った寝屋に住んでいるようですが、念のためご注意ください。
ご来館をお待ちしております。
牛肉の鍋おろしたる熱さ哉 (正岡子規)
俳句季語一覧ナビより https://www.haiku-kigo-ichiran.net/ku8532/
これは病床の子規が、友人から贈られた牛肉の焼き上がりを描写した句です。
暖かい食べ物が、恋しくなる時候となりました。
当館レストランの人気メニュー、近江牛うどん。
10月14日から始まる東おうみスタンプラリー(東近江二市二町の参加店舗をご利用いただき、スタンプを集めると商品がもらえる)に参加されます。
今回のびっくりメニューは、地元近江牛が通常の6倍も入った「びっくり大うつけうどん」です。たっぷりの近江牛と熱々のうどんをお楽しみください。
秋声は何れの窓に多からむ (相生垣瓜人)
ハンディ版入門歳時記より
秋の気配を感じる朝となりました。
ケヤキの落葉も始まり、博物館の窓に当たる朝日も秋の柔らかさを感じさせてくれます。
安土城天主の発掘調査が始まります。
10月11日に報道関係者への現地説明が行われ、これから20年にわたる令和の調査整備が始まります。
(一般公開の時期は、あらためてお知らせがあるそうです。)
天主関連遺物が発見されれば、当館での展示があるかもしれません。
平成の発掘で出土した金箔瓦や金具は、当館常設展示室でご覧になれます。
ご来館をお待ちしております。
馬肥えて雲の高ゆく湖畔村 (木村あきら)
ハンディ版入門歳時記より
近江八幡市供養塚古墳出土の馬型埴輪が常設展示室にあります。
出土した142点もの供養塚古墳出土形象埴輪は、樹立位置が復元でき種類も多いことから学術的な評価が高いとのことです。
10月7日に開幕する秋の特別展では、馬が近江の地域社会や文化の形成に果たした役割について紹介します。
秋雨前線が移動したあとは、大気も澄みわたり、秋らしい天気が続きそうです。
ご来館をお待ちしております。
一日の旅をたのしむ秋袷(あわせ) (高橋淡路女)
夏井いつきの365日季語手帖 2022年版より
県立5館の連携事業として、琵琶湖博物館、美術館、陶芸の森、琵琶湖文化館そして当館を紹介するパネルが出来上がりました。
一日で5館を周遊するにはどのようなルートが良いでしょうか。
秋らしい装いも楽しみの一つです。
お食事は、どこが良いでしょうか。
当館にお越しの節には、安土城考古博物館 レストラン ムエールへ
八月の空青すぎる日なりけり (大野 崇文)
俳句文学館のHPより
8月もあとわずか、不安定な天気も落ち着いて、青空が戻ってきました。
夏の企画展「発掘された近江~信長・光秀・秀吉・家康の城」も、多くのお客様にご来館いただいております。
ご観覧のお供に第68回企画展図録 発掘された近江Ⅲ、ぜひお買い求めください。
当館ミュージアムショップにて、販売しております。
のどけしや夫の日本語吾の英語 (チョウコ・ビーン)
俳句文学館のHPより
夏の企画展が始まりました。
滋賀県内には、天下人の建てた城(跡)が多くあります。
今回の展覧会では、信長の城(安土城・大溝城)、秀吉の城(長浜城、八幡山城、大津城、佐和山城)、家康の城(彦根城、膳所城、永原御殿)などを紹介しています。
安土の地で、天下人の建てた城郭の遺構や遺物をご覧ください。
ご来館をお待ちしております。
なお、お客様からのご要望を受け、料金表に英語表記を追加しました。
You can enter at the group rate by presenting
the leaflet of Soukenji.
摠見寺(安土城址)リーフレットをご提示いただくと団体料金で入館していただけます。
なお展示説明に、英語表記はありません。悪しからずご容赦願います。
ときは今あめが下知る五月哉 (明智光秀)
NHK大河「どうする家康」、安土城が映る機会が増えてきました。
週末7/16に放送の第27話は安土城の決闘、翌週は本能寺の変の放送です。
本能寺の変の後は、織田信長の出番が減っていくことが心配な方にお知らせです。
岡田准一さんのトークショーin近江八幡のテレビ放送があります。
安土山の紹介、当館の展示紹介も放映の予定です。
大河をご覧になったあとは、夏の企画展「信長・光秀・秀吉・家康の城」はいかがでしょう。
ご来館をお待ちしております。
噴水の穂先のもう行きどころなく (山口誓子)
ハンディ版入門歳時記より
亀田製菓ベストセラー商品「柿の種」の個装に、けなげ組が掲載されていましたね。
会員ナンバー003カニの細い足 「ボクの場合、特にツメの先はめんどうがって食べてもらえないことが多いんだ」
008パセリ 「ビタミンいっぱいで鮮やかなグリーンも彩りに大切なのに、 めったに食べてもらえない」
086跳び箱の一番下 「一番下で支えているボクはもう大変・・・重さに耐え続けるボクの生涯・・・」
(出所 けなげ組|亀田の柿の種スペシャルサイトより)
当館のけなげ組 をご紹介します。
会員ナンバー119 放水銃 「火災に備えて40年・・・出番のないことがボクの役割・・・」
放水銃の穂先から噴水のように水が出ることがありませんように、皆さま、ご安全に
紫陽花の泡立つ車窓午後の雨 (梅沢富美男)
夏井いつきの365日季語手帖2018年版より
あじさいが綺麗な時候となりました。
泡立つように揺れると表現された作者は、ご存じプレバトご出演の特別永世名人・梅沢富美男さん。
夏井先生とのバトルで視聴率も好調です。
当館は、戦国時代のバトルが一つのテーマです。
夏展に向けて、まもなく広報用の動画が公開されます。
ご期待ください。
第68回企画展「発掘された近江Ⅲ―信長・光秀・秀吉・家康の城―」 | 滋賀県立安土城考古博物館
(azuchi-museum.or.jp)
新聞の淵のギザギザ蚊遣香 (坂本緑)
俳句文学館のHPより
新聞各紙で取り上げていただいた「隆平永宝」の展示が始まりました。
ギザギザのある新聞紙を開いてお読みいただいた方も多いのではないでしょうか。
教科書にも出てくる和同開珎以降、悪銭を流通させないために改鋳が進められ、平安遷都794年直後の796年に鋳造された通貨だそうです。
今から1200年以上前の硬貨、博物館での展示が始まりました。
ご来館をお待ちしております。
花咲いて角の取れたる躑躅垣 (木下仁司)
俳句文学館のHPより
躑躅(つつじ)が今年も見事に満開です。
庭園担当Oさんたち、バリカンによる剪定、施肥や除草など日頃の手入れのたまものです。
背景の建物は、明治時代に建てられた旧安土巡査駐在所ですが、JR安土駅前にある現在の安土駐在所と比べると、明治の駐在所は何と味のあることでしょう。
博物館にお越しの節は、手の入ったつつじもお楽しみに。
周辺散策 | 滋賀県立安土城考古博物館
(azuchi-museum.or.jp)
真贋は問はぬ秘蔵の屏風かな (藤田 信義)
俳句文学館のHPより
滋賀県から副知事がバチカンを訪問し、幻の安土城屏風絵の探索を依頼されました。
もし、狩野永徳の「安土山図屏風」が残っていれば、2026年の築城開始450年に合わせて公開するVR映像が、より実物に近づくことになるでしょう。
讀賣新聞のコラム「編集手帳」(2023年5月24日)に、安土城の復元と屏風探索について取り上げていただきました。
天正10年(1582年)の正月には、町民にも自由に本丸を見せ、「大名小名によらず御礼銭百文づつ自身持参候へ」と、信長自身が入場料を受け取ったそうです。
百文は今の1万円程度だそうです。
安土城考古博物館の入館料は500円です。ご来館をお待ちしております。
(特別史跡安土城跡は、別に700円)
特別史跡安土城跡整備基本計画|滋賀県ホームページ
(shiga.lg.jp)より
短夜や逢阪こゆる牛車 (正岡子規)
俳句季語一覧ナビより
NHKブラタモリ5月20日放送「京都・山科~要衝・山科は何を生んだ?~東海道で発見した謎の石から分かる江戸時代の先進的交通システム」はご覧になりましたか。
今から約200年前、牛車の車輪がぬかるみにはまらないよう、大津-京都間3里(約12km)の道に、両輪の幅に合わせて2列に石を敷くという、一大土木工事が実施されたのです。敷かれた石には、頻繁な牛車の通行によって擦り減り、U字型の凹みが残されました。その石がいつの頃からか「車石」と呼ばれるようになったのです。(出典:大津市歴史博物館)
番組では、山科の旧街道沿いの石垣に残る溝の入った石を紹介していましたが、当館には役目を終えた車石を保存展示しています。
ご来館の節には、一度ご覧ください。信長の館に向かう通路の右手にあります。
風入れてめざめかぐわし藤の頃 (水原 秋桜子)
ポケット版入門歳時記より
連休の人気イベント・親子写生大会が始まりました。
博物館の搭を描く方、長浜の古民家・宮地家住宅をスケッチする人さまざまです。
こちらでは、藤棚のかぐわしい香りの下で、中ノ島のカキツバタとつつじに映える収蔵庫を描いておられました。良い作品となりますように。
お一人でも参加可能、5/7日曜まで開催。詳しくは、第30回 近江風土記の丘を描こう!「親子写生大会」 | 滋賀県立安土城考古博物館
(azuchi-museum.or.jp)