2016年3月29日火曜日

安土の桜が開花しました!

 お待たせしました。
 きょう、博物館周辺の桜に数輪の花が咲いているのを見つけました!
 非公式の開花宣言ですが、ようやく安土にも本格的な春がやってきました。

 ここ2、3日は暖かい天気が続くと見られますので、開花が一斉に進むと思われます。
 春休みでもありますので、是非ご家族そろって安土にお出かけください。
 4月10日(日)まで開催中の「表現された神と仏」展をご覧いただいた後、桜を愛でていただくのも良し、芝生広場でゆっくり過ごしていただくのも楽しいですよ。
 
 当館周辺の桜は、4月5日頃から見頃になるのでは、と思います。
 ズラリと立ち並ぶ桜並木は、本当にきれいです。是非、お越しください。

2016年3月27日日曜日

芝生広場で

すっかり春めいた今日の午後、博物館裏の芝生広場では、たくさんの家族連れやグループの皆さんが、思い思いに体を動かしたりご飯を食べたり、ゆったりとした時間を過ごしておられました。
自動車が入ってこないので、小さなお子さんも安心して遊ばせられるのが良いのでしょうかね?

小鳥のさえずりも数多く、また力強く聞こえるようになりました。
広場の芝生も、心なしか緑が濃くなってきたように思います。これで桜の花が咲けば、言うことなしの春爛漫です。
博物館の桜並木が一斉に開花すれば、それは見事な眺めですよ。
開花情報は逐一お知らせしますので、是非お運びください。

春の安土観光

 「寒の戻り」もようやく収まったようで、今日の安土はポカポカ陽気に包まれています。
 風も穏やかで、昨日までとは打って変わって春本番のフンイキです!
 遅れていた、博物館周辺の桜の開花ですが、本当にきょうにも開きそうな勢いでツボミが膨らんでいます。
 ご期待ください!

 博物館の周辺地域でも、春のイベントが目白押しにつながっています。
 まず、右の写真の沙沙貴神社です。
 佐々木源氏の氏神で、全国の佐々木姓の皆さんの氏神様にもなっている由緒ある神社ですが、4月2日(土)・3日(日)に「沙沙貴まつり」が開かれます。
 直径2m、長さ5mもある大松明を作って、2日の夜に奉火(燃やして神様に奉納すること)されるということです。
 博物館で企画展を観覧いただいた後、沙沙貴神社をはじめ安土エリアの観光スポットを巡っていただくと楽しみが倍増すること、請け合いです。

2016年3月24日木曜日

春のお出かけは安土へ!

開催中の第53回企画展「表現された神と仏」は、会期の3分の2辺りに差し掛かり、一部展示品の入替えも行って、ますます充実しています。
また、来る3月26日(土)には企画展関連講座を「表現された神仏習合-神か、仏か、それとも・・・」という謎めいたタイトルの下、開催します。当館学芸員の山下立が、不思議な神仏習合美術の世界をご案内します。(当日13:30開講。予約不要で、参加費として200円申し受けます。)
この機会に奮ってご参加ください。
きのうあたりからの「寒の戻り」で、安土の桜は開花に少しブレーキがかかったような感じですが、桜のつぼみはしっかりと膨らんで、開花の準備OKといった風情です。
当博物館の周囲には、立派な枝振りのソメイヨシノをはじめ各種の桜が立ち並んでおり、一斉に咲き誇る様子は大変見事です。JRの車窓からも見えますが、やはり間近で観ていただくと華やかそのものですよ。
お花見のついでに博物館にもお立ち寄りください。桜の見頃は、4月初旬と予想しています。
また、このほか博物館の周辺では、いろんな木に花が咲き始めていて、心がウキウキしてくるようです。
安土山や繖山(観音正寺や観音寺城跡)へのハイキング、春の野を行くウオーキングやサイクリングにも最適の季節がもうそこまで来ています。水ぬるむ西の湖での船遊びなども楽しいですよ。
様々な楽しみに出会える「安土」にお越しの節は、当博物館に是非お立ち寄りください。

2016年3月19日土曜日

博物館デビュー

きょう、当博物館で、同志社大学大学院生の山口誠司君が安土城の瓦の研究に関する報告をされました。
これは、当博物館が今年度から始めた「博物館デビュー」事業の一環で、若い研究者や学生さんに自分の研究成果を発表する場を提供して、歴史学や考古学の研究者への道を応援しようという趣旨の取組みです。
きょうは、当館セミナールームに100名を超えるお客様が詰めかけておられる中での発表になり、山口君はかなり焦ったとのことですが、なかなか堂に入った話しぶりでした。
「瓦」というユニークな切り口から安土城の謎を解き明かそうという山口君の地道な取組みを、聴衆の皆さんも好意的に受け止めていただいたようでした。 
当博物館では、このほか、地域住民の方々が自分たちの地域の文化財を守り、見直す活動を行っておられるのを応援するため、活動の様子や趣旨をエントランスホールで紹介する取組みも 進めています。これまでに、観音寺城跡の保存・活用に頑張っておられる地元・安土の「豊かな杜づくり隊」の活動と、「おんば城」跡の保存整備活動をご紹介してきました。
地域に根ざした博物館として、地域の皆さんと協働しながら地域に恩返しをするつもりで続けていきますので、当館にドシドシ情報をお寄せください。

3月21日(月)も開館します。

当博物館は、あさって3月21日(月)も開館しています。
開催中の「表現された神と仏」展も佳境に入っています。深みのある仏教美術・神道美術の精華をじっくりとご覧ください。

特に、あす3月20日(日)には、担当学芸員による「ギャラリートーク」も実施します。
日本独自の神仏習合思想や展示品の由来など、奥深い解説を聞いていただけるチャンスです。
「ギャラリートーク」は、10:30からと13:30からの2回、各30分間の予定で行います。予約も別途料金も不要です。是非ご参加ください。

2016年3月18日金曜日

春はそこまで!

 
桜のつぼみが、はち切れそうに膨らんでいます。
タンポポもびっしり綿毛を付けていました。
もう、そこまで来た春を待ちきれない気持ちで一杯です。
と言っても、花粉症の方には「我慢の春」本番といったところでしょうか。
悲喜こもごもを引き連れて、春の行進は進んでいきます。

安土では、きょうの午後から雨が降る予報で、せっかくの明日の土曜日も雨の予報が出ています。
お出かけには不向きの天候になるかも知れませんが、日曜には天気も回復するようですし、3月21日(月)は春分の日の振替休日のため当博物館は開館しています。(代わりに、3月22日(火)に休館します)
日・月曜に安土エリアへのお出かけを計画していただいて、当博物館にもお立ち寄りください。
 お待ちしています!

2016年3月15日火曜日

秀吉の城・ザ近江

 大好評をいただいてきた、城シリーズの連続講座も、3月19日(土)に最終会を迎えます。
 最終の5回目は、「秀吉の城・ザ近江」と題して、滋賀県教育委員会文化財保護課の木戸 雅寿氏に話していただきます。
 佐和山城、水口岡山城、八幡山城など、近江の秀吉時代の城郭を一挙に紹介してもらいます。
 当日13:45から、当館セミナールームで開催します。予約は不要ですが、先着140名まで。資料代等として200円いただきます。

 なお、これに先立って、同志社大学大学院の学生さんに研究発表をしてもらいます。
 当博物館が本年度から取り組んでいる「博物館デビュー事業」の一環で、若い研究者や学生に発表の機会を提供して、これからの歴史研究を応援しようという趣旨です。
 発表者は山口誠司さんで、学部生の時から安土城の瓦の研究を地道に続けてきたそうです。「瓦から安土城築城の謎に迫る」というテーマを掲げて頑張っている山口さんの発表を温かく迎えてあげてください。
 山口さんの発表は、3月19日(土)13:15から、当館セミナールームで行われます(30分間)。参加費は、上記の木戸氏の講座の資料代等に含まれます。

 合わせてご期待ください。

2016年3月10日木曜日

ウグイスの鳴き声を聞きました!

きょう、当館の芝生広場近くの林で、今年初めてウグイスの声を聞きました。
裏の繖山で緊急用道路の工事が行われている影響か、少し遅いような気もしますが、着実に春の歩みは近づいてきているようです。
その代わり、と言っては変ですが、花粉の飛散も確実に増えているようで、博物館の職員にもマスクで厳重に防護している人が増えてきました。
皆様もお気をつけください。

開催中の「表現された神と仏」展も会期の約3分の1を終え、いよいよ佳境に入ってきました。
3月12日(土)と20日(日)には、担当の学芸員が展示内容を詳しく解説する「ギャラリートーク」を行います。
両日とも、10:30からと13:30からの部に分けて実施します。予約不要で、入館料(大人500円)以外には参加費も要りません。
展示内容を深く知っていただき、鑑賞の質を高める絶好の機会ですので、是非ご参加ください。

2016年3月9日水曜日

「表現された神と仏」展の見所

 開催中の第53回企画展「表現された神と仏」は、現在休館中の琵琶湖文化館の収蔵品の中から、選りすぐりの宗教美術の優品をご覧いただける展覧会です。
 展示している文化財の中で、大津市・地主(じしゅ)神社の「男神・女神・僧形坐像」は平安時代の木像で、重要文化財に指定されています。
 近江八幡市・長命寺の「広目天立像」(右のチラシ写真の左下に見える)は、昭和36年(1961年)にオープン時の琵琶湖文化館に寄託されて以来、地元で展示されることがなかったため、実に55年ぶりの「里帰り」となります。
 また、この「広目天立像」は、姿形は毘沙門天なのに、左手に経巻を載せて「広目天」と呼び習わされてきた訳です。恐らく、当初は毘沙門天として作られたのに、いつの頃か、何らかの理由で広目天に変えられたものと思われ、謎めいた過去を秘めているようです。
 このほか、県内各地の寺社に伝えられた仏教美術、神道美術の精華を一堂に展示して、皆様を不思議な神仏習合の世界に誘います。
 是非ご観覧ください。

2016年3月8日火曜日

運営懇話会

 きょう、当博物館の運営に関する「ご意見番」である、博物館運営懇話会を開催しました。本年度2回目の会合です。
 本年度の活動実績と平成28年度の事業計画などについて議論をいただき、具体的で貴重なご意見をたくさん頂戴しました。
 予算や人員の制約は大きいものの、いただいたご意見をできるだけ活かせるように工夫していきたいと思います。
 懇話会の委員さんたちに、開催中の第53回企画展「表現された神と仏」を観ていただきました。
 「いい文化財が展示されているね」などとお褒めの言葉も頂戴しましたが、「長命寺所蔵の広目天立像は、琵琶湖博物館に寄託されて以来、55年ぶりに地元で展示されている。この点をもっと地元に発信しなければ」とか「説明がまだまだわかりにくい」など、お叱りもいただきました。
 それぞれのご意見に虚心坦懐に耳を傾け、改善につなげて行きます。

2016年3月4日金曜日

春の陽射しと子ども達

 きょうの陽気に誘われて、博物館には小さな子どもさん達やお母さん方が遊びに来てくれました。
 自動車の来ない、広々とした芝生広場や前庭で思いっきり走り回ったり、お弁当をひろげたり、ボール遊びも出来ますよ。
 皆さんも、自由にお使いください。

連続講座「天空の城 竹田城」

 一面の青空が広がる、けさの安土です。

 あす3月5日(土)に、城シリーズの連続講座の第4弾として、「天空の城 竹田城」を開催します。
 いま大人気の竹田城ですが、歴史を遡って信長や秀吉の時代にも重要な役割を担っていた城だと言われています。
 竹田城の成り立ちやその秘密を、地元・朝来市埋蔵文化財センター館長の田畑 基さんから詳しく解説していただきます。
 城郭ファンならずとも是非聴いてみたい講座は、13:30から当館セミナールームで開講します。
 定員は140名で、予約不要です。なお、参加費として200円が必要です。

 開催中の「表現された神と仏」展の観覧と併せて、是非ご参加ください。

2016年3月3日木曜日

春近し!

博物館の周囲の桜並木は、そろぞれの樹がつぼみを膨らませて春の到来を待ち構えています。
 吹き抜ける風はまだちょっと肌寒いものの、陽射しは日増しに暖かくなり、空の色も明るさを増しているように感じられます。
 写真の背景に見える安土城跡にも、訪れる人が増えてきて、安土の地にも春の兆しが色濃くなってきています。
 裏庭の芝生の上に小鳥がやってきました。
 虫か草の種でもついばんでいるのでしょうか?小鳥も、こころなしか寛いでいるように見えます。
 
 今度の週末は、やや天気が崩れるようですが、博物館の周りや田んぼで春のシグナルを探しながら、開催中の企画展「表現された神と仏」を観に来ていただけば、2倍楽しいのではないででしょうか?

常設展示室の展示替え情報

現在、第53回企画展「表現された神と仏」を開催中ですが、常設展示室でも展示品を一部入れ替えて、皆様に楽しんでいただけるようになっています。
まず、右の写真は、第2常設展示室の「中世近江のムラむら」のコーナーに展示した「不明箱(あかずのはこ)」と呼ばれる品です。
現在の竜王町橋本地区に伝わる文書を入れた箱で、慶長18年(1613年)から慶応4年(1868年)まで、実に250年余の期間の地域の重要案件を記録した文書が保管されていたそうです。
こんなに長い間、脈々と地域の歴史が記録され、守られ続けてきたことは驚きであり、滋賀の地に昔から根付いていた「自治」の重みを感じさせる一品です。
また、京都や奈良のように、政治権力や巨大な寺社によって築かれたきらびやかな文化財ではありませんが、名もない民衆が守り、伝えてきた文化財(いわゆる「地付きの文化財」)が豊かに存在する滋賀県の魅力に改めて触れた気がします。
第1常設展示室でも、いくつかの展示替えを行いました。
左の写真は(写りが悪いですが)、大津市の「滋賀里遺跡」からの出土品を展示したコーナーです。縄文時代晩期の石斧、弓、鏃(やじり)などを展示しています。
古い時代から人々が暮らしを営んできた滋賀の地は、昔から豊かな土地柄だったことが窺われる品々です。
右の写真は、国宝・苗村神社西本殿の精巧な模型です。
現在の竜王町にあって、周辺だけでなく多くの人々の信仰を集める有名な神社ですが、この西本殿は1308年の創建になり、「三間社流造(さんげんしゃながれづくり)」という様式の建築で、檜皮葺の屋根を持っています。「流造」の代表的な建物として国宝に指定されています。
模型は、企画展示室前のスペースに移して展示しています。



安土城考古博物館では、特別展、企画展以外にも、このように常設展示についても工夫しながら内容を新しくしています。
「もう何度も行ったことがある」という方も、こんど当博物館を訪れていただいた時には、常設展示室にも足を運んでみてください。今まで見たことのない文化財に触れ、新たな感動を得られると思いますよ。

2016年3月1日火曜日

冬、再来

 けさの安土は、一面、雪景色に包まれています。
 おとといあたりは、春本番も間近に感じられる陽気でしたが、3月になった途端に一転して冬が舞い戻ってきたようです。
 安土と能登川の境の腰越峠では、午前8時前からノーマルタイヤのトラックが立ち往生して、ずっと渋滞していたり、雪の影響が見られました。
 この間の陽気に誘われて、冬用タイヤを外した人が多かったのかも知れませんね。

 きょうも、博物館では、「表現された神と仏」展を開催中ですが、気を付けてお出掛けください。