2011年7月13日水曜日

大国近江の壮麗な国府

 第42回企画展・滋賀県文化財保護協会調査成果展「大国近江の壮麗な国府」が今週末・16日(土)から始まります。
 日本が律令国家体制にあった時代、当時の政府は全国を60ほどの国に分割し、それぞれの国には「国府」と呼ばれる役所が置かれていました。国府は、国レベルの行政や司法、軍事、祭祀などを統括していた律令制地方支配の拠点ですが、その中でも、近江国府は最高等級の「大国」に位置づけられていました。
 今回の展覧会では、長らく地中に埋没していた近江国府関連遺跡および県内の官衙(官庁)遺跡の発掘調査成果をもとに、地方官衙のあり方やそこに勤務した官人(官吏・役人)の生活にスポットをあて、古代地方行政の特質に迫るとともに、あらためて近江国府をめぐる問題について総合的に検討することとしています。
 たくさんのご来館をお待ちしています。

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