大屋根の修繕工事が終わった旧伊庭家住宅を見学させてもらいました。
近江八幡市出身で、住友財閥の総理事(いわゆる大番頭)を務めた伊庭貞剛がヴォーリズに設計を依頼した和洋折衷の名建築で、築100年を超しています。
現在は市の所有で、市の指定文化財にもなっていて、地元のNPO法人のオレガノさんが愛情を持って管理をしておられます。
(右の写真は修繕前の様子です。)
屋根には瓦は用いず、玄昌石(げんしょうせき=粘板岩の一種)で葺かれていたので、今回の修理に当たっても、スペイン産の玄昌石を使っているそうです。
左の写真を見ていただくと、黒光りする高級感が醸し出されているのがお分かりいただけると思います。
右の写真は縄文杉の一枚襖ですが、こうした財力を誇るモノよりも、家の内部ではヴォーリズ建築らしい気配りと優しさが目を惹きます。
どの部屋にいても風が吹き抜ける風通しの良さ、暖をとる機能性だけでなく視覚的にも暖かみを感じさせる工夫がされた暖炉などのほか、テーブルやソファなど家具にも細やかな配慮が行き届いています。
一般公開されていますので、見学がおススメですよ。
JR安土駅から南へ徒歩約10分。(自動車で行かれる場合、駐車場がないので、近くの沙沙貴神社の駐車場に駐めて徒歩3分)
問合せ ☎0748-46-6324
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