2025年3月30日日曜日

 

人はみななにかにはげみ初桜 (深見けん二)

 

ハンディ版入門歳時記

 

季節は変われど博物館は変わることなく、毎日さまざまなスタッフが働いています。

早朝からの清掃や電気設備の管理、そして昼夜の警備。

お客様をお迎えするために、スタッフが朝礼で行事を確認し、学芸員は次の展示のために調査研究に励んでいます。

 

ブログを担当してはや四年。3月末をもって交代します。

この間ご来館いただいたお客様、館のスタッフ、そしてこのブロブをご覧いただいた皆様に感謝を申し上げます。

 

いつもなら開花宣言があってもよい時期ですが、先週も雪が降ったので、4月に持ち越しです。

4月からの初桜にご期待を。



2025年3月26日水曜日

 

鯉ゆけば岸は明るく水温む (山口 青邨)

 

ハンディ版入門歳時記

 

桜の開花が4月になりそうなので、枝垂れ梅が満開の池の写真をお届けします。

水もぬるみ、悠々と泳ぐニシキゴイの姿が見えるようになりました。

 

人の影が見えると親しく寄ってきてくれます。

ご来館のあとは、池も散策されてはいかがでしょうか。

 

都会の喧騒を離れて、ゆったりとお過ごしください。

休日は、上映時間のご予約をお勧めします。



2025年3月18日火曜日

 

故郷やどちらを見ても山笑う (正岡子規)

 

夏井いつきの365日季語手帖2022年版より

 

リニューアルオープンの初日です。

新しい機器も導入されましたので、事業者のサポートもいただきながら、最初のお客様をお出迎えし、順にご入場いただきました。

 

安土山、梅林の背にある観音寺山も、木々が明るく芽吹き始めました。

今週は後半から4月の気温になるようです。

 

ご来館をお待ちしております。

休日は、上映時間のご予約をお勧めします。



2025年3月12日水曜日

 

猪(しし)が来て空気を食べる春の峠 (金子 兜太)

 

夏井いつきの365日季語手帖2018年版より

 

暖かい霧の朝となりました。

観音寺山から昇る柔らかな朝日が、春の博物館をシルエットに仕上げています。

 

318日の開館に先立ち、今日は報道関係者への説明

日曜16日は臨時休館をさせていただいて、セレモニーが開催されます。

 

リニューアルオープンをお楽しみに



2025年3月5日水曜日

 

春めきてものの果てなる空の色 (飯田 蛇笏)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

啓蟄となりましたが、また冷たい雨が降り寒い一日です。

 

3月18日のリニューアルオープンが近づき、館の正面を飾る横断幕も一新されました。

壁のレンガに合う色合いです。

 

冬の終わりの空と春の始まりの空が同じ色をしているという曇り空を(「俳句の教科書」より)、スカッと晴れ間に加工してみました。

 

リニューアルオープン後のご来館は、トップページから事前のご予約をお勧めします。



 

2025年2月19日水曜日

 

風花となりたる塔の二つかな (星野麥丘人)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

近江八幡市にある安土は、気象台の区分では滋賀県南部ですが、このとおり雪も積もります。

 

風花の舞う朝、晴れていながら北部から流れ込む雪雲が風で流されて、博物館の塔がくっきりと見えます。

 

週末の三連休まで、雪は続くようです。

ご来館の節は、ご安全に。



2025年2月14日金曜日

 

冬ざれの捨て看板に夢の文字 (若林白扇)

 

俳句文学館のHPより

 

今冬最強最長の寒波も過ぎ、週末は少し暖かい日となりそうです。

雪も、建物の陰に少し残る程度になりました。

 

さてお待ちかね、当館リニューアルオープンの日が決まりました。

3月18日火曜日です。

 

ご来館される日の時間を、一か月前から当館HPで予約していただけるようになりました。

開館初日の入館は、2月18日から予約可能となります。

 

シアター入り口にデジタル看板も新設され、天下人・信長が見た夢を一緒に見ていただく事を楽しみにしております。



2025年2月8日土曜日

 

歩くだけ生きるだけの幅雪を掻く (寺田 京子)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

この冬最強の寒気団の襲来で、当館周辺も雪景色です。

職員総出で、歩道と駐車場の区画だけを除雪しましたが、一時間後にまた除雪。

 

そのなかを、何人かのお客様がご来館いただきました。

ありがたいことです。

 

道路も滑りやすくなっています。運転には十分気を付けてください。

ご来館をお待ちしております。



2025年1月31日金曜日

 

凍滝(いてだき)を音たてて人渡りけり (岡田一実)

 

夏井いつきの356日季語手帖 2020年版より

 

寒い朝から、防災訓練を実施しました。

お客様の避難誘導や関係部署への通報など、想定通りとはいえ、緊迫感のある訓練を経験しています。

 

中庭への放水訓練は、真冬の滝とその飛沫(しぶき)を思い起こすものでした。

お客様の安全と収蔵品を守る訓練は欠かさず続けていきます。

 

ご来館をお待ちしております。



2025年1月23日木曜日

 

蝋梅に雀の来啼く日和かな (内藤 鳴雪)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

朝は冷え込みますが、暖かい日が続いています。

いつもなら、何回目かの雪かきに疲れている頃ですが、積もったのはわずかに一日だけ。

雪が少ない中、集中豪雪の地域があったりするのも、温暖化の影響だそうです。

 

園内の蝋梅が、咲き始めました。

宮地家住宅の脇にありますので、芳しい香りをお楽しみください。

 

さて、安土城考古博物館のリニューアルオープンが決定しました。

3月18日より、皆様にご覧いただけます。

詳しくは、2月18日の予約開始とあわせ、お知らせします。

 

ご来館をお待ちしております。



2025年1月17日金曜日

 

地震の地の割れし畑より大根抜く   (中川キヌヨ)

 

俳句文学館のHPより

 

阪神淡路大震災より、はや30年の日となりました。

休館日の当館への影響はなく、翌日からの営業も通常通りだったようです。

情報が伝わってきたのは、ようやく翌日になってからではなかったでしょうか。

 

インターネットや携帯電話が普及しても、能登半島地震のように孤立集落が発生し、復興の道のりが見えない我が国の状況は、不安なままです。

 

大根の成長力と、地割れを物ともしない俳人の力強さを感じつつ、災害への備えを続けたいと思います。

博物館は、耐震基準に適合した施設ですので、安心してご来館ください。

(写真の地割れは、埋立後の地盤沈下によるもので、地震とは関係ありません。)



2025年1月10日金曜日

 

成人の日ぞ大雪もたのもしき (細川加賀)

 

ハンディ版入門歳時記より

 

この冬初めての積雪です。

これから雪に覆われると思いますが、たのもしい新成人の皆さんに、エールをお送りします。

 

当館若手学芸員が企画した展示が、京都新聞に掲載されました。

ご来館をお待ちしております。



2025年1月7日火曜日

 

大箱の意外に軽き初荷着く (宮本たまき)

 

俳句文学館のHPより

 

新年早々、近江の名刹・聖衆来迎寺から初荷が届きました。

光秀寄進状の展示が、本日から始まります。

 

展示ケースは大きいのですが、初荷の書状は軽量級。

約450年前に書かれた文書が、約45年間不明の後、重量級の再発見。

 

ご来館をお待ちしております。